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恋の女神は微笑まない (264)
2015.02.05 Thu
『……ちーちゃんのクリスマスプレゼントの話してたのに、何でこうなるの…』
「知るかよ。つか、別にプレゼントしてくれる気もないくせに、何で聞きたがるんだよ」
『する気がないとは言ってないじゃんっ』
「え、あんの?」
今さっき、何くれんの? と聞いた千尋に、『俺に言ってどうすんの!』と突っ込んで来たくせに。酔っ払いの考えていることは、さっぱり分からない。
それにしても、誕生日に遥希からプレゼントを貰ったことはあるが(仕方がないから遥希の誕生日にはお返しをした)、まさかクリスマスプレゼントまでくれる気があったとは意外だ。
というか、くれると言うなら有り難く貰うけれど、恋人でもないのに、男同士でクリスマスプレゼント? バレンタインの友チョコだって、まだ男同士には普及していないはずだ。
『今年はさぁ、ちーちゃんにすごいお世話になったじゃん? だからぁ、お中元?』
「お歳暮でしょ?」
千尋に対して感謝の気持ちを持っていることは喜ばしいことだが、最後の最後でボケてどうする。
律儀に突っ込んでやる千尋に、もっと感謝してほしい。
「てか、ハルちゃんのお世話なんて、今年に限ったことじゃないじゃん。初めて会ったときからずーっとお世話しっ放しでしょ」
『そこまでじゃないもんっ』
「そうだっけ?」
千尋の記憶の中では、結構しょっちゅう遥希の面倒を見ている気がするけれど、遥希がそうではないと言うのだから、そうでないことにしておこう。
『ちーちゃ~ん』
「なぁに」
『今年もありがとぉ~、コンサート一緒に行ったりしてくれてさぁ』
「そうだね」
1人では行けないと言う遥希のために、一緒にFATEのコンサートにも行ったし、かなりの頻度でご飯も一緒に行った。これでは一体誰が遥希の恋人なのか分からない。
けれど、コンサートは関係者席でチケット代はタダだったし、ご飯も殆どが遥希の奢りだったから、はっきり言って、今さらお礼を貰うほどのことでもない。
まぁ、遥希がどうしても何かお礼がしたいのなら、貰ってやらないでもないけど。
『だから来年もよろしくね?』
「は?」
『ん? 来年もよろしくね。コンサートとかぁ、写真買いに行くの! で、クリスマスプレゼント、何がいい?』
「………………ちょっと待て」
お世話になったお礼とか何とか言っていたけれど、結局のところ、目的はそれか。
酔っ払っているくせに、こういう知恵だけは働くんだから。
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「知るかよ。つか、別にプレゼントしてくれる気もないくせに、何で聞きたがるんだよ」
『する気がないとは言ってないじゃんっ』
「え、あんの?」
今さっき、何くれんの? と聞いた千尋に、『俺に言ってどうすんの!』と突っ込んで来たくせに。酔っ払いの考えていることは、さっぱり分からない。
それにしても、誕生日に遥希からプレゼントを貰ったことはあるが(仕方がないから遥希の誕生日にはお返しをした)、まさかクリスマスプレゼントまでくれる気があったとは意外だ。
というか、くれると言うなら有り難く貰うけれど、恋人でもないのに、男同士でクリスマスプレゼント? バレンタインの友チョコだって、まだ男同士には普及していないはずだ。
『今年はさぁ、ちーちゃんにすごいお世話になったじゃん? だからぁ、お中元?』
「お歳暮でしょ?」
千尋に対して感謝の気持ちを持っていることは喜ばしいことだが、最後の最後でボケてどうする。
律儀に突っ込んでやる千尋に、もっと感謝してほしい。
「てか、ハルちゃんのお世話なんて、今年に限ったことじゃないじゃん。初めて会ったときからずーっとお世話しっ放しでしょ」
『そこまでじゃないもんっ』
「そうだっけ?」
千尋の記憶の中では、結構しょっちゅう遥希の面倒を見ている気がするけれど、遥希がそうではないと言うのだから、そうでないことにしておこう。
『ちーちゃ~ん』
「なぁに」
『今年もありがとぉ~、コンサート一緒に行ったりしてくれてさぁ』
「そうだね」
1人では行けないと言う遥希のために、一緒にFATEのコンサートにも行ったし、かなりの頻度でご飯も一緒に行った。これでは一体誰が遥希の恋人なのか分からない。
けれど、コンサートは関係者席でチケット代はタダだったし、ご飯も殆どが遥希の奢りだったから、はっきり言って、今さらお礼を貰うほどのことでもない。
まぁ、遥希がどうしても何かお礼がしたいのなら、貰ってやらないでもないけど。
『だから来年もよろしくね?』
「は?」
『ん? 来年もよろしくね。コンサートとかぁ、写真買いに行くの! で、クリスマスプレゼント、何がいい?』
「………………ちょっと待て」
お世話になったお礼とか何とか言っていたけれど、結局のところ、目的はそれか。
酔っ払っているくせに、こういう知恵だけは働くんだから。
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