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恋の女神は微笑まない (253)
2015.01.25 Sun
(でも、余計なことは書けないよね…)
そう考えたところで、『余計なこと』て何だ? と思い直した。
大和は、千尋の具合がどうなったかを聞いて来ているのだ、それに答えるだけでいい。それ以外に、何を言う気だ。
「えっと…」
考えすぎて、知恵熱的なものが出そうになったところで、『大分よくなったよ、心配してくれてありがとう』と無難な内容を思い付き、返信した。
「ふぅ…」
スマホの充電をしに来ただけなのに、まったく大騒ぎだ。
というか、当初の目的はスマホの充電だったのに、まだ充電器に繋いでもいないことに気が付き、千尋は息をついて気持ちを落ち着けると、ようやくスマホを充電して、キッチンに戻った。
「あーあー…」
とっくの昔にレンジの温めは終わっていて、それなのに中身を取り出していないものだから、レンジがピーピーと催促の音を立てている。千尋は「はいはい」とレンジに返事をしながら、中から取り出した。
それにしても、寂しがりとはいえ、遥希と違って千尋は1人ご飯の出来る子なのに、風邪を引いて気が弱くなっているからか、今は何だか1人で食事をするのがすごく寂しい。
「………………。クリスマス……合コン…」
1人だから寂しいんだったら、彼氏を作ればいいのだ。
遥希と一緒にいるのは楽しいけれど、それでは埋められない寂しさをどうにかしてくれる存在。
どんなに好きでも、大和とはもう付き合えないんだし、枯れたとかそんなことを言っていないで、合コンにでも参加して、彼氏を作ればいいのだ。今からでも、間に合うかな。
「でもなぁ…」
今、風邪を引いて仕事を休んでいるのに、治った直後に合コンに参加するというのも、ちょっとどうかという気もするし…。
大和のことだって、忘れたわけでも、嫌いになったわけでもないのに、そんな状態で合コンなんかに参加して、果たして楽しめるものだろうか、という気持ちもある。
「…やめとくか、病み上がりだし」
わざわざそう理由付けして、千尋は合コン参加をやめにした。
合コンに行くというのも、ほんの数分前に思い付いただけで、誰に言ったわけでもないのに、いちいちこんなふうに言い訳するなんて、意識しすぎだ。
「もぉ~…、バカか俺は…」
千尋はヘナヘナとテーブルに突っ伏した。
1人で勝手にいろいろと考えては、1人で勝手に慌てたり言い訳したりして、本当、バカみたいだ。
恋に振り回されるなんて、ゴメンなのに。
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そう考えたところで、『余計なこと』て何だ? と思い直した。
大和は、千尋の具合がどうなったかを聞いて来ているのだ、それに答えるだけでいい。それ以外に、何を言う気だ。
「えっと…」
考えすぎて、知恵熱的なものが出そうになったところで、『大分よくなったよ、心配してくれてありがとう』と無難な内容を思い付き、返信した。
「ふぅ…」
スマホの充電をしに来ただけなのに、まったく大騒ぎだ。
というか、当初の目的はスマホの充電だったのに、まだ充電器に繋いでもいないことに気が付き、千尋は息をついて気持ちを落ち着けると、ようやくスマホを充電して、キッチンに戻った。
「あーあー…」
とっくの昔にレンジの温めは終わっていて、それなのに中身を取り出していないものだから、レンジがピーピーと催促の音を立てている。千尋は「はいはい」とレンジに返事をしながら、中から取り出した。
それにしても、寂しがりとはいえ、遥希と違って千尋は1人ご飯の出来る子なのに、風邪を引いて気が弱くなっているからか、今は何だか1人で食事をするのがすごく寂しい。
「………………。クリスマス……合コン…」
1人だから寂しいんだったら、彼氏を作ればいいのだ。
遥希と一緒にいるのは楽しいけれど、それでは埋められない寂しさをどうにかしてくれる存在。
どんなに好きでも、大和とはもう付き合えないんだし、枯れたとかそんなことを言っていないで、合コンにでも参加して、彼氏を作ればいいのだ。今からでも、間に合うかな。
「でもなぁ…」
今、風邪を引いて仕事を休んでいるのに、治った直後に合コンに参加するというのも、ちょっとどうかという気もするし…。
大和のことだって、忘れたわけでも、嫌いになったわけでもないのに、そんな状態で合コンなんかに参加して、果たして楽しめるものだろうか、という気持ちもある。
「…やめとくか、病み上がりだし」
わざわざそう理由付けして、千尋は合コン参加をやめにした。
合コンに行くというのも、ほんの数分前に思い付いただけで、誰に言ったわけでもないのに、いちいちこんなふうに言い訳するなんて、意識しすぎだ。
「もぉ~…、バカか俺は…」
千尋はヘナヘナとテーブルに突っ伏した。
1人で勝手にいろいろと考えては、1人で勝手に慌てたり言い訳したりして、本当、バカみたいだ。
恋に振り回されるなんて、ゴメンなのに。
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