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恋の女神は微笑まない (30)
2014.06.04 Wed
『昨日っ! どうなったの!? 話聞かせてよっ! 俺、超心配したんだからね!』
「昨日?」
『つか、これからちーちゃんち行くから、じっくり聞かせてっ!』
「え…………来るの?」
冗談とかでなく、本気で嫌そうな声が出てしまった。
なぜなら、すごく嫌だから。
時間も時間だから、帰ったらご飯食べようと思っていたのに。
千尋も一応、かろうじて自炊的なことはするから、今日だってそのつもりだったが、遥希が来るとなったら、彼の分も作ってやらないわけにはいかないだろう…………面倒くせぇなぁ…。
まぁ、外で食べるって手もあるか。
昨日はもんじゃだったし、今日は何かさっぱりしたもの……寿司とか? でも、遥希に奢らせるには、ちょっと高いかな。そんなことまで考えてやるなんて、俺って優しい。
『ちょっとちーちゃん、聞いてるっ!?』
「あ、和食にする?」
『え……何の話してんの?』
「何って、夜ご飯」
『~~~~~~ちーちゃんっ!!!』
……怒られました。
「だって、もう夜ご飯の時間じゃん。じゃあさ、俺が勝手に自分の分だけメシ作って、食ってていいなら、俺んち来てもいいよ?」
『何それ』
「ハルちゃんの分まで作るのが面倒くさい」
千尋もそうだけれど、遥希も食べ物の好き嫌いがあるから(それがまた、千尋と同じものでないところが…)、非常に面倒くさいのだ。
人の好みまで考えながら料理するなんて、最高に面倒くさい…!!
『分かったよっ! 何か食べに行こっ? で、その後でちーちゃんちに行くっ!』
「えー……結局俺んちには来るんだぁ…」
『そんなに嫌そうな感じで言わないでよぉ! とにかく! これからちーちゃん迎えに行くっ!』
面倒くさいテンションだなぁ…と千尋が思っているうちに、一方的に電話は切れ、千尋は断りの返事をしそびれてしまった。
というか、遥希はこれから千尋を迎えに行くと言ったけれど、今まで1回も店に来たことがないのに、場所とか分かるんだろうか。まぁ、店の名前が分かればネットで調べられるけど、遥希の場合、スマホの操作にも不安があるから…。
それにしても、そこまでして昨日のこと聞きたい、て…………遥希も大概ミーハーだなぁ。大和とは、お試しで付き合うことになっただけだから、特に話すこともないのに。
遥希に何か話す話題を作るためにも、大和にメールでもしてみようか。
……………………。
「いや、書くことねぇな」
千尋はもともとメールとかマメなほうでないから(遥希みたいにデジタルに弱いわけでも、相手に遠慮しているわけではない)、用事がないのにメールをしろと言われても、本文に書く内容がない。
むしろ、意味なしメールとか、面倒くせぇ! と思うタイプなので。
でも、昨日のメール以降、大和からも何の連絡もないから、彼もそういう性格なのだろう。よかった。
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「昨日?」
『つか、これからちーちゃんち行くから、じっくり聞かせてっ!』
「え…………来るの?」
冗談とかでなく、本気で嫌そうな声が出てしまった。
なぜなら、すごく嫌だから。
時間も時間だから、帰ったらご飯食べようと思っていたのに。
千尋も一応、かろうじて自炊的なことはするから、今日だってそのつもりだったが、遥希が来るとなったら、彼の分も作ってやらないわけにはいかないだろう…………面倒くせぇなぁ…。
まぁ、外で食べるって手もあるか。
昨日はもんじゃだったし、今日は何かさっぱりしたもの……寿司とか? でも、遥希に奢らせるには、ちょっと高いかな。そんなことまで考えてやるなんて、俺って優しい。
『ちょっとちーちゃん、聞いてるっ!?』
「あ、和食にする?」
『え……何の話してんの?』
「何って、夜ご飯」
『~~~~~~ちーちゃんっ!!!』
……怒られました。
「だって、もう夜ご飯の時間じゃん。じゃあさ、俺が勝手に自分の分だけメシ作って、食ってていいなら、俺んち来てもいいよ?」
『何それ』
「ハルちゃんの分まで作るのが面倒くさい」
千尋もそうだけれど、遥希も食べ物の好き嫌いがあるから(それがまた、千尋と同じものでないところが…)、非常に面倒くさいのだ。
人の好みまで考えながら料理するなんて、最高に面倒くさい…!!
『分かったよっ! 何か食べに行こっ? で、その後でちーちゃんちに行くっ!』
「えー……結局俺んちには来るんだぁ…」
『そんなに嫌そうな感じで言わないでよぉ! とにかく! これからちーちゃん迎えに行くっ!』
面倒くさいテンションだなぁ…と千尋が思っているうちに、一方的に電話は切れ、千尋は断りの返事をしそびれてしまった。
というか、遥希はこれから千尋を迎えに行くと言ったけれど、今まで1回も店に来たことがないのに、場所とか分かるんだろうか。まぁ、店の名前が分かればネットで調べられるけど、遥希の場合、スマホの操作にも不安があるから…。
それにしても、そこまでして昨日のこと聞きたい、て…………遥希も大概ミーハーだなぁ。大和とは、お試しで付き合うことになっただけだから、特に話すこともないのに。
遥希に何か話す話題を作るためにも、大和にメールでもしてみようか。
……………………。
「いや、書くことねぇな」
千尋はもともとメールとかマメなほうでないから(遥希みたいにデジタルに弱いわけでも、相手に遠慮しているわけではない)、用事がないのにメールをしろと言われても、本文に書く内容がない。
むしろ、意味なしメールとか、面倒くせぇ! と思うタイプなので。
でも、昨日のメール以降、大和からも何の連絡もないから、彼もそういう性格なのだろう。よかった。
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