スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋の女神は微笑まない (38)
2014.06.12 Thu
遥希の言い分を納得はしている様子だが、それを実行する気はないようで、千尋はスマホでなく、新しいお酒に手を伸ばしている。
そんな千尋に、遥希の情熱がメラメラと燃え上ってしまう。
遥希は別に、千尋が口約束を破って、努力を怠ろうとすることに怒っているわけではない。恋人として、相手に興味がないとか、そういうのはよくないと思うのだ。
「ちーちゃん、大和くんにメールしなよっ、今!」
「今ぁ~?」
「そう、今! 大和くん、きっと待ってるよ、ちーちゃんからのメール!」
「そーかなぁ~? 別に大和くんからもメール来ないし、いーんじゃない~?」
「えっ…、大和くんからも、メール来てないの?」
「んー…」
大和からもメールがないとは……それにはちょっと驚く。
あんなに千尋のこと好きな様子だったのに、仕事、忙しいんだろうか。琉は、忙しい仕事の合間にもメールをくれるけれど、大和はそういう性格ではないのかもしれない。
遥希がビックリしていると、千尋は寝転んだまま、カバンの中を探ってスマホを取り出すと、遥希に投げて寄越した。
そういうことだから勝手に確認しろ、ということなのだろうが、いくら親友で、千尋がスマホの中身を見ることを了承しているとはいえ、積極的にそういうことはしたくない。
「ちーちゃん、ケータイ渡されても困るよぉ」
「ハルちゃん、大和くんにメールしてぇ…?」
「はぁ? 何で俺がしなきゃいけないの? ちーちゃんがしなよ! あ、でもここランプ点いてるから、何かメール来てるんじゃない? 大和くんからかもよ!?」
受け取ったスマホの、着信等を知らせるランプが青色に点滅しているのに気が付いて、遥希は千尋にそれを見せつける。
けれど、完全酔っ払っている千尋は、千尋はそんなことに関心がないのか、コンビニの袋を漁っているだけで。
「んー…ハルちゃん、見てぇ?」
「何で! ヤダよ、人のメール見るなんて! ちーちゃん自分で見てよっ」
…ダメだ。
千尋は大和に、付き合いたいように思えるようがんばる、なんて言ったらしいが、そんな努力をするようには、まったく見えない。
お試しとはいえ、千尋と付き合えるようになって、きっと大和はすごく喜んでいるだろうに、こんなんじゃ、ちっとも報われない。
「ちーちゃん、ちゃんとしなよっ!」
「んぁ…?」
「大和くんと付き合いたいって思えるようにがんばるんでしょ!」
「うー…」
千尋が、大和と付き合いたいと思えるようにがんばる、という約束を守るかどうかは、別にどうでもいいと思っていたけれど、この態度はあんまりだと思って、遥希はつい声を大きくしてしまう。
遥希に怒られ、ようやく千尋はスマホを受け取った。
back next
そんな千尋に、遥希の情熱がメラメラと燃え上ってしまう。
遥希は別に、千尋が口約束を破って、努力を怠ろうとすることに怒っているわけではない。恋人として、相手に興味がないとか、そういうのはよくないと思うのだ。
「ちーちゃん、大和くんにメールしなよっ、今!」
「今ぁ~?」
「そう、今! 大和くん、きっと待ってるよ、ちーちゃんからのメール!」
「そーかなぁ~? 別に大和くんからもメール来ないし、いーんじゃない~?」
「えっ…、大和くんからも、メール来てないの?」
「んー…」
大和からもメールがないとは……それにはちょっと驚く。
あんなに千尋のこと好きな様子だったのに、仕事、忙しいんだろうか。琉は、忙しい仕事の合間にもメールをくれるけれど、大和はそういう性格ではないのかもしれない。
遥希がビックリしていると、千尋は寝転んだまま、カバンの中を探ってスマホを取り出すと、遥希に投げて寄越した。
そういうことだから勝手に確認しろ、ということなのだろうが、いくら親友で、千尋がスマホの中身を見ることを了承しているとはいえ、積極的にそういうことはしたくない。
「ちーちゃん、ケータイ渡されても困るよぉ」
「ハルちゃん、大和くんにメールしてぇ…?」
「はぁ? 何で俺がしなきゃいけないの? ちーちゃんがしなよ! あ、でもここランプ点いてるから、何かメール来てるんじゃない? 大和くんからかもよ!?」
受け取ったスマホの、着信等を知らせるランプが青色に点滅しているのに気が付いて、遥希は千尋にそれを見せつける。
けれど、完全酔っ払っている千尋は、千尋はそんなことに関心がないのか、コンビニの袋を漁っているだけで。
「んー…ハルちゃん、見てぇ?」
「何で! ヤダよ、人のメール見るなんて! ちーちゃん自分で見てよっ」
…ダメだ。
千尋は大和に、付き合いたいように思えるようがんばる、なんて言ったらしいが、そんな努力をするようには、まったく見えない。
お試しとはいえ、千尋と付き合えるようになって、きっと大和はすごく喜んでいるだろうに、こんなんじゃ、ちっとも報われない。
「ちーちゃん、ちゃんとしなよっ!」
「んぁ…?」
「大和くんと付き合いたいって思えるようにがんばるんでしょ!」
「うー…」
千尋が、大和と付き合いたいと思えるようにがんばる、という約束を守るかどうかは、別にどうでもいいと思っていたけれど、この態度はあんまりだと思って、遥希はつい声を大きくしてしまう。
遥希に怒られ、ようやく千尋はスマホを受け取った。
back next
- 関連記事
-
- 恋の女神は微笑まない (39) (2014/06/13)
- 恋の女神は微笑まない (38) (2014/06/12)
- 恋の女神は微笑まない (37) (2014/06/11)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。