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恋の女神は微笑まない (292)
2015.03.11 Wed
「イッテー…」
「えっと………………大丈夫…?」
見るからに大丈夫でないことは分かるのだが、他に掛ける言葉が見当たらなくて、そんなことを言ってしまう。
落ちたときに肘をぶつけたのか、千尋は呻きながら肘をさすっている。
「あ…? えっと…?」
どうして膝枕なんか、と照れて怒り出すかと思ったら、それよりも、なぜ自分が室内にいて、ソファにいて、大和もここにいるのか、ということがまだ理解できていなかったようで、不思議そうにキョロキョロしている。
まさか、先ほどの告白までも忘れてしまってはいないよね?
「ちーちゃん」
「あ、あー……」
大和に視線を定めた千尋は、少し恥ずかしそうな、気まずそうな顔をして…………どうやらこれまでのことを思い出したようだ。
イブの夜に、1日に3回も気を失うなんて伝説を作りたくないけれど、自分だけソファで千尋が床というのもおかしな話なので、大和が千尋を手招きすると、千尋は渋々といった感じで大和の隣に座った(その顔!)。
「あの…、大和くん」
「何?」
「まだその……まだそんなにくっ付かないでね?」
「は?」
特に何かちょっかいを掛けようと思ったわけではないが、千尋の突然の申し出に、頭の中が『?』だらけになる。
聞きようによっては、恋人に対してそのセリフはないんじゃないかと思うが、大和は意味が分からなすぎて、傷付くことも出来なかった。
「ダメ俺、大和くんにくっ付かれると、興奮しちゃう。あの筋肉を想像しただけで、変な気分になる」
「あのね…」
嫌いだからそばに寄るな、と言われたわけではないから、まぁいいんだけれど、何ともロマンチックな夜にはふさわしくない理由で遠ざけられたものだ。
しかし千尋は本気のようで、手で頬を扇ぎながら、深呼吸までしている。
「そんなこと言ってたら、俺、ずっとちーちゃんと一定の距離を保ってないといけないんだけど」
先ほども、ずっとこの調子じゃ先が思いやられる、なんて思ったけれど。
千尋の口からはっきりとそう言われてしまうと、一気に現実味が増してくる。
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「えっと………………大丈夫…?」
見るからに大丈夫でないことは分かるのだが、他に掛ける言葉が見当たらなくて、そんなことを言ってしまう。
落ちたときに肘をぶつけたのか、千尋は呻きながら肘をさすっている。
「あ…? えっと…?」
どうして膝枕なんか、と照れて怒り出すかと思ったら、それよりも、なぜ自分が室内にいて、ソファにいて、大和もここにいるのか、ということがまだ理解できていなかったようで、不思議そうにキョロキョロしている。
まさか、先ほどの告白までも忘れてしまってはいないよね?
「ちーちゃん」
「あ、あー……」
大和に視線を定めた千尋は、少し恥ずかしそうな、気まずそうな顔をして…………どうやらこれまでのことを思い出したようだ。
イブの夜に、1日に3回も気を失うなんて伝説を作りたくないけれど、自分だけソファで千尋が床というのもおかしな話なので、大和が千尋を手招きすると、千尋は渋々といった感じで大和の隣に座った(その顔!)。
「あの…、大和くん」
「何?」
「まだその……まだそんなにくっ付かないでね?」
「は?」
特に何かちょっかいを掛けようと思ったわけではないが、千尋の突然の申し出に、頭の中が『?』だらけになる。
聞きようによっては、恋人に対してそのセリフはないんじゃないかと思うが、大和は意味が分からなすぎて、傷付くことも出来なかった。
「ダメ俺、大和くんにくっ付かれると、興奮しちゃう。あの筋肉を想像しただけで、変な気分になる」
「あのね…」
嫌いだからそばに寄るな、と言われたわけではないから、まぁいいんだけれど、何ともロマンチックな夜にはふさわしくない理由で遠ざけられたものだ。
しかし千尋は本気のようで、手で頬を扇ぎながら、深呼吸までしている。
「そんなこと言ってたら、俺、ずっとちーちゃんと一定の距離を保ってないといけないんだけど」
先ほども、ずっとこの調子じゃ先が思いやられる、なんて思ったけれど。
千尋の口からはっきりとそう言われてしまうと、一気に現実味が増してくる。
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けいったん ⇒ No title
大和の筋肉を想像しただけで 興奮しちゃうって~!
ちーちゃん、ドンダケェ~マッチョ・ラブ♡なの(*>ω<*)ぷっー
でもね、ちーちゃん!
もう 恋人になったんだから 興奮して 鼻血やヨダレを垂らしても いいんだよ♪
∩(´∀`)∩ 筋肉ワッショイ♪←---( ̄i ̄*)ハナヂ ドバッ+(⌒┐⌒*) ヨダレ ジュル...byebye☆
ちーちゃん、ドンダケェ~マッチョ・ラブ♡なの(*>ω<*)ぷっー
でもね、ちーちゃん!
もう 恋人になったんだから 興奮して 鼻血やヨダレを垂らしても いいんだよ♪
∩(´∀`)∩ 筋肉ワッショイ♪←---( ̄i ̄*)ハナヂ ドバッ+(⌒┐⌒*) ヨダレ ジュル...byebye☆
- |2015.03.11
- |Wed
- |12:31
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
相変わらず、筋肉は大好きなちーちゃん。
まず初めに大和くんのどこを好きになったかといえば、筋肉でしたしね…(笑)
同年代の一般人男性と比べたら、決して太っているわけではない琉たんのことも、ぷよってる、と平気でのたまってしまうお方なので。
> もう 恋人になったんだから 興奮して 鼻血やヨダレを垂らしても いいんだよ♪
はっ…! 確かにそうですね!!
けど、連日、筋肉に興奮しまくるちーちゃんに、大和くんの我慢も限界が近付きそう…(笑)
コメントありがとうございました!
まず初めに大和くんのどこを好きになったかといえば、筋肉でしたしね…(笑)
同年代の一般人男性と比べたら、決して太っているわけではない琉たんのことも、ぷよってる、と平気でのたまってしまうお方なので。
> もう 恋人になったんだから 興奮して 鼻血やヨダレを垂らしても いいんだよ♪
はっ…! 確かにそうですね!!
けど、連日、筋肉に興奮しまくるちーちゃんに、大和くんの我慢も限界が近付きそう…(笑)
コメントありがとうございました!
- |2015.03.11
- |Wed
- |22:42
- |URL
- |EDIT|