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恋の女神は微笑まない (189)
2014.11.20 Thu
「プレゼント、どうしよーて思うわけっ。ちーちゃん、どう思う!?」
「…裸リボンでいいんじゃない?」
「ヤダよぉ! もぉ真面目に考えてよっ」
適当な返事ばかりでは悪かろうと、千尋なりの意見を考えて話したのに、真っ向から否定された。しかも、真面目に考えろ、とまで言われた。これが一番喜ぶに決まっているのに。
「はぁ~あ、困ったなぁ…。ちーちゃん、どう思う?」
「………………」
千尋はたった今、『裸リボン』という回答をしたばかりなのに、どうして同じ質問を重ねて来たんだろう。
先ほどの答えがダメだったから、それはなかったことにして、もう1度最初からやり直しということなのか。それとも、何か違うボケを期待されているのか(裸リボンだって、ボケたわけではないのだが)。
「てか、ちーちゃんはどうすんの? クリスマス」
一体どんな答えなら正解なのか、千尋が考え込もうとするより先、遥希は新たな質問を投げ掛けてきた。
遥希が琉に贈るクリスマスプレゼントなどという、千尋にとって、この世で一番どうでもいいことを考えなくて済むのなら、何だって答えようと思ったが、はて、クリスマスをどうするかなんて、まったく考えていなかった。
「んー…別にどうもしないかな」
「うっそ、何で!」
今のところ特に予定も入っていないし、普通に仕事もあると思うし、だから何の嘘偽りも、ましてやボケもない返事をしたのに、遥希に非常に驚かれてしまった。
いや…、クリスマスは確かに一大イベントだけれど、必ずしも何かをしなければならないという決まりもないのに。
「…ねぇねぇ、大和くんは?」
「バッカじゃね?」
千尋のほうににじり寄って来て、うんと声を潜めて、さらには耳打ちをするように尋ねて来た遥希に、千尋は即行で言ってやった。
もう本当に今さらも今さらなのに、何を言っているのやら。
「だって…。…ホントに別れちゃったんだね、ちーちゃんと大和くん」
「それって超今さらなんだけど。ホント、よくコンサートに連れてったよね、ハルちゃん」
まぁ、こんなことを言うのも、今さらなんだけれど。
コンサートに誘われた時点で十分に思ったし、恐らく口に出してもいるはずだけれど。
でも遥希があんまりにもバカだから、もう一回言ってやる。いや、何回でも言ってやる。
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「…裸リボンでいいんじゃない?」
「ヤダよぉ! もぉ真面目に考えてよっ」
適当な返事ばかりでは悪かろうと、千尋なりの意見を考えて話したのに、真っ向から否定された。しかも、真面目に考えろ、とまで言われた。これが一番喜ぶに決まっているのに。
「はぁ~あ、困ったなぁ…。ちーちゃん、どう思う?」
「………………」
千尋はたった今、『裸リボン』という回答をしたばかりなのに、どうして同じ質問を重ねて来たんだろう。
先ほどの答えがダメだったから、それはなかったことにして、もう1度最初からやり直しということなのか。それとも、何か違うボケを期待されているのか(裸リボンだって、ボケたわけではないのだが)。
「てか、ちーちゃんはどうすんの? クリスマス」
一体どんな答えなら正解なのか、千尋が考え込もうとするより先、遥希は新たな質問を投げ掛けてきた。
遥希が琉に贈るクリスマスプレゼントなどという、千尋にとって、この世で一番どうでもいいことを考えなくて済むのなら、何だって答えようと思ったが、はて、クリスマスをどうするかなんて、まったく考えていなかった。
「んー…別にどうもしないかな」
「うっそ、何で!」
今のところ特に予定も入っていないし、普通に仕事もあると思うし、だから何の嘘偽りも、ましてやボケもない返事をしたのに、遥希に非常に驚かれてしまった。
いや…、クリスマスは確かに一大イベントだけれど、必ずしも何かをしなければならないという決まりもないのに。
「…ねぇねぇ、大和くんは?」
「バッカじゃね?」
千尋のほうににじり寄って来て、うんと声を潜めて、さらには耳打ちをするように尋ねて来た遥希に、千尋は即行で言ってやった。
もう本当に今さらも今さらなのに、何を言っているのやら。
「だって…。…ホントに別れちゃったんだね、ちーちゃんと大和くん」
「それって超今さらなんだけど。ホント、よくコンサートに連れてったよね、ハルちゃん」
まぁ、こんなことを言うのも、今さらなんだけれど。
コンサートに誘われた時点で十分に思ったし、恐らく口に出してもいるはずだけれど。
でも遥希があんまりにもバカだから、もう一回言ってやる。いや、何回でも言ってやる。
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