スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋の女神は微笑まない (35)
2014.06.09 Mon
「ハルちゃんの妄想力て、果てしないね」
「何で!? 普通そう思うじゃん! ちーちゃんの説明、意味分かんないもんっ。合コンしてたら大和くんが来て、『ちょっと来て』て言うから付いてって、もんじゃ食べた、とか。何それ」
「だってそうだし。あ、お試しで付き合うことにはなったけど」
「あっそ。……………………うぇっ!? ケホッケホッ…!」
「何してんの、ハルちゃん」
千尋が、本当に何でもないふうに、サラッと普通のテンションで言ったから、遥希は一瞬聞き流してしまったんだけれど、その内容が脳に行き渡って、とんでもないことだと気が付いた。
何してんの…て、そんなこと聞いて、吹き出さないわけがない!
「えっ? えっ? ちーちゃん、今何て言った!?」
「今? 『何してんの?』…だったかな?」
慌てる遥希をよそに、千尋はのんきに缶のカクテルをあおっている。
「そんなボケいらないから!」
「は? 何のこと言ってんのか知らないけど、ボケのハルちゃんにそんなこと言われたくないね」
「はぁっ!? 俺のどこがボケなのっ!? じゃなくてっ! ちーちゃん、付き合うとか言わなかった!?」
「言ったけど?」
遥希が噎せ返るほど驚いているというのに、千尋ときたら、本当にまったく何でもない様子でいるから、もしかして、真面目な顔で言った冗談なのだろうか。
「えー…っと。えっと。ちーちゃん、大和くんと付き合うの?」
「お試しでね」
「冗談?」
「は?」
念のために確認してみれば、逆に千尋に怪訝そうな顔をされる。
そんな千尋は、ハンバーグ弁当を食べ終えて、バナナを持って来て食べ始めていて。
もう和食にはほど遠いし、ご飯食べた後にさらなる栄養補給とか意味分からないし、千尋の言っていることもさっぱり分からないし、遥希はすっかり混乱状態だ。
「ねぇちーちゃん、もっかい言って?」
「何を?」
「全部」
「はぁ? ハルちゃん、今まで何聞いてたの? あんなにいっぱい質問しといて」
「だって、ちーちゃんの言うこと、意味分かんないんだもんっ」
「ハルちゃん、もう酔っちゃったの?」
「いやそれ俺のセリフだと思う!」
遥希も飲み始めてはいるけれど、まだ数口しか飲んでいないから、いくら遥希がお酒弱くても、酔ってなんかいないし、変なことも口走っていない。
変なことを言っているのも、酔っ払っているのも、絶対に千尋だ!
「ねぇちーちゃん、もっかい確認するけど! 昨日ちーちゃん、合コン出てたでしょ?」
「うん」
「そこに大和くんが来て、『一緒に来て』て言うから、合コン途中だけど一緒に行ったんだよね?」
「うん」
「で、もんじゃ食べて…………大和とお付き合いすることになったの?」
「うん」
back next
「何で!? 普通そう思うじゃん! ちーちゃんの説明、意味分かんないもんっ。合コンしてたら大和くんが来て、『ちょっと来て』て言うから付いてって、もんじゃ食べた、とか。何それ」
「だってそうだし。あ、お試しで付き合うことにはなったけど」
「あっそ。……………………うぇっ!? ケホッケホッ…!」
「何してんの、ハルちゃん」
千尋が、本当に何でもないふうに、サラッと普通のテンションで言ったから、遥希は一瞬聞き流してしまったんだけれど、その内容が脳に行き渡って、とんでもないことだと気が付いた。
何してんの…て、そんなこと聞いて、吹き出さないわけがない!
