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恋の女神は微笑まない (125)
2014.09.06 Sat
車が走り出してすぐに寝てしまった千尋が、大和のマンションの前で目を覚まし、『…コーラ飲みたい』と低いテンションで言ったため、駐車場に車を停めてから、改めて2人でコンビニへと向かった。
もう1度車を出してもよかったけれど、それほどの距離でもないし、常に筋肉を気にしている千尋は、歩くことを嫌がらないから。
「~♪」
コーラとお菓子を買ってご機嫌の千尋は、鼻歌を歌いながら、コンビニの袋を振り回している。
「…ちーちゃん、そんなに袋ブンブンしてると、コーラ飲むとき噴き出すんじゃない?」
「あ、」
大和に言われて初めて気が付いたのか、千尋は慌てて袋を抱き抱えた。
いや、そこまで大事に持たなくても大丈夫だろうけど…。
「前さぁ、同じことしてて。でもハルちゃん、大和くんみたいに教えてくんないから、開けたらコーラぶぁ~~~て噴き出して、ハルちゃんち、ビッチャビチャにした」
「えー…」
コーラの入った袋を振り回すこと自体、普通はやらないけれど、間違ってそうしてしまったとして、どうして鎮まるのを待たずに開けてしまうんだろう。
しかもそれで汚しているのが、自分の家でなく、遥希の家だし…。
「てか、前科があるなら、もうちょっと気を付けてよ、ちーちゃん」
「えへへ。大丈夫、大丈夫。大和くんんちは汚さない」
「いや…、それはありがたいけど、どこからその自信が…?」
ただでさえうっかりした性格なうえに、今は酔っ払ってもいるのだ。
過ぎるくらい気を付けたとしても、まだ危険な香りがするのに。
「…………」
「大丈夫、だいじょーうわっ」
「………………。ちーちゃん…」
「えへ」
軽い調子で言いながらひょこひょこと歩いていた千尋が、何に躓いたのか、思い切りこけている。
まったく、何が一体大丈夫なんだろう。
しかも、笑ってごまかそうとしているあたり、少しはばつが悪いと感じているようだ。
「ホラ、しっかりして」
大和は千尋の手を取って、立たせてやる。
「もうこれで当分コーラ開けらんないんじゃない? 今のでだいぶ揺さぶられたよ」
「うー…。何でさぁ、炭酸をすぐに噴き出させる術はあるのに、それを鎮める方法はないんだろうね」
「何かそんな裏ワザとか、ありそうだけどね」
さすがに自分の軽率な行動に反省したのか、千尋は大人しく大和の後に付いて、マンションへと入った。
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もう1度車を出してもよかったけれど、それほどの距離でもないし、常に筋肉を気にしている千尋は、歩くことを嫌がらないから。
「~♪」
コーラとお菓子を買ってご機嫌の千尋は、鼻歌を歌いながら、コンビニの袋を振り回している。
「…ちーちゃん、そんなに袋ブンブンしてると、コーラ飲むとき噴き出すんじゃない?」
「あ、」
大和に言われて初めて気が付いたのか、千尋は慌てて袋を抱き抱えた。
いや、そこまで大事に持たなくても大丈夫だろうけど…。
「前さぁ、同じことしてて。でもハルちゃん、大和くんみたいに教えてくんないから、開けたらコーラぶぁ~~~て噴き出して、ハルちゃんち、ビッチャビチャにした」
「えー…」
コーラの入った袋を振り回すこと自体、普通はやらないけれど、間違ってそうしてしまったとして、どうして鎮まるのを待たずに開けてしまうんだろう。
しかもそれで汚しているのが、自分の家でなく、遥希の家だし…。
「てか、前科があるなら、もうちょっと気を付けてよ、ちーちゃん」
「えへへ。大丈夫、大丈夫。大和くんんちは汚さない」
「いや…、それはありがたいけど、どこからその自信が…?」
ただでさえうっかりした性格なうえに、今は酔っ払ってもいるのだ。
過ぎるくらい気を付けたとしても、まだ危険な香りがするのに。
「…………」
「大丈夫、だいじょーうわっ」
「………………。ちーちゃん…」
「えへ」
軽い調子で言いながらひょこひょこと歩いていた千尋が、何に躓いたのか、思い切りこけている。
まったく、何が一体大丈夫なんだろう。
しかも、笑ってごまかそうとしているあたり、少しはばつが悪いと感じているようだ。
「ホラ、しっかりして」
大和は千尋の手を取って、立たせてやる。
「もうこれで当分コーラ開けらんないんじゃない? 今のでだいぶ揺さぶられたよ」
「うー…。何でさぁ、炭酸をすぐに噴き出させる術はあるのに、それを鎮める方法はないんだろうね」
「何かそんな裏ワザとか、ありそうだけどね」
さすがに自分の軽率な行動に反省したのか、千尋は大人しく大和の後に付いて、マンションへと入った。
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