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恋の女神は微笑まない (93)
2014.08.06 Wed
「ななな何で千尋がいるんだっ!?」
「いたら悪いのかよ。昨日メシ食った後、泊まったんだよ。文句あんのか?」
「メシ食った後、泊まったとして、何で今、こんなことになってんのかを聞いてんだぁっ!」
「こんな、て………………あ、」
狼狽する南條に、わざわざケンカを売るような言い方をしていた千尋は、南條にさらに怒鳴られて、ようやく今の自分たちの状況に気付いたらしく、『あ、』の表情のまま、大和を見た。
千尋→半裸…というか、パンツ1枚。
大和→その千尋に胸倉を掴み上げられている。
…うん。
南條が絶叫したり、キレたりする気持ちも分かる。
「だってしょうがねぇじゃん、大和くんが変態なんだもん」
「ちょっ! やめて、その言い方…」
大和が千尋に着てほしかった服は、千尋がデザインした服だというだけで、別に全然変態くさい衣装ではない。好きな子に服を贈っただけで、変態呼ばわりされては堪ったものではない。
「つか、南條こそ、何でこんなトコいんだよ」
「俺は一ノ瀬を迎えに来たんだっ。仕事!」
「あっそ」
自分から聞いておきながら、全然興味なさそうに返事をして、千尋はようやく大和から手を離した。
「大和くん、着替え」
「…はい」
南條もいるし、時間もないし、もういい加減、この服を着てくれと千尋に言うには無理があると思い、大和は仕方なく別の着替えを取りに向かった。
千尋は「フンッ」と鼻を鳴らして、パンツ一丁のままソファにどっかりと腰を下ろした。服を着ないことには始まらないけれど、朝の時間がない中で、この余裕…。
時計を見ればもう8時20分で、千尋の着替えもそうだけれど、大和も支度をしなければ。
そう思っていたら、背後に人の気配を感じて、ビックリして振り返ったら、南條がいた。
「…何?」
「いや、それは俺のセリフだから。何だったんだ、あれ」
「ちーちゃんのこと? だから、さっきちーちゃんが言ったじゃん。昨日一緒にメシ食って、そんで泊まってったの」
本当は酔い潰れた千尋を連れて来たんだけれど、まぁ、余計なことは言わなくていいだろう。
「そうだとして、だから何であんなことになってんだ。俺、最初千尋だって分からなくて、お前が彼女と修羅場になってんのかと思って、すげぇビビったんだからな」
「あのな…」
「そりゃそうだろ。ドア開けて、いきなりあんなの見たら。しかも千尋は裸だし。どう考えても修羅場だろ」
なるほど。
それで先ほど南條は、悲鳴を上げた後、部屋から出ていったのか――――千尋を女の子だと思って。
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「いたら悪いのかよ。昨日メシ食った後、泊まったんだよ。文句あんのか?」
「メシ食った後、泊まったとして、何で今、こんなことになってんのかを聞いてんだぁっ!」
「こんな、て………………あ、」
狼狽する南條に、わざわざケンカを売るような言い方をしていた千尋は、南條にさらに怒鳴られて、ようやく今の自分たちの状況に気付いたらしく、『あ、』の表情のまま、大和を見た。
千尋→半裸…というか、パンツ1枚。
大和→その千尋に胸倉を掴み上げられている。
…うん。
南條が絶叫したり、キレたりする気持ちも分かる。
「だってしょうがねぇじゃん、大和くんが変態なんだもん」
「ちょっ! やめて、その言い方…」
大和が千尋に着てほしかった服は、千尋がデザインした服だというだけで、別に全然変態くさい衣装ではない。好きな子に服を贈っただけで、変態呼ばわりされては堪ったものではない。
「つか、南條こそ、何でこんなトコいんだよ」
「俺は一ノ瀬を迎えに来たんだっ。仕事!」
「あっそ」
自分から聞いておきながら、全然興味なさそうに返事をして、千尋はようやく大和から手を離した。
「大和くん、着替え」
「…はい」
南條もいるし、時間もないし、もういい加減、この服を着てくれと千尋に言うには無理があると思い、大和は仕方なく別の着替えを取りに向かった。
千尋は「フンッ」と鼻を鳴らして、パンツ一丁のままソファにどっかりと腰を下ろした。服を着ないことには始まらないけれど、朝の時間がない中で、この余裕…。
時計を見ればもう8時20分で、千尋の着替えもそうだけれど、大和も支度をしなければ。
そう思っていたら、背後に人の気配を感じて、ビックリして振り返ったら、南條がいた。
「…何?」
「いや、それは俺のセリフだから。何だったんだ、あれ」
「ちーちゃんのこと? だから、さっきちーちゃんが言ったじゃん。昨日一緒にメシ食って、そんで泊まってったの」
本当は酔い潰れた千尋を連れて来たんだけれど、まぁ、余計なことは言わなくていいだろう。
「そうだとして、だから何であんなことになってんだ。俺、最初千尋だって分からなくて、お前が彼女と修羅場になってんのかと思って、すげぇビビったんだからな」
「あのな…」
「そりゃそうだろ。ドア開けて、いきなりあんなの見たら。しかも千尋は裸だし。どう考えても修羅場だろ」
なるほど。
それで先ほど南條は、悲鳴を上げた後、部屋から出ていったのか――――千尋を女の子だと思って。
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COMMENT-FORM
ちよ ⇒
ちーちゃんがパンイチなのに
彼女に見えたって…
南條さんのいつもの敏腕な振るまいは
どうしちゃったの!?
大和くん。
もう、彼女じゃないけれど、
お付きあい(仮)しているんですって
報告しちゃえ!!
彼女に見えたって…
南條さんのいつもの敏腕な振るまいは
どうしちゃったの!?
大和くん。
もう、彼女じゃないけれど、
お付きあい(仮)しているんですって
報告しちゃえ!!
- |2014.08.06
- |Wed
- |07:37
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >ちよさん
南條さんは、テンパると役立たずな感じがしますね…(笑)
裸! 裸の人がいた! ていうだけで、もうすっかり動揺(^_^;)
> 大和くん。
> もう、彼女じゃないけれど、
> お付きあい(仮)しているんですって
> 報告しちゃえ!!
大和くんに、そこまでの度胸があるんでしょうか。。。
南條さんのヘタレ具合も考えると、なかなか言い出せない感、満載です(>_<)
コメントありがとうございました!
裸! 裸の人がいた! ていうだけで、もうすっかり動揺(^_^;)
> 大和くん。
> もう、彼女じゃないけれど、
> お付きあい(仮)しているんですって
> 報告しちゃえ!!
大和くんに、そこまでの度胸があるんでしょうか。。。
南條さんのヘタレ具合も考えると、なかなか言い出せない感、満載です(>_<)
コメントありがとうございました!
- |2014.08.06
- |Wed
- |23:11
- |URL
- |EDIT|