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恋の女神は微笑まない (40)
2014.06.14 Sat
『どこで飲んでんの? そんなに酔っ払って…………外じゃないよね?』
「うち~。ハルちゃんがぁ、うちに来る、て言うからぁ」
『ハルちゃん一緒なの?』
「ん。大和くんはぁ?」
『俺? 琉と一緒だよ?』
「ちょっ水落と代わってぇ…?」
千尋の口から、自分の恋人の名前が出て来て、遥希はドキッとする。
大和は今ほど仕事が終わったようだが、それは琉と一緒のことだったらしい。
それにしても、琉と電話を代わってもらって、一体何を話す気だろう。
『…んだよ、酔っ払い』
「あ、水落ー。ヘーイ、ハルちゃん、パース!」
「へっ!? ちょっ!」
いいな、琉とお喋りできて…と、遥希が羨ましそうに千尋を見ていたら、突然千尋がスマホを放り投げてきたので、遥希は慌てに慌てて、そのスマホをキャッチした。
床はフローリングだし、今千尋は結構高く放ったから、遥希が受け取り損ねたら、本気で壊れていたかもしれない。
「ちーちゃん、何してんのっ…………て、寝てるしっ!」
これで、もしスマホが壊れてしまったら、間違いなく遥希のせいにされるので、こんな暴挙に出た千尋を叱らねばと思ったのに、肝心の千尋は、遥希にスマホをパスした格好のまま床にぱったりと倒れて、そのまま眠っていた。
「…もしもし?」
『あ、ハルちゃん』
「琉!」
千尋のことも気になるが、繋がったままの電話も気になるので、千尋のスマホだけれど出てみれば、相手は琉だった。
本当に琉に代わってもらっていたらしい。
『ハルちゃん、アイツと飲んでんの?』
「…ん。昨日大和くん出てっちゃったきりで、心配だったから…。琉、大和くんから話聞いた?」
『まぁ、ちょっとはね。つかハルちゃん、飲むの付き合わされてんの?』
「付き合わされて、ていうか……ちーちゃんがいっぱい飲んだだけで、俺は殆ど飲んでないよ」
遥希がお酒強いほうじゃないことは琉も知っているから、余計な心配を掛けないように、本当のことを言っておく。
もし、千尋と同じペースで飲んでいたら、遥希は今こうして琉と普通に喋ってなんかいられない。
『もう話終わった? これから帰るんでしょ? 俺、迎えに行くから、一緒に帰ろ?』
「うん! あ、でも…」
『大丈夫、まだそんな遅い時間じゃないし、明日、仕事午後からだから、これから迎えに行くくらい平気』
「いや、そうじゃなくて…」
琉の迎えを躊躇う遥希に対し、琉は遥希が仕事の心配をしているのだと思ったようだが、もちろんそれも気には掛けていて、遠慮する気持ちはあるのだけれど、そうじゃなくて。
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「うち~。ハルちゃんがぁ、うちに来る、て言うからぁ」
『ハルちゃん一緒なの?』
「ん。大和くんはぁ?」
『俺? 琉と一緒だよ?』
「ちょっ水落と代わってぇ…?」
千尋の口から、自分の恋人の名前が出て来て、遥希はドキッとする。
大和は今ほど仕事が終わったようだが、それは琉と一緒のことだったらしい。
それにしても、琉と電話を代わってもらって、一体何を話す気だろう。
『…んだよ、酔っ払い』
「あ、水落ー。ヘーイ、ハルちゃん、パース!」
「へっ!? ちょっ!」
いいな、琉とお喋りできて…と、遥希が羨ましそうに千尋を見ていたら、突然千尋がスマホを放り投げてきたので、遥希は慌てに慌てて、そのスマホをキャッチした。
床はフローリングだし、今千尋は結構高く放ったから、遥希が受け取り損ねたら、本気で壊れていたかもしれない。
「ちーちゃん、何してんのっ…………て、寝てるしっ!」
これで、もしスマホが壊れてしまったら、間違いなく遥希のせいにされるので、こんな暴挙に出た千尋を叱らねばと思ったのに、肝心の千尋は、遥希にスマホをパスした格好のまま床にぱったりと倒れて、そのまま眠っていた。
「…もしもし?」
『あ、ハルちゃん』
「琉!」
千尋のことも気になるが、繋がったままの電話も気になるので、千尋のスマホだけれど出てみれば、相手は琉だった。
本当に琉に代わってもらっていたらしい。
『ハルちゃん、アイツと飲んでんの?』
「…ん。昨日大和くん出てっちゃったきりで、心配だったから…。琉、大和くんから話聞いた?」
『まぁ、ちょっとはね。つかハルちゃん、飲むの付き合わされてんの?』
「付き合わされて、ていうか……ちーちゃんがいっぱい飲んだだけで、俺は殆ど飲んでないよ」
遥希がお酒強いほうじゃないことは琉も知っているから、余計な心配を掛けないように、本当のことを言っておく。
もし、千尋と同じペースで飲んでいたら、遥希は今こうして琉と普通に喋ってなんかいられない。
『もう話終わった? これから帰るんでしょ? 俺、迎えに行くから、一緒に帰ろ?』
「うん! あ、でも…」
『大丈夫、まだそんな遅い時間じゃないし、明日、仕事午後からだから、これから迎えに行くくらい平気』
「いや、そうじゃなくて…」
琉の迎えを躊躇う遥希に対し、琉は遥希が仕事の心配をしているのだと思ったようだが、もちろんそれも気には掛けていて、遠慮する気持ちはあるのだけれど、そうじゃなくて。
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