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恋の女神は微笑まない (293)
2015.03.12 Thu
「だって、大和くんがいい体してるのが悪い」
「むちゃくちゃだし…。てか、じゃあ、俺が体型変わったら、ちーちゃん、俺のこと嫌いになっちゃうの?」
「…別にそんなことで嫌いにはなんないけど」
千尋の筋肉大好きは今に始まったことではないけれど、あまりにも筋肉が好きすぎるから、体型が変わったらどうなるのかと、ちょっと心配になって来る。
1年前、映画の関係で大和はすごく体を絞っていたけれど、あのときと比べると、今はだいぶ筋肉も落ちているのだ。それでも、同年代の男性から比べれば鍛えているほうだが、千尋のお眼鏡に適うかどうかは分からない。
千尋が来てくれた今年のコンサートでも、大和は最後のほうで衣装を脱いだけれど、それを見てもまだなお、千尋は大和の筋肉に興味津々なのだろうか。
それともあのときは、そこまで大和のことを見ていなかったのかな。
「…ん?」
くっ付かれると興奮する、なんて言っていたくせに、千尋はずりずりと大和のほうに寄って来て、ピトリと寄り添って凭れて来た。
突然の展開に、大和は声を上げそうになるくらいビックリしたけれど、それは何とか飲み込んだ。ただ、驚いて、ちょっとビクッとなったのは、ばれたかもしれない。
「ど、どうしたの、急に」
「くっ付かないで、て言ったけど、でもやっぱくっ付いてたいなぁ、て思って。…ダメ?」
「ダメなわけないけど! ちょっとビックリした。ちーちゃん、お願いだから今日はもうこれ以上、意識なくすとかやめてね? 何か体にも悪そうだし」
普通に考えて、気を失うとか、日常生活において、あまり経験することではないのに、日に3回もなんて、何かどこかおかしくなりそうだ。
「ヤバそうになったとき、ダメっつったら大和くんがちゃんと手とか離してくれたら平気だし。収まりがつかなかったら、トイレに駆け込むから大丈夫」
「あのね」
一体それのどこが大丈夫というのだ。
いや、男の生理現象を収める手段として、言いたいことは分かるけれど、わざわざ口に出して言わなくてもいい。
「…えへへ」
「え、何?」
「えへへへー」
「どうした、ちーちゃん」
大変締まりのない顔で、千尋が大和を見つめている。
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「むちゃくちゃだし…。てか、じゃあ、俺が体型変わったら、ちーちゃん、俺のこと嫌いになっちゃうの?」
「…別にそんなことで嫌いにはなんないけど」
千尋の筋肉大好きは今に始まったことではないけれど、あまりにも筋肉が好きすぎるから、体型が変わったらどうなるのかと、ちょっと心配になって来る。
1年前、映画の関係で大和はすごく体を絞っていたけれど、あのときと比べると、今はだいぶ筋肉も落ちているのだ。それでも、同年代の男性から比べれば鍛えているほうだが、千尋のお眼鏡に適うかどうかは分からない。
千尋が来てくれた今年のコンサートでも、大和は最後のほうで衣装を脱いだけれど、それを見てもまだなお、千尋は大和の筋肉に興味津々なのだろうか。
それともあのときは、そこまで大和のことを見ていなかったのかな。
「…ん?」
くっ付かれると興奮する、なんて言っていたくせに、千尋はずりずりと大和のほうに寄って来て、ピトリと寄り添って凭れて来た。
突然の展開に、大和は声を上げそうになるくらいビックリしたけれど、それは何とか飲み込んだ。ただ、驚いて、ちょっとビクッとなったのは、ばれたかもしれない。
「ど、どうしたの、急に」
「くっ付かないで、て言ったけど、でもやっぱくっ付いてたいなぁ、て思って。…ダメ?」
「ダメなわけないけど! ちょっとビックリした。ちーちゃん、お願いだから今日はもうこれ以上、意識なくすとかやめてね? 何か体にも悪そうだし」
普通に考えて、気を失うとか、日常生活において、あまり経験することではないのに、日に3回もなんて、何かどこかおかしくなりそうだ。
「ヤバそうになったとき、ダメっつったら大和くんがちゃんと手とか離してくれたら平気だし。収まりがつかなかったら、トイレに駆け込むから大丈夫」
「あのね」
一体それのどこが大丈夫というのだ。
いや、男の生理現象を収める手段として、言いたいことは分かるけれど、わざわざ口に出して言わなくてもいい。
「…えへへ」
「え、何?」
「えへへへー」
「どうした、ちーちゃん」
大変締まりのない顔で、千尋が大和を見つめている。
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