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恋の女神は微笑まない (94)
2014.08.07 Thu
確かに、場所は大和の家だし、千尋は裸だったし、南條が千尋を認識できていなかったとすれば、彼女との痴話ゲンカが修羅場に発展したようにも見えなくもない。
しかし、大和だってアイドルなわけで、南條が迎えに来ると分かっているのに、わざわざ彼女を家に連れ込むはずがない(いや、千尋は恋人(仮)だけれど、南條には何も言っていないから、男である千尋を、大和の恋人だとは思わないだろうし)。
「それで? 寄ってほしいところってどこなんだ? つか、千尋はどうするんだ?」
「あぁ、ちーちゃんのお店に寄って」
大和は手早く着替えると、千尋に似合いそうで、体形に合いそうな服を選び出した。
筋肉大好きで、一生懸命鍛えている千尋だけれど、やっぱりどうしても大和よりは華奢なので。
「は? 千尋の?」
「うん。ちーちゃんも今日仕事みたいだから。9時には着かないとらしいんだよね。電車で行くっつってるけど、車のほうが早いじゃん?」
「まぁ…、こっちが間に合うなら、どこにでも寄るけど…」
千尋が遅刻しないように、という気持ちもあるが、千尋も一緒に南條の車で行ったら、それだけ長く一緒にいられる…という下心も十二分にあってのことだ。
もちろんそんなこと、南條には言わないが。
「ちーちゃん、お待たせー……て、寝てるし!」
リビングに戻ると、千尋は先ほど来のソファにいたが、すっかり寝入っていた。
焦る大和の横で、南條は溜め息をついて頭を抱えている。
9時までに仕事に行かなければならない状況で、どうしてこんなにのん気に二度寝が出来るんだろう…。
「ちーちゃん、ちーちゃん、着替え着替え」
「ぅー…ぬー…」
大和が肩を揺すると、千尋は目をこすりながら体を起こした。
先ほどまで、大和に殴り掛からんばかりにテンションが上がっていたのに、よくこんなにも眠れたものだ。
「はい、これならいいでしょ?」
「…ん」
大和から差し出された新たな着替えを、寝惚け眼ながら千尋はしっかりとチェックしてから受け取って、のそのそと着替え始めた。
何とかギリギリ予定していた出発時間に間に合いそうだ。
「じゃあ、まず先に千尋の店に寄ったらいいのか? 9時て言ったよな?」
「うん」
「それから水落迎えに行って…」
南條が腕時計を見ながら、段取りを頭の中で組み立てている。
着替え終えた千尋は、やはり特に急ぐでもなく、ちょこんとソファに座っていて。
back next
しかし、大和だってアイドルなわけで、南條が迎えに来ると分かっているのに、わざわざ彼女を家に連れ込むはずがない(いや、千尋は恋人(仮)だけれど、南條には何も言っていないから、男である千尋を、大和の恋人だとは思わないだろうし)。
「それで? 寄ってほしいところってどこなんだ? つか、千尋はどうするんだ?」
「あぁ、ちーちゃんのお店に寄って」
大和は手早く着替えると、千尋に似合いそうで、体形に合いそうな服を選び出した。
筋肉大好きで、一生懸命鍛えている千尋だけれど、やっぱりどうしても大和よりは華奢なので。
「は? 千尋の?」
「うん。ちーちゃんも今日仕事みたいだから。9時には着かないとらしいんだよね。電車で行くっつってるけど、車のほうが早いじゃん?」
「まぁ…、こっちが間に合うなら、どこにでも寄るけど…」
千尋が遅刻しないように、という気持ちもあるが、千尋も一緒に南條の車で行ったら、それだけ長く一緒にいられる…という下心も十二分にあってのことだ。
もちろんそんなこと、南條には言わないが。
「ちーちゃん、お待たせー……て、寝てるし!」
リビングに戻ると、千尋は先ほど来のソファにいたが、すっかり寝入っていた。
焦る大和の横で、南條は溜め息をついて頭を抱えている。
9時までに仕事に行かなければならない状況で、どうしてこんなにのん気に二度寝が出来るんだろう…。
「ちーちゃん、ちーちゃん、着替え着替え」
「ぅー…ぬー…」
大和が肩を揺すると、千尋は目をこすりながら体を起こした。
先ほどまで、大和に殴り掛からんばかりにテンションが上がっていたのに、よくこんなにも眠れたものだ。
「はい、これならいいでしょ?」
「…ん」
大和から差し出された新たな着替えを、寝惚け眼ながら千尋はしっかりとチェックしてから受け取って、のそのそと着替え始めた。
何とかギリギリ予定していた出発時間に間に合いそうだ。
「じゃあ、まず先に千尋の店に寄ったらいいのか? 9時て言ったよな?」
「うん」
「それから水落迎えに行って…」
南條が腕時計を見ながら、段取りを頭の中で組み立てている。
着替え終えた千尋は、やはり特に急ぐでもなく、ちょこんとソファに座っていて。
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ちよ ⇒
きっと、ベッドもソファーも
(も、もちろん…大和くんの存在も!?)
居心地よくって…
ねむねむですかー!?
ぬー…ρω-。) ヾ(・ω・`〃) ダイジョウブ??
南條さんの敏腕ぶりが始動!?
できる男は違いますね。
どんな展開になるのか楽しみ~!!
(も、もちろん…大和くんの存在も!?)
居心地よくって…
ねむねむですかー!?
ぬー…ρω-。) ヾ(・ω・`〃) ダイジョウブ??
南條さんの敏腕ぶりが始動!?
できる男は違いますね。
どんな展開になるのか楽しみ~!!
- |2014.08.07
- |Thu
- |19:13
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
マイペースという言葉は、まさにちーちゃんのためにある言葉ですね!
場所がどこであれ、眠かったら、寝る。それがちーちゃんです。
もちろん、大和くんの存在も、居心地がよかったから……の、はず…!?
それにしても…
> ぬー…ρω-。) ヾ(・ω・`〃) ダイジョウブ??
か…かわゆす…。
ねむねむちーちゃん。大和くんはますますメロメロになっちゃうでしょうね。
コメントありがとうございました!
場所がどこであれ、眠かったら、寝る。それがちーちゃんです。
もちろん、大和くんの存在も、居心地がよかったから……の、はず…!?
それにしても…
> ぬー…ρω-。) ヾ(・ω・`〃) ダイジョウブ??
か…かわゆす…。
ねむねむちーちゃん。大和くんはますますメロメロになっちゃうでしょうね。
コメントありがとうございました!
- |2014.08.07
- |Thu
- |23:02
- |URL
- |EDIT|