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恋の女神は微笑まない (60)
2014.07.04 Fri
「あ、あ、あの南條さんっ…」
「ぅん?」
「ちょ、ちょっと、メールして来ていいですか?」
「いいけど……ここでしたら?」
遥希ががんばって興奮を抑えながら言ったら、南條がキョトンとして答えた。撮影に支障が出ないよう、スマホはマナーモードに設定済みだし、電話ではなくメールだから。
しかし、カメラとかムービーの機能とかあるのに、この場でスマホを操作して、あらぬ疑いを招かないだろうか。
「え? いや、外でしてきてもいいけど?」
「あ、はぁ、あの、ここでしても、大丈夫なんですか…?」
「うん、別に平気だよ?」
南條は気軽にそう言ってくれるけれど、それが彼が遥希のことを知っているからで、周りの人にしたら遥希なんて、誰この人状態だから、怪しすぎる気がするのだが…。
でも、南條がそばにいるし、誰かに咎められたら、助けに入ってくれるのだろうか。
「じゃ、じゃあ、すぐにしますっ…」
せっかく南條がそう言ってくれたんだから、すぐにメールしないと。
怪しまれる云々もそうだが、メールに気を取られて、琉の格好いい姿を見逃したくない!
「……………………よしっ、あっ」
琉の写真が入荷するから買いに行きたい、と急いでメールを送った遥希は、送信完了した直後、大切なことを書くのを忘れていたことに気が付いた。
千尋も一緒に行ってくれるよう、お願いしていない。
琉の写真が発売されたら、即全買いのくせに、相変わらず遥希は、1人でアイドルショップに行くのが恥ずかしいのだ。
慌てて遥希は、一緒に買いに行こう、と千尋を誘うメールを送った。
「ふぅ…」
これで、写真が発売されたら、買いに行くことが出来る。
でも千尋は、遥希が誘ったうちの10回に10回は拒絶するからなぁ…。そのうちがんばって1回くらいは嫌々付いて来てくれるけど…。
どうやったら千尋は、快くすんなりと一緒に来てくれるんだろう。琉の写真を買うとき、遥希は基本全部買いだから、優柔不断で千尋をイライラさせるようなことはないはずなのに。
よし、今回も千尋に拒絶されたら、千尋のお姉ちゃんに付いて来てもらうことにしよう。
千尋は、お姉ちゃんに連絡を取ることも、面倒くさいと言ってなかなか乗り気にならないだろうけど、自分で行くのとお姉ちゃんに連絡するのとどっちにするのかと言えば、どちらかを選んでくれるはずだ。
遥希にしたら、本当は千尋とのほうがいいけれど、千尋のお姉ちゃんも、遥希が琉と付き合っていることは知らなくても、遥希が相当な琉ファンであることは知っているから、一緒に行ってくれるなら有り難い。
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「ぅん?」
「ちょ、ちょっと、メールして来ていいですか?」
「いいけど……ここでしたら?」
遥希ががんばって興奮を抑えながら言ったら、南條がキョトンとして答えた。撮影に支障が出ないよう、スマホはマナーモードに設定済みだし、電話ではなくメールだから。
しかし、カメラとかムービーの機能とかあるのに、この場でスマホを操作して、あらぬ疑いを招かないだろうか。
「え? いや、外でしてきてもいいけど?」
「あ、はぁ、あの、ここでしても、大丈夫なんですか…?」
「うん、別に平気だよ?」
南條は気軽にそう言ってくれるけれど、それが彼が遥希のことを知っているからで、周りの人にしたら遥希なんて、誰この人状態だから、怪しすぎる気がするのだが…。
でも、南條がそばにいるし、誰かに咎められたら、助けに入ってくれるのだろうか。
「じゃ、じゃあ、すぐにしますっ…」
せっかく南條がそう言ってくれたんだから、すぐにメールしないと。
怪しまれる云々もそうだが、メールに気を取られて、琉の格好いい姿を見逃したくない!
「……………………よしっ、あっ」
琉の写真が入荷するから買いに行きたい、と急いでメールを送った遥希は、送信完了した直後、大切なことを書くのを忘れていたことに気が付いた。
千尋も一緒に行ってくれるよう、お願いしていない。
琉の写真が発売されたら、即全買いのくせに、相変わらず遥希は、1人でアイドルショップに行くのが恥ずかしいのだ。
慌てて遥希は、一緒に買いに行こう、と千尋を誘うメールを送った。
「ふぅ…」
これで、写真が発売されたら、買いに行くことが出来る。
でも千尋は、遥希が誘ったうちの10回に10回は拒絶するからなぁ…。そのうちがんばって1回くらいは嫌々付いて来てくれるけど…。
どうやったら千尋は、快くすんなりと一緒に来てくれるんだろう。琉の写真を買うとき、遥希は基本全部買いだから、優柔不断で千尋をイライラさせるようなことはないはずなのに。
よし、今回も千尋に拒絶されたら、千尋のお姉ちゃんに付いて来てもらうことにしよう。
千尋は、お姉ちゃんに連絡を取ることも、面倒くさいと言ってなかなか乗り気にならないだろうけど、自分で行くのとお姉ちゃんに連絡するのとどっちにするのかと言えば、どちらかを選んでくれるはずだ。
遥希にしたら、本当は千尋とのほうがいいけれど、千尋のお姉ちゃんも、遥希が琉と付き合っていることは知らなくても、遥希が相当な琉ファンであることは知っているから、一緒に行ってくれるなら有り難い。
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