スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋の女神は微笑まない (65)
2014.07.09 Wed
「ねぇねぇ、ハルちゃんて、そんなにちーちゃんにメールすんの?」
「え? えー? そんなに、て…」
大和に問われ、遥希は言葉を詰まらせる。
それは、自分のメールの送信数を人と比べたことがないため、多いか少ないかが分からなかったからと、もし『そうだよ』と肯定したら、琉が拗ねそうだったからだ。
でも、改めて問われて考えてみると、遥希は、琉が遥希に送ってくれるメールと同じくらいか、もしくはそれ以上に、千尋にメールをしているかもしれない。
うん、これは絶対に口には出せない…。
「でもさ、ちーちゃんて、メールとかあんましないんでしょ? 面倒くさい、て」
「あー……うん、そうかも。メールしても、殆ど返事来ない」
「えっマジで!?」
千尋からメールの返事が来ないのはいつものことなので、遥希は素直に大和の言葉に頷いたが、琉にはそれが信じられないようで、非常に驚いている。
いや、遥希にしても、そんなことが普通なのは千尋くらいで、他の人だったら絶対にあり得ないとは思う。
もちろん、時々返事をし忘れることなら、遥希にだってあるし、誰にでもあることだろうけど、ここまで返信をしない率が高いのは、千尋を措いてほかにはいないだろう。
「え、ハルちゃん、そんななのに、アイツにそんなにメールすんの? 何で? 何で?」
何かの約束をするときとか、返事が必要な場合はちゃんと来るけれど、そうでないときは10回に1回返事が来ればいいほうだと明かせば、琉はますます、信じられない! といった顔をした。
「でも、全然返事来ないのに、メール送りまくってるハルちゃんもハルちゃんだよね。すごすぎる…」
遥希からストーカー並みにメールが来る、と千尋が言っていたとき、大和は、大袈裟な物言いだな、と思っていたのだが、遥希の話も併せて考えると、それもあながち間違いではない気がして来た。
1日に送るメールの数が多いか少ないかの基準はそれぞれだろうけれど、そこまで返事が来ないのに送り続けていたら、千尋からそんなことを言われても仕方がない気が…。
「だってね、ちーちゃん、すっごい寂しがり屋だから。メールすんの面倒くさいとか言ってるけど、誰からもメール来なかったら、超寂しがると思うんだよねー」
「えー? アイツが寂しがり? 全然想像付かないんだけど。つか、寂しいくせに、何で自分からはメールしないんだよ」
「面倒くさいからでしょ?」
「え…。いや、何となく矛盾してると思うのは俺だけ…?」
琉の疑問に、遥希が当然のように答えてくれるが、やっぱり何かがおかしいような…。
「つか! そうだとしても、これからはハルちゃんがそんなにメールしなくてもいいでしょ? 大和がいんだから。アイツのことは大和に任しときゃいいんだって」
「大和くんに?」
「でしょ? アイツと付き合ってんのは、ハルちゃんじゃなくて大和なんだから。毎日メールすんのは、彼氏の仕事にさせておきなさい」
「琉…!」
back next
「え? えー? そんなに、て…」
大和に問われ、遥希は言葉を詰まらせる。
それは、自分のメールの送信数を人と比べたことがないため、多いか少ないかが分からなかったからと、もし『そうだよ』と肯定したら、琉が拗ねそうだったからだ。
でも、改めて問われて考えてみると、遥希は、琉が遥希に送ってくれるメールと同じくらいか、もしくはそれ以上に、千尋にメールをしているかもしれない。
うん、これは絶対に口には出せない…。
「でもさ、ちーちゃんて、メールとかあんましないんでしょ? 面倒くさい、て」
「あー……うん、そうかも。メールしても、殆ど返事来ない」
「えっマジで!?」
千尋からメールの返事が来ないのはいつものことなので、遥希は素直に大和の言葉に頷いたが、琉にはそれが信じられないようで、非常に驚いている。
いや、遥希にしても、そんなことが普通なのは千尋くらいで、他の人だったら絶対にあり得ないとは思う。
もちろん、時々返事をし忘れることなら、遥希にだってあるし、誰にでもあることだろうけど、ここまで返信をしない率が高いのは、千尋を措いてほかにはいないだろう。
「え、ハルちゃん、そんななのに、アイツにそんなにメールすんの? 何で? 何で?」
何かの約束をするときとか、返事が必要な場合はちゃんと来るけれど、そうでないときは10回に1回返事が来ればいいほうだと明かせば、琉はますます、信じられない! といった顔をした。
「でも、全然返事来ないのに、メール送りまくってるハルちゃんもハルちゃんだよね。すごすぎる…」
遥希からストーカー並みにメールが来る、と千尋が言っていたとき、大和は、大袈裟な物言いだな、と思っていたのだが、遥希の話も併せて考えると、それもあながち間違いではない気がして来た。
1日に送るメールの数が多いか少ないかの基準はそれぞれだろうけれど、そこまで返事が来ないのに送り続けていたら、千尋からそんなことを言われても仕方がない気が…。
「だってね、ちーちゃん、すっごい寂しがり屋だから。メールすんの面倒くさいとか言ってるけど、誰からもメール来なかったら、超寂しがると思うんだよねー」
「えー? アイツが寂しがり? 全然想像付かないんだけど。つか、寂しいくせに、何で自分からはメールしないんだよ」
「面倒くさいからでしょ?」
「え…。いや、何となく矛盾してると思うのは俺だけ…?」
琉の疑問に、遥希が当然のように答えてくれるが、やっぱり何かがおかしいような…。
「つか! そうだとしても、これからはハルちゃんがそんなにメールしなくてもいいでしょ? 大和がいんだから。アイツのことは大和に任しときゃいいんだって」
「大和くんに?」
「でしょ? アイツと付き合ってんのは、ハルちゃんじゃなくて大和なんだから。毎日メールすんのは、彼氏の仕事にさせておきなさい」
「琉…!」
back next
- 関連記事
-
- 恋の女神は微笑まない (66) (2014/07/10)
- 恋の女神は微笑まない (65) (2014/07/09)
- 恋の女神は微笑まない (64) (2014/07/08)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。