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恋の女神は微笑まない (263)
2015.02.04 Wed
『ねぇちーちゃん、聞いてるのぉ~?』
「聞いてる、聞いてる。プレゼント、裸リボンにしたんでしょ? 分かったってば」
『しないし! 言ってないし!』
面倒くさいので適当に答えたら、そこはすぐさま突っ込まれた。
酔っ払っていても、こういうことにはノッて来ないのが遥希だ。
「じゃあ何にしたの?」
『えっへっへー、プレゼントはサンタさんが届けれくれるから、内緒ー』
「……………………。とりあえず、今から殴りに行っていい?」
面倒くさいながらも話に付き合ってやったというのに、オチがこれなのだとしたら、1発殴るくらいでは気が済まない。わざわざ殴りに行くんだし、3発……いや、4発は殴る。
『ちょっ! もぉ~、そんなこと言ってると、ちーちゃんのトコにはサンタさん来ないよ? サンタさんはいい子のトコにしか来ないんだからね』
「…俺はハルちゃんよりもいい子だから、ハルちゃんのところにサンタさんが来るなら、俺のところには絶対来るよ」
いくら遥希が夢見がちな男の子とはいえ、未だにサンタクロースを本気で信じているわけではないだろうから、冗談のつもりなんだろうけど…。
酔っ払いの冗談は、もしかしたら本気なのかもしれないので、千尋も一応本気で答えておく。だって、間違いなく遥希よりも自分のほうがいい子だ。
『ちーちゃんは何が欲しいの? クリスマスプレゼント』
「何くれんの、ハルちゃん」
『俺に言ってどうすんの!』
「ハルちゃんに言わないで、他に誰に言うの?」
遥希以外に言う相手も特にいないが、だからといって、遥希に言っても仕方がないのも、千尋はちゃんと分かっている。
けれど遥希が、『何が欲しいの?』なんて言ってくるから。
『サンタさんに言いなよ!』
「じゃあハルちゃん、代わりに伝えといてよ。年末年始の売り上げが激増しますように、て」
『それプレゼントじゃないし! お願い事は七夕のときにしてよぉ』
「ハルちゃんがプレゼント用に、ウチの洋服を山のように買ってくれたらいいと思う」
『だから、クリスマスプレゼントはもう決まった、て言ってるでしょ!』
「それはサンタさんからのプレゼントでしょ? ハルちゃんからも水落にプレゼントしなよ」
『ぐぅ…』
遥希はとうとう言葉を詰まらせた。最初にサンタクロースの話を出して来たのは遥希のくせに。
というか、口で千尋に勝てるとか思っているんだろうか。
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「聞いてる、聞いてる。プレゼント、裸リボンにしたんでしょ? 分かったってば」
『しないし! 言ってないし!』
面倒くさいので適当に答えたら、そこはすぐさま突っ込まれた。
酔っ払っていても、こういうことにはノッて来ないのが遥希だ。
「じゃあ何にしたの?」
『えっへっへー、プレゼントはサンタさんが届けれくれるから、内緒ー』
「……………………。とりあえず、今から殴りに行っていい?」
面倒くさいながらも話に付き合ってやったというのに、オチがこれなのだとしたら、1発殴るくらいでは気が済まない。わざわざ殴りに行くんだし、3発……いや、4発は殴る。
『ちょっ! もぉ~、そんなこと言ってると、ちーちゃんのトコにはサンタさん来ないよ? サンタさんはいい子のトコにしか来ないんだからね』
「…俺はハルちゃんよりもいい子だから、ハルちゃんのところにサンタさんが来るなら、俺のところには絶対来るよ」
いくら遥希が夢見がちな男の子とはいえ、未だにサンタクロースを本気で信じているわけではないだろうから、冗談のつもりなんだろうけど…。
酔っ払いの冗談は、もしかしたら本気なのかもしれないので、千尋も一応本気で答えておく。だって、間違いなく遥希よりも自分のほうがいい子だ。
『ちーちゃんは何が欲しいの? クリスマスプレゼント』
「何くれんの、ハルちゃん」
『俺に言ってどうすんの!』
「ハルちゃんに言わないで、他に誰に言うの?」
遥希以外に言う相手も特にいないが、だからといって、遥希に言っても仕方がないのも、千尋はちゃんと分かっている。
けれど遥希が、『何が欲しいの?』なんて言ってくるから。
『サンタさんに言いなよ!』
「じゃあハルちゃん、代わりに伝えといてよ。年末年始の売り上げが激増しますように、て」
『それプレゼントじゃないし! お願い事は七夕のときにしてよぉ』
「ハルちゃんがプレゼント用に、ウチの洋服を山のように買ってくれたらいいと思う」
『だから、クリスマスプレゼントはもう決まった、て言ってるでしょ!』
「それはサンタさんからのプレゼントでしょ? ハルちゃんからも水落にプレゼントしなよ」
『ぐぅ…』
遥希はとうとう言葉を詰まらせた。最初にサンタクロースの話を出して来たのは遥希のくせに。
というか、口で千尋に勝てるとか思っているんだろうか。
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