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恋の女神は微笑まない (67)
2014.07.11 Fri
yamato & chihiro
琉にいいように丸め込まれた感じなのはムカつくが、南條に送ってもらって自宅まで帰る車の中で、大和はさっそく千尋にメッセージを送ってみた。
とりあえず、自分からメールとかするのは面倒くさいけれど、返事をしなくていいなら受信すること自体は嫌ではない、というのが本当だと分かったので。
ただ、内容は結局、千尋が『何その報告』と思うであろう、今日の出来事になってしまったのだが。
確かに、そんなことを報告されても返事のしようがない、というのも一理あるが、メッセージのやり取りなんて、基本、そんなものではないだろうか。
それを面倒くさがっていたら、業務連絡くらいしかすることがなくなるのは、当然だ。
そう考えると、千尋は今の時代に学生でなくてよかったなぁ…と、大和は他人事ながらに思ってしまう。
それなりにメールとかをしている大和ですら、最近の中高生のメッセージのやり取りや既読スルーの話を聞くと、そこまでどつぼに嵌らなくても…と感じてしまうこの時代、千尋みたいなスタンスだと、学生生活は大変そうだ。
まぁ、千尋の性格からして、それも含めてどうでもいいと思って、我が道を行きそうな気もするが。
遥希と違って、相手が忙しいだろうから…と遠慮してメールを送らないのではなく、自分が面倒くさいから送らないという理由が、いかにも千尋らしい。
片想いのときとか、付き合い始めのころなんて、みんな、多少自分に無理をしてでも、よく思われたくて、相手に合わせがちなのに、そういうことは一切しないとか。
それで想いが通じ合えないとしても、ずっと自分が無理をし続けるか、いつかそれがばれて相手の心が離れて行ってしまうくらいなら、最初から自分に正直でいるというのは、結構潔い。
付き合ってみたら想像と違っていた…なんてこと、まったく聞かない話でもないから、千尋みたいにいられるのが本当はいいのかもしれないけれど、なかなかそうもいかないものだ。
帰宅した大和は、とりあえず先にシャワーをして、それからスマホを確認すると、いつの間にか、送ったメッセージに既読マークは表示されていたが、それに返事はない。
いわゆる既読スルーというヤツで、これは大和の予想した範囲だったけれど、やっぱりちょっと寂しい…。
もしこれで大和が女の子だったら、明日あたり友だちに、『彼氏が既読スルーするんだけど! ヒドくない!?』とかって愚痴っているところだろうが、生憎大和は琉とそんなガールズトークをする気はないから、この件はこれで終わりとなるだろう。
千尋には最初から、殆ど返事はしない、と言われている身だ。未読スルーでなく、ちゃんと読んでくれているだけでも、良しとしないといけないのかもしれない。
それから2日間、大和は仕事が終わった後、千尋のメッセージを送ったけれど、既読にはなるものの、返事は来ないという状態。
今なら、『既読スルーなんて愛がない!』と喚く女の子の気持ちが、少しながら分からないでもない。
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琉にいいように丸め込まれた感じなのはムカつくが、南條に送ってもらって自宅まで帰る車の中で、大和はさっそく千尋にメッセージを送ってみた。
とりあえず、自分からメールとかするのは面倒くさいけれど、返事をしなくていいなら受信すること自体は嫌ではない、というのが本当だと分かったので。
ただ、内容は結局、千尋が『何その報告』と思うであろう、今日の出来事になってしまったのだが。
確かに、そんなことを報告されても返事のしようがない、というのも一理あるが、メッセージのやり取りなんて、基本、そんなものではないだろうか。
それを面倒くさがっていたら、業務連絡くらいしかすることがなくなるのは、当然だ。
そう考えると、千尋は今の時代に学生でなくてよかったなぁ…と、大和は他人事ながらに思ってしまう。
それなりにメールとかをしている大和ですら、最近の中高生のメッセージのやり取りや既読スルーの話を聞くと、そこまでどつぼに嵌らなくても…と感じてしまうこの時代、千尋みたいなスタンスだと、学生生活は大変そうだ。
まぁ、千尋の性格からして、それも含めてどうでもいいと思って、我が道を行きそうな気もするが。
遥希と違って、相手が忙しいだろうから…と遠慮してメールを送らないのではなく、自分が面倒くさいから送らないという理由が、いかにも千尋らしい。
片想いのときとか、付き合い始めのころなんて、みんな、多少自分に無理をしてでも、よく思われたくて、相手に合わせがちなのに、そういうことは一切しないとか。
それで想いが通じ合えないとしても、ずっと自分が無理をし続けるか、いつかそれがばれて相手の心が離れて行ってしまうくらいなら、最初から自分に正直でいるというのは、結構潔い。
付き合ってみたら想像と違っていた…なんてこと、まったく聞かない話でもないから、千尋みたいにいられるのが本当はいいのかもしれないけれど、なかなかそうもいかないものだ。
帰宅した大和は、とりあえず先にシャワーをして、それからスマホを確認すると、いつの間にか、送ったメッセージに既読マークは表示されていたが、それに返事はない。
いわゆる既読スルーというヤツで、これは大和の予想した範囲だったけれど、やっぱりちょっと寂しい…。
もしこれで大和が女の子だったら、明日あたり友だちに、『彼氏が既読スルーするんだけど! ヒドくない!?』とかって愚痴っているところだろうが、生憎大和は琉とそんなガールズトークをする気はないから、この件はこれで終わりとなるだろう。
千尋には最初から、殆ど返事はしない、と言われている身だ。未読スルーでなく、ちゃんと読んでくれているだけでも、良しとしないといけないのかもしれない。
それから2日間、大和は仕事が終わった後、千尋のメッセージを送ったけれど、既読にはなるものの、返事は来ないという状態。
今なら、『既読スルーなんて愛がない!』と喚く女の子の気持ちが、少しながら分からないでもない。
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