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恋の女神は微笑まない (37)
2014.06.11 Wed
「ちーちゃん、お試しで大和くんと付き合って、ホントに大和くんと付き合いたいって思えるように、がんばるの?」
「そぉ」
「けどさ、大和くんはちーちゃんのこと嫌いになる努力してるんでしょ? いいの? ちーちゃんがホントに付き合いたいって思うようになったころには、大和くん、ちーちゃんのこと嫌いになってるかもよ?」
「あー、うん。何かそんなこと、大和くんにも言われたわ。でもさ、大和くんが俺のこと嫌いになる努力しながら、試しにお付き合いしても、俺、大和くんのいいとことか、なかなか分かんないじゃん? だからぁ、大和くんはあんま努力できないね、て話になったぁ」
「そっかぁ…」
何となく、千尋がいいように丸め込まれたことは、鈍い遥希にも分かる。
千尋はしっかり者だけど、時々すごい抜けているところがあるし…。
「それで、その後もんじゃ食べに行ったの?」
「そーそー。普通さぁ、お付き合いして最初にご飯食べに行くなら、何かおしゃれなとことかじゃん? でも俺、もんじゃ食いたくてー」
やはりもんじゃ焼きは千尋のリクエストだったらしい。
別に何を食べてもいいけれど、お試しとはいえ、付き合うことになって、その後に普通にご飯に行けるところが、何かすごい。
好きな人とお付き合い出来るてなったら、嬉しいけど、緊張しちゃって、いきなりはご飯どころじゃない気もするけど…。あ、お試しでのお付き合いで、まだそこまで好きなわけじゃないから、平気なのかな。
「じゃあちーちゃん、大和くんとメールとかしまくってんだ?」
「別にぃ。昨日は、バイバイした後、メールしたけどー。何か恋人ぽいことしたほうがいいのかな、て思ってぇ」
「後は? 今日とか」
「ぜーんぜん。今日は、ハルちゃんからストーカーされてただけだしぃ」
「ストーカーじゃないってば! でもお試しってったって、恋人じゃん? メールとかしないの?」
遥希と違って千尋は、相手が芸能人で忙しいだろうから…とか、そういうのは全然気にしなそうなのに。
「んー? さっき、メールでもしてみるか、て思ったけど、でも別に言うこともねぇな、て思って、やめた」
「言うことない、て…。何かあるでしょ? だって恋人だよ?」
「ないよぉ、何も。だって俺、今日仕事してただけで、特別何もなかったもん。何言うのぉ?」
千尋はふにゃふにゃと床に寝転がった。
見れば、もう3本目の缶が空になっている。遥希はまだ1本目の途中なのに。
遥希よりは千尋のほうがお酒に強いから、千尋が酔っ払っているときは、遥希もグズグズになっているので、遥希が、こんなふうになった千尋を見ることは珍しい。
「今日、お仕事大変だったとか。大和くん今日どんなお仕事したの? とかさぁ」
「仕事~? いつもどおりだよぉ、そんなの。それに、大和くんの仕事なんか興味ないしー」
「興味ない、て…。大和くんの好きなとこ、いっぱい思い浮かべて、付き合いたいて思えるようにがんばるんでしょ? もっと興味持ちなよっ」
「んー…そっかぁ~」
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「そぉ」
「けどさ、大和くんはちーちゃんのこと嫌いになる努力してるんでしょ? いいの? ちーちゃんがホントに付き合いたいって思うようになったころには、大和くん、ちーちゃんのこと嫌いになってるかもよ?」
「あー、うん。何かそんなこと、大和くんにも言われたわ。でもさ、大和くんが俺のこと嫌いになる努力しながら、試しにお付き合いしても、俺、大和くんのいいとことか、なかなか分かんないじゃん? だからぁ、大和くんはあんま努力できないね、て話になったぁ」
「そっかぁ…」
何となく、千尋がいいように丸め込まれたことは、鈍い遥希にも分かる。
千尋はしっかり者だけど、時々すごい抜けているところがあるし…。
「それで、その後もんじゃ食べに行ったの?」
「そーそー。普通さぁ、お付き合いして最初にご飯食べに行くなら、何かおしゃれなとことかじゃん? でも俺、もんじゃ食いたくてー」
やはりもんじゃ焼きは千尋のリクエストだったらしい。
別に何を食べてもいいけれど、お試しとはいえ、付き合うことになって、その後に普通にご飯に行けるところが、何かすごい。
好きな人とお付き合い出来るてなったら、嬉しいけど、緊張しちゃって、いきなりはご飯どころじゃない気もするけど…。あ、お試しでのお付き合いで、まだそこまで好きなわけじゃないから、平気なのかな。
「じゃあちーちゃん、大和くんとメールとかしまくってんだ?」
「別にぃ。昨日は、バイバイした後、メールしたけどー。何か恋人ぽいことしたほうがいいのかな、て思ってぇ」
「後は? 今日とか」
「ぜーんぜん。今日は、ハルちゃんからストーカーされてただけだしぃ」
「ストーカーじゃないってば! でもお試しってったって、恋人じゃん? メールとかしないの?」
遥希と違って千尋は、相手が芸能人で忙しいだろうから…とか、そういうのは全然気にしなそうなのに。
「んー? さっき、メールでもしてみるか、て思ったけど、でも別に言うこともねぇな、て思って、やめた」
「言うことない、て…。何かあるでしょ? だって恋人だよ?」
「ないよぉ、何も。だって俺、今日仕事してただけで、特別何もなかったもん。何言うのぉ?」
千尋はふにゃふにゃと床に寝転がった。
見れば、もう3本目の缶が空になっている。遥希はまだ1本目の途中なのに。
遥希よりは千尋のほうがお酒に強いから、千尋が酔っ払っているときは、遥希もグズグズになっているので、遥希が、こんなふうになった千尋を見ることは珍しい。
「今日、お仕事大変だったとか。大和くん今日どんなお仕事したの? とかさぁ」
「仕事~? いつもどおりだよぉ、そんなの。それに、大和くんの仕事なんか興味ないしー」
「興味ない、て…。大和くんの好きなとこ、いっぱい思い浮かべて、付き合いたいて思えるようにがんばるんでしょ? もっと興味持ちなよっ」
「んー…そっかぁ~」
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