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恋の女神は微笑まない (63)
2014.07.07 Mon
「…………琉なんか死んじゃえ……」
遥希がまた夢の世界に入り掛けていたら、背後から大和の恨めしい声がして、現実の世界に引き戻された。
「お前なぁ」
「こんなところでイチャイチャしてる琉が悪い」
呆れていいのか突っ込んでいいのか分からないでいる琉に、大和はシレッと返す。
こんな感じのことを言い合っている2人だけれど、本当は仲がいいのを知っている遥希としては、ちょっと羨ましい。
でも、それにしたって、大和は琉と遥希がイチャイチャしていると言うけれど、大和だって大好きな千尋と、お試しとはいえお付き合いを始めたのだから、そんなこと言わなくても…。
………………。
あ、そっか。千尋は大和と付き合ってるんだ。
琉の写真を買いに行くの、千尋が一緒に行くのを嫌がったら、千尋のお姉ちゃんにお願いしようと思っていたけれど、大和と付き合っているなら、千尋だって大和の写真を欲しいはずだ。
なら、一緒に買いに行ける!
「えへへ…」
さっそく千尋にメールしないと。
琉と大和が着替えに向かったのを確認すると、遥希は控え室の隅でコソコソとスマホを取り出した。
先ほどの現場でスマホを操作していても何も言われなかったのだから、今ここだったら大丈夫だろうけど、念のため、怪しい動きをしていないように気を付けないと。
メール画面を開けば、予想どおり千尋からは何の返信もない。
でもそれもいつものことだから、遥希は気にせず、『さっきのなんだけど、ちーちゃん、大和くんの写真欲しいでしょ? なら、一緒に買いに行くの、ちょうどよくない?』と、メールを送信した。
「…よし」
これで千尋と一緒に写真を買いに行ける。
琉と大和が同じユニットである以上、新しい写真が追加されるタイミングは同じはずだから、これからは写真を買いに行くのに困ることはない。
嬉しすぎる!
「ハルちゃーん。何スマホ弄りながらニヤニヤしてんの? メール? 浮気?」
「うわっ琉!」
琉の写真を買いに行くことで頭がいっぱいになっていた遥希は、そばに琉が来ているのに全然気付いていなくて、突然掛けられた声に、ビクリと肩を竦ませた。
しかも、メールは送信されて、画面に文面は表示されていないのに、驚きのあまり、遥希は思わず画面を隠してしまった。
メールを送った相手は千尋であり、浮気でも何でもないのだが、これでは挙動が不審すぎて、あらぬ疑いを掛けられかねない。
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遥希がまた夢の世界に入り掛けていたら、背後から大和の恨めしい声がして、現実の世界に引き戻された。
「お前なぁ」
「こんなところでイチャイチャしてる琉が悪い」
呆れていいのか突っ込んでいいのか分からないでいる琉に、大和はシレッと返す。
こんな感じのことを言い合っている2人だけれど、本当は仲がいいのを知っている遥希としては、ちょっと羨ましい。
でも、それにしたって、大和は琉と遥希がイチャイチャしていると言うけれど、大和だって大好きな千尋と、お試しとはいえお付き合いを始めたのだから、そんなこと言わなくても…。
………………。
あ、そっか。千尋は大和と付き合ってるんだ。
琉の写真を買いに行くの、千尋が一緒に行くのを嫌がったら、千尋のお姉ちゃんにお願いしようと思っていたけれど、大和と付き合っているなら、千尋だって大和の写真を欲しいはずだ。
なら、一緒に買いに行ける!
「えへへ…」
さっそく千尋にメールしないと。
琉と大和が着替えに向かったのを確認すると、遥希は控え室の隅でコソコソとスマホを取り出した。
先ほどの現場でスマホを操作していても何も言われなかったのだから、今ここだったら大丈夫だろうけど、念のため、怪しい動きをしていないように気を付けないと。
メール画面を開けば、予想どおり千尋からは何の返信もない。
でもそれもいつものことだから、遥希は気にせず、『さっきのなんだけど、ちーちゃん、大和くんの写真欲しいでしょ? なら、一緒に買いに行くの、ちょうどよくない?』と、メールを送信した。
「…よし」
これで千尋と一緒に写真を買いに行ける。
琉と大和が同じユニットである以上、新しい写真が追加されるタイミングは同じはずだから、これからは写真を買いに行くのに困ることはない。
嬉しすぎる!
「ハルちゃーん。何スマホ弄りながらニヤニヤしてんの? メール? 浮気?」
「うわっ琉!」
琉の写真を買いに行くことで頭がいっぱいになっていた遥希は、そばに琉が来ているのに全然気付いていなくて、突然掛けられた声に、ビクリと肩を竦ませた。
しかも、メールは送信されて、画面に文面は表示されていないのに、驚きのあまり、遥希は思わず画面を隠してしまった。
メールを送った相手は千尋であり、浮気でも何でもないのだが、これでは挙動が不審すぎて、あらぬ疑いを掛けられかねない。
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