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31. ミルクティーは薔薇色の夢 (前編)
2008.09.13 Sat
「…………何か、変な感じ、ですね」
「何で敬語なんだよ」
帰る途中、コンビニで買ったミルクティの缶を手の中で弄びながら、数日ぶりにウチに来た哲也は、何か、借りてきた猫みたいにちっちゃくなってる。
「飲まないの? それ」
「え? あ、飲、む」
もう冷めてんじゃねぇの? て思ったけど、哲也はぎこちない仕草でプルトップに指を掛けた。
「あの、さぁ…」
「何?」
一口飲んだところで、哲也が顔を上げた。
「あのー…」
「何だよ」
「あの、だから…」
「だから、何だって!」
「だーかーらー!」
「…………哲也、何か緊張してる?」
「ッ、そりゃするだろ! 分かれよ、この鈍感!」
「いや、分かるけど! やめろよ、こっちまで緊張するじゃん!」
だって、よく考えたら。
互いの気持ちを伝え合ってから、ちゃんとこんな風に2人で一緒にいるのって、初めてなわけだし。
そんなの別に意識してなかったけど、哲也が変に緊張してるから、それがこっちにまで伝わって来て、妙に落ち着かない気分になる。
「貴久ぁ」
「……何?」
「もーちょっとそっち行っていい?」
俺らは、ローテーブルを挟んで、ソファにやなくて、じかに床に座ってて。
いいよ、て言ったら、テーブルに缶置いた哲也がズリズリと俺に近い側のテーブルの角にまでやって来た。
「ホントにちょっとなんだな」
そう言って笑えば、「うっさい」って突っ込まれた。でも顔が赤い。
「……………………」
「……………………」
「…………貴久だって、顔赤い」
「………………」
言われなくても分かってる。
何か、頬が熱いし。
「…………なぁ、哲也。何か俺ら……傍から見たら、めっちゃ恥ずかしい2人組だぜ?」
「俺もそー思う…」
いい歳した男が2人、顔を赤くして、付き合いたての中学生みたいな雰囲気を醸し出してんだろ。
恥ずかしいって言うより、キモいよなぁ……なんて思ってたら、哲也がもうちょっと俺のほうに寄って来て、「何?」て聞くより先、ぽて、て額を俺の肩に乗せた。
「何で敬語なんだよ」
帰る途中、コンビニで買ったミルクティの缶を手の中で弄びながら、数日ぶりにウチに来た哲也は、何か、借りてきた猫みたいにちっちゃくなってる。
「飲まないの? それ」
「え? あ、飲、む」
もう冷めてんじゃねぇの? て思ったけど、哲也はぎこちない仕草でプルトップに指を掛けた。
「あの、さぁ…」
「何?」
一口飲んだところで、哲也が顔を上げた。
「あのー…」
「何だよ」
「あの、だから…」
「だから、何だって!」
「だーかーらー!」
「…………哲也、何か緊張してる?」
「ッ、そりゃするだろ! 分かれよ、この鈍感!」
「いや、分かるけど! やめろよ、こっちまで緊張するじゃん!」
だって、よく考えたら。
互いの気持ちを伝え合ってから、ちゃんとこんな風に2人で一緒にいるのって、初めてなわけだし。
そんなの別に意識してなかったけど、哲也が変に緊張してるから、それがこっちにまで伝わって来て、妙に落ち着かない気分になる。
「貴久ぁ」
「……何?」
「もーちょっとそっち行っていい?」
俺らは、ローテーブルを挟んで、ソファにやなくて、じかに床に座ってて。
いいよ、て言ったら、テーブルに缶置いた哲也がズリズリと俺に近い側のテーブルの角にまでやって来た。
「ホントにちょっとなんだな」
そう言って笑えば、「うっさい」って突っ込まれた。でも顔が赤い。
「……………………」
「……………………」
「…………貴久だって、顔赤い」
「………………」
言われなくても分かってる。
何か、頬が熱いし。
「…………なぁ、哲也。何か俺ら……傍から見たら、めっちゃ恥ずかしい2人組だぜ?」
「俺もそー思う…」
いい歳した男が2人、顔を赤くして、付き合いたての中学生みたいな雰囲気を醸し出してんだろ。
恥ずかしいって言うより、キモいよなぁ……なんて思ってたら、哲也がもうちょっと俺のほうに寄って来て、「何?」て聞くより先、ぽて、て額を俺の肩に乗せた。
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カテゴリー:アスファルトで溺死。
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
りり ⇒ ぽて、て!!!あああああ~~~
朝からうるさく申し訳ないです。
だってこの可愛さもうもうもう!!ど~しましょう…!!!
敬語、テレテレでちょっとだけ近づいて、もそっと近づいたと思ったら
ぽて。
あああああ~~~~~~死ぬ!萌え死んでまう!!
どんだけ可愛いんでしょう……。
このピュアを描ける如月さんはすてきだっ!!
だってこの可愛さもうもうもう!!ど~しましょう…!!!
敬語、テレテレでちょっとだけ近づいて、もそっと近づいたと思ったら
ぽて。
あああああ~~~~~~死ぬ!萌え死んでまう!!
どんだけ可愛いんでしょう……。
このピュアを描ける如月さんはすてきだっ!!
Setsura ⇒ 哲タン!!!!!!!!
哲タンを飼いたいです。微笑
Setsuraも『ぽて』にやられました…(●´∀`●)ホェ
あとミルクティー…やっぱそうですよね!?哲タンにはミルクティーが似合う!!!うぅぅ~かわいすぎますョ、如月様!「ホントにちょっとなんだな」って笑いながら言う貴久タンはめっちゃカッコよいですね!!きっと哲タンもキュンキュンですにゃ(勝手に想像…)vvvフフー。素敵展開すぎて、目が離せません(≧ω≦)♪
Setsuraも『ぽて』にやられました…(●´∀`●)ホェ
あとミルクティー…やっぱそうですよね!?哲タンにはミルクティーが似合う!!!うぅぅ~かわいすぎますョ、如月様!「ホントにちょっとなんだな」って笑いながら言う貴久タンはめっちゃカッコよいですね!!きっと哲タンもキュンキュンですにゃ(勝手に想像…)vvvフフー。素敵展開すぎて、目が離せません(≧ω≦)♪
- |2008.09.13
- |Sat
- |11:55
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >りりさん
ぽて。
気に入っていただいて、ありがとうございます~!
私、哲也タンをどれだけかわいくすれば気が済むんでしょう…。
これだけ腐っていながら、ピュアさを追求してしまいましたよ~。
それもこれも哲也タンのおかげっす!!
コメントありがとうございます!
気に入っていただいて、ありがとうございます~!
私、哲也タンをどれだけかわいくすれば気が済むんでしょう…。
これだけ腐っていながら、ピュアさを追求してしまいましたよ~。
それもこれも哲也タンのおかげっす!!
コメントありがとうございます!
如月久美子 ⇒ >Setsuraさん
あぁ~、私も哲也タン、飼いたい~!
一家に1匹、哲也タン。
そして、ようやく貴久タンがただのボンヤリさんでなくて、かっこよくなりました。。。
哲也タン、キュンキュンです!
コメント、ありがとうございます!
一家に1匹、哲也タン。
そして、ようやく貴久タンがただのボンヤリさんでなくて、かっこよくなりました。。。
哲也タン、キュンキュンです!
コメント、ありがとうございます!