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恋の女神は微笑まない (66)
2014.07.10 Thu
キスでもしてきそうな琉に、遥希も当然慌てるが、『付き合っている』とか『彼氏』とか、そんな言葉を出された大和も慌てる。千尋とのことは、まだ南條には何も言っていないのだ。
別に、恋人が出来たらマネージャーに報告しなければならないという決まりはないが、相手が相手だけに、いつかは南條に知らせなければならないとは思う。けれど、そうするには、それなりの覚悟が必要だ。
遥希と大和は、同時に南條のほうを振り返ったが、幸いにも南條は電話をしながら何かメモを取っていて、こちらの様子には気付いていないようだった。
「バカ琉」
「何だよ」
余計なことを言うな、と琉を睨んでも、分かっていてとぼけているのか、本当に分かっていないのか、琉は小首を傾げている。
遥希との関係は南條に知れているから、大和と千尋のことも同じように思っていて、分かっていないのかも…。
「とにかく! そんな気を遣って、アイツにそんなめっちゃメールするくらいなら、俺にしてよ。ね?」
「…ん、分かった。これからはなるべくそうする」
別に気を遣って千尋にたくさんメールをしているわけでもないのだが(大体は琉とのことを惚気ているので、返事をしなくてもメールを読んでくれている千尋のほうが、よっぽど気を遣ってくれている気もする)、琉がそう言うなら、これからは琉にももっとメールをしよう。
確かに琉に対しては、気を遣って……というか、つい遠慮して、メールの数も控えめにしていたから。
「…んだよ、結局はお前らがイチャイチャする口実作っただけじゃん、俺」
何となく当て馬にされた気がして、大和は琉の足を蹴っ飛ばした。
まぁ、千尋本人の言葉からでは分かりづらかったことが分かったので、それは良しとするが(でもそれは飽くまで遥希のお蔭なので、蹴飛ばしたことを謝罪するつもりはない)。
自分から発信するのは面倒くさいけれど、メールやメッセージが何も来ないのは寂しいなんて、千尋のわがままもここに極まれりといった感じはするが、遥希から大量のメールが送られて来ても、遥希のことを嫌いにはならないし、面倒くさいとは思わないと言っていたのは、口先だけのことではなかったようだ。
メールをするのが面倒くさいだけで、受信したメールを見ることは見る、と言っていた千尋の言葉を信じて、大和は千尋にメールを送ることを決心した。
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別に、恋人が出来たらマネージャーに報告しなければならないという決まりはないが、相手が相手だけに、いつかは南條に知らせなければならないとは思う。けれど、そうするには、それなりの覚悟が必要だ。
遥希と大和は、同時に南條のほうを振り返ったが、幸いにも南條は電話をしながら何かメモを取っていて、こちらの様子には気付いていないようだった。
「バカ琉」
「何だよ」
余計なことを言うな、と琉を睨んでも、分かっていてとぼけているのか、本当に分かっていないのか、琉は小首を傾げている。
遥希との関係は南條に知れているから、大和と千尋のことも同じように思っていて、分かっていないのかも…。
「とにかく! そんな気を遣って、アイツにそんなめっちゃメールするくらいなら、俺にしてよ。ね?」
「…ん、分かった。これからはなるべくそうする」
別に気を遣って千尋にたくさんメールをしているわけでもないのだが(大体は琉とのことを惚気ているので、返事をしなくてもメールを読んでくれている千尋のほうが、よっぽど気を遣ってくれている気もする)、琉がそう言うなら、これからは琉にももっとメールをしよう。
確かに琉に対しては、気を遣って……というか、つい遠慮して、メールの数も控えめにしていたから。
「…んだよ、結局はお前らがイチャイチャする口実作っただけじゃん、俺」
何となく当て馬にされた気がして、大和は琉の足を蹴っ飛ばした。
まぁ、千尋本人の言葉からでは分かりづらかったことが分かったので、それは良しとするが(でもそれは飽くまで遥希のお蔭なので、蹴飛ばしたことを謝罪するつもりはない)。
自分から発信するのは面倒くさいけれど、メールやメッセージが何も来ないのは寂しいなんて、千尋のわがままもここに極まれりといった感じはするが、遥希から大量のメールが送られて来ても、遥希のことを嫌いにはならないし、面倒くさいとは思わないと言っていたのは、口先だけのことではなかったようだ。
メールをするのが面倒くさいだけで、受信したメールを見ることは見る、と言っていた千尋の言葉を信じて、大和は千尋にメールを送ることを決心した。
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