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恋の女神は微笑まない (34)
2014.06.08 Sun
「昨日のことったって、別に何もないよ。もんじゃ食ったけど」
「もんじゃ? もんじゃ焼き?」
「うん」
「大和くんと一緒に?」
「うん」
昨日、遥希と琉と一緒にいた大和が、千尋が合コンに参加しているのを知って、店を飛び出していったのを見送って。
遥希はその後、大和がどうしたのか、2人はどうなったのか、非常に気にしていたのに、千尋の話だと、ただもんじゃ焼きを食べに行っただけのようだ。
とりあえず大和が千尋と会えたのは分かったけれど、千尋は合コンに参加していたわけで……どういう状況で、もんじゃ焼きを食べに行くことになるんだろう。
「ちーちゃん、昨日合コンだったんだよね?」
「うん。ねぇハルちゃん、飲まないの? 俺これ飲むよー?」
「いいけど…、ねぇねぇ、大和くんて、ちーちゃんが合コンしてるとこに来たの?」
「そうだよ」
「で、2人だけでもんじゃ食べに行ったんだよね?」
「そう」
まさか大和も交えて、合コン参加者みんなでもんじゃ焼きを食べるという、シュールな状況ではなかったようだ。
で、だからどうしてもんじゃ?
「合コン終わってから行ったの?」
「んーん、途中で」
「合コン、途中で抜けて、もんじゃ食べに行ったの?」
「うん。まぁもんじゃ食べに行ったのは、結果だけど」
「…よく分かんない」
千尋は、聞いたことには答えてくれるけど、聞かないと何も言ってくれないから、どうも話が見えてこない。
そうやって話をはぐらかしているのかとも思ったが、千尋の場合、本当にそうしたかったら、遥希がここに来ること自体を、何とかして阻止しているだろうから、単に喋るのが面倒くさいだけなのだろう。
「何でもんじゃ食べに行ったの?」
「食べたかったから」
「それはそうだろうけど…、合コン途中で抜けてまで?」
遥希は自分の分の弁当を開け、大量に買ってきたアルコールに手を伸ばす。
コンビニでは、千尋がポイポイとかごの中に入れるのを止められなかったけれど、本当にこれ全部飲むつもりだろうか…。
「いや、合コン途中抜けしたのは、大和くんが『ちょっと来て』て言ったからだけど」
「で、ちーちゃん、それに付いてっちゃったの? 合コンの途中だったのに?」
「結構つまんない合コンだったし。高くはついたけど」
「合コンつまんなかったから、大和くんに付いてったの? 大和くんがカッコよかったからとかじゃなくて?」
「大和くんは最初からイケメンじゃん? アイドル様様だし」
「そうじゃなくて! 何かすごいカッコよく登場して、ちーちゃんを奪い去ったとかじゃないの!?」
千尋の合コン参加を知って、慌てて飛び出していった大和を見ているだけに、遥希としては、ドラマのようなシーンしか思い浮かばないんだけれど。
なのに、千尋の話だと、そんな雰囲気が全然伝わって来ない。
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「もんじゃ? もんじゃ焼き?」
「うん」
「大和くんと一緒に?」
「うん」
昨日、遥希と琉と一緒にいた大和が、千尋が合コンに参加しているのを知って、店を飛び出していったのを見送って。
遥希はその後、大和がどうしたのか、2人はどうなったのか、非常に気にしていたのに、千尋の話だと、ただもんじゃ焼きを食べに行っただけのようだ。
とりあえず大和が千尋と会えたのは分かったけれど、千尋は合コンに参加していたわけで……どういう状況で、もんじゃ焼きを食べに行くことになるんだろう。
「ちーちゃん、昨日合コンだったんだよね?」
「うん。ねぇハルちゃん、飲まないの? 俺これ飲むよー?」
「いいけど…、ねぇねぇ、大和くんて、ちーちゃんが合コンしてるとこに来たの?」
「そうだよ」
「で、2人だけでもんじゃ食べに行ったんだよね?」
「そう」
まさか大和も交えて、合コン参加者みんなでもんじゃ焼きを食べるという、シュールな状況ではなかったようだ。
で、だからどうしてもんじゃ?
「合コン終わってから行ったの?」
「んーん、途中で」
「合コン、途中で抜けて、もんじゃ食べに行ったの?」
「うん。まぁもんじゃ食べに行ったのは、結果だけど」
「…よく分かんない」
千尋は、聞いたことには答えてくれるけど、聞かないと何も言ってくれないから、どうも話が見えてこない。
そうやって話をはぐらかしているのかとも思ったが、千尋の場合、本当にそうしたかったら、遥希がここに来ること自体を、何とかして阻止しているだろうから、単に喋るのが面倒くさいだけなのだろう。
「何でもんじゃ食べに行ったの?」
「食べたかったから」
「それはそうだろうけど…、合コン途中で抜けてまで?」
遥希は自分の分の弁当を開け、大量に買ってきたアルコールに手を伸ばす。
コンビニでは、千尋がポイポイとかごの中に入れるのを止められなかったけれど、本当にこれ全部飲むつもりだろうか…。
「いや、合コン途中抜けしたのは、大和くんが『ちょっと来て』て言ったからだけど」
「で、ちーちゃん、それに付いてっちゃったの? 合コンの途中だったのに?」
「結構つまんない合コンだったし。高くはついたけど」
「合コンつまんなかったから、大和くんに付いてったの? 大和くんがカッコよかったからとかじゃなくて?」
「大和くんは最初からイケメンじゃん? アイドル様様だし」
「そうじゃなくて! 何かすごいカッコよく登場して、ちーちゃんを奪い去ったとかじゃないの!?」
千尋の合コン参加を知って、慌てて飛び出していった大和を見ているだけに、遥希としては、ドラマのようなシーンしか思い浮かばないんだけれど。
なのに、千尋の話だと、そんな雰囲気が全然伝わって来ない。
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