「えっ? えっ? ちーちゃん、今何て言った!?」
「今? 『何してんの?』…だったかな?」
慌てる遥希をよそに、千尋はのんきに缶のカクテルをあおっている。
「そんなボケいらないから!」
「は? 何のこと言ってんのか知らないけど、ボケのハルちゃんにそんなこと言われたくないね」
「はぁっ!? 俺のどこがボケなのっ!? じゃなくてっ! ちーちゃん、付き合うとか言わなかった!?」
「言ったけど?」
遥希が噎せ返るほど驚いているというのに、千尋ときたら、本当にまったく何でもない様子でいるから、もしかして、真面目な顔で言った冗談なのだろうか。
「えー…っと。えっと。ちーちゃん、大和くんと付き合うの?」
「お試しでね」
「冗談?」
「は?」
念のために確認してみれば、逆に千尋に怪訝そうな顔をされる。
そんな千尋は、ハンバーグ弁当を食べ終えて、バナナを持って来て食べ始めていて。
もう和食にはほど遠いし、ご飯食べた後にさらなる栄養補給とか意味分からないし、千尋の言っていることもさっぱり分からないし、遥希はすっかり混乱状態だ。
「ねぇちーちゃん、もっかい言って?」
「何を?」
「全部」
「はぁ? ハルちゃん、今まで何聞いてたの? あんなにいっぱい質問しといて」
「だって、ちーちゃんの言うこと、意味分かんないんだもんっ」
「ハルちゃん、もう酔っちゃったの?」
「いやそれ俺のセリフだと思う!」
遥希も飲み始めてはいるけれど、まだ数口しか飲んでいないから、いくら遥希がお酒弱くても、酔ってなんかいないし、変なことも口走っていない。
変なことを言っているのも、酔っ払っているのも、絶対に千尋だ!
「ねぇちーちゃん、もっかい確認するけど! 昨日ちーちゃん、合コン出てたでしょ?」
「うん」
「そこに大和くんが来て、『一緒に来て』て言うから、合コン途中だけど一緒に行ったんだよね?」
「うん」
「で、もんじゃ食べて…………大和とお付き合いすることになったの?」
「うん」
back next
- 関連記事
-
- 恋の女神は微笑まない (36) (2014/06/10)
- 恋の女神は微笑まない (35) (2014/06/09)
- 恋の女神は微笑まない (34) (2014/06/08)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
けいったん ⇒
ちーちゃん…
ハルちゃんは、無駄な寄り道(←ごめんね(笑))話しが多くて 肝心要な所が有耶無耶になってしまうけれど、、、
ちーちゃんは、省略過ぎて 利き手の思考が付いて行けない所が。。。(苦笑)
恋バナは、途中経過話しもあってこそだと、私はおもうんだけどね♪
大和、ちーちゃん相手に 頑張れるのか!?
ちょっと…だいぶ 不安になって来たよ~~!!
ォロo((≧ω≦*三*≧ω≦))oォロ...byebye☆
ハルちゃんは、無駄な寄り道(←ごめんね(笑))話しが多くて 肝心要な所が有耶無耶になってしまうけれど、、、
ちーちゃんは、省略過ぎて 利き手の思考が付いて行けない所が。。。(苦笑)
恋バナは、途中経過話しもあってこそだと、私はおもうんだけどね♪
大和、ちーちゃん相手に 頑張れるのか!?
ちょっと…だいぶ 不安になって来たよ~~!!
ォロo((≧ω≦*三*≧ω≦))oォロ...byebye☆
- |2014.06.09
- |Mon
- |10:21
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
> ハルちゃんは、無駄な寄り道(←ごめんね(笑))話しが多くて 肝心要な所が有耶無耶になってしまうけれど、、、
> ちーちゃんは、省略過ぎて 利き手の思考が付いて行けない所が。。。(苦笑)
ホント!
この2人、何もかもが正反対なのに、でもそうだからこそ、親友でいられるんでしょうかね。
ハルちゃん、がんばって話を聞き出すのだ! (笑)
長い付き合いのハルちゃんですら、この調子なのに、大和くん、ホントにがんばれるんでしょうかね。。。
ちーちゃんとお付き合いするためには、今期と根性をかなり要すると思いますが……大和くんなら大丈夫!?
コメントありがとうございました!
> ちーちゃんは、省略過ぎて 利き手の思考が付いて行けない所が。。。(苦笑)
ホント!
この2人、何もかもが正反対なのに、でもそうだからこそ、親友でいられるんでしょうかね。
ハルちゃん、がんばって話を聞き出すのだ! (笑)
長い付き合いのハルちゃんですら、この調子なのに、大和くん、ホントにがんばれるんでしょうかね。。。
ちーちゃんとお付き合いするためには、今期と根性をかなり要すると思いますが……大和くんなら大丈夫!?
コメントありがとうございました!
- |2014.06.09
- |Mon
- |23:07
- |URL
- |EDIT|