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恋の女神は微笑まない (236)
2015.01.08 Thu
「え、何、ちーちゃん」
「いや…、『何?』とかこっちのセリフだし。何言ってんの、大和くん」
「え、俺? いや、ちーちゃんが急に『え?』とか言うから、何かと思って」
「だって大和くんが変なこと言うから」
「変なこと?? え? 俺が?」
千尋的には、本当に、『大和くん何言ってんの?』という心境なのに、大和は何をとぼけたことを言っているのだ。
しかし、しらばくれているのではなく、千尋の言っていることが本気で分かっていない様子だ。
「えと…、俺、何か変なこと言ったっけ?」
「ゆったよ! 好き、てゆった!」
「それって……好きなのにもう会えないから、忘れなかったらツラい、て言ったアレ?」
「そーだよ! 何だよ、好き、て!」
大和に念を押すように聞かれて、千尋はやけになって答えた。
どうしてこんなこと、千尋の口から言わせるの。
すごく格好悪い。
「…ゴメン。ホントは言うつもりはなかったんだけど、ちーちゃんが『何で忘れるとか言うの?』て聞くから、つい…。最後に嘘つきたくないし」
「………………。ちょ待って。は? 意味分かんない。嘘つきたくない、てどういうこと? 本気で言ったってこと? 言うつもりはなかったって? は??」
ただでさえ、頭の中がこんがらがって来ているのに、大和の説明を聞いたら、ますますわけが分からなくなった。
今大和が言ったことがすべて本当だったのだとすると、大和は千尋のことが好きだということになるわけで………………はぁ~~~????
「ちーちゃん…? え? あの…、大丈夫…?」
「大丈夫なわけないじゃん! マジで何言ってんの、大和くん!」
「ごゴメン…! あの、ゴメン、やっぱ忘れて! ナシ! さっき言ったことはナシで!」
「はぁ~~~!? ナシ~~!? どういうこと、やっぱ好きじゃないってこと? 何なの!? マジで意味分かんないっ!」
好きだと言われたり、やっぱりナシと言われたり、嘘はつきたくないと言われたり、一体何を信じたらいいのか、さっぱり分からない。最後の最後に、どうしてそんな惑わすようなことをするのだ。
千尋は頭を掻き毟りながら、どさりとシートに身を投げた。
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「いや…、『何?』とかこっちのセリフだし。何言ってんの、大和くん」
「え、俺? いや、ちーちゃんが急に『え?』とか言うから、何かと思って」
「だって大和くんが変なこと言うから」
「変なこと?? え? 俺が?」
千尋的には、本当に、『大和くん何言ってんの?』という心境なのに、大和は何をとぼけたことを言っているのだ。
しかし、しらばくれているのではなく、千尋の言っていることが本気で分かっていない様子だ。
「えと…、俺、何か変なこと言ったっけ?」
「ゆったよ! 好き、てゆった!」
「それって……好きなのにもう会えないから、忘れなかったらツラい、て言ったアレ?」
「そーだよ! 何だよ、好き、て!」
大和に念を押すように聞かれて、千尋はやけになって答えた。
どうしてこんなこと、千尋の口から言わせるの。
すごく格好悪い。
「…ゴメン。ホントは言うつもりはなかったんだけど、ちーちゃんが『何で忘れるとか言うの?』て聞くから、つい…。最後に嘘つきたくないし」
「………………。ちょ待って。は? 意味分かんない。嘘つきたくない、てどういうこと? 本気で言ったってこと? 言うつもりはなかったって? は??」
ただでさえ、頭の中がこんがらがって来ているのに、大和の説明を聞いたら、ますますわけが分からなくなった。
今大和が言ったことがすべて本当だったのだとすると、大和は千尋のことが好きだということになるわけで………………はぁ~~~????
「ちーちゃん…? え? あの…、大丈夫…?」
「大丈夫なわけないじゃん! マジで何言ってんの、大和くん!」
「ごゴメン…! あの、ゴメン、やっぱ忘れて! ナシ! さっき言ったことはナシで!」
「はぁ~~~!? ナシ~~!? どういうこと、やっぱ好きじゃないってこと? 何なの!? マジで意味分かんないっ!」
好きだと言われたり、やっぱりナシと言われたり、嘘はつきたくないと言われたり、一体何を信じたらいいのか、さっぱり分からない。最後の最後に、どうしてそんな惑わすようなことをするのだ。
千尋は頭を掻き毟りながら、どさりとシートに身を投げた。
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如月久美子 ⇒ >拍手コメCさん
ご指摘、ありがとうございます。
去年はこういうミスが多くて、今年こそはしっかりやろうと思っていた矢先に、このミス…。
今年もお世話になります(>_<)
拍手&コメントありがとうございました!
去年はこういうミスが多くて、今年こそはしっかりやろうと思っていた矢先に、このミス…。
今年もお世話になります(>_<)
拍手&コメントありがとうございました!
- |2015.01.08
- |Thu
- |22:08
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