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恋の女神は微笑まない (10)
2014.05.15 Thu
「相手もゲイだったら何かあったかもだけど、ゲイとノンケじゃ、何も起こんないんじゃない?」
それか、ノンケ同士の男女だったら、あるいは、と千尋に続けられて、遥希は素直に納得する。
お互いが、相手の裸に欲情するような性癖だったらともかく、どちらかにその気がなければ、いくら聖なる夜でも、何も起こらないらしい。
「じゃあ俺、1人で勘違いして、1人で慌ててたの?」
「そうなんじゃない?」
「何だぁ。俺、ちーちゃんがこの記事信じちゃって、傷付いてるだろうから、フォローして慰めなきゃ! て思ってたのに」
「いや、傷付かないし、そもそもこんなの見ないし。つか、俺がハルちゃんをフォローするならまだしも、ハルちゃんが俺のことを……なんて、絶対にないから」
「ちょっ!」
その言い方は、何気にひどい。
遥希だって、千尋のためにいろいろ一生懸命考えて、やってあげてるのに。
「ふぅん? じゃあ、これからメシ行こうよ、ハルちゃんの奢りで」
「何でそうなるの!?」
「だって、俺のこと慰めてくれるんでしょ?」
「何かそんなのいらないみたいなこと言ったじゃん、今!」
勝手なことを言って話を進める千尋は、本当にこれから食事に行く気になったのだろう、さっさと着替えて支度を始めている。
別に千尋と食事に行くことは全然構わないんだけれど、本当のところを言うと、今は出来れば早く、琉の出ている雑誌を読みたい、て思っているのに…。
しかし、千尋が言い出したら聞かない性格なのは知っているから、付き合うしかないだろう。そして、遥希が奢るというのも、冗談でなく現実のものと化すのだろう。
絶対に千尋のほうが稼いでいるんだから、遥希にたからないでよね、て思うけれど、これが千尋だ。
「俺、ちーちゃんのためにこの週刊誌買って、ちーちゃんにご飯奢ってあげて、何でこんなにちーちゃんに尽くしてるの…?」
「変な男に引っ掛かるよりいいじゃん。もっと尽くしていいよ?」
「尽くさないよー」
変な男、て……それって千尋のことなんじゃ…? なんて、遥希の頭を一瞬よぎらないでもなかったけれど、千尋相手にそんなこと、口が裂けても言えないことは、長い付き合いの中で、よく分かっている。
「ホラ、ハルちゃん、行くよー」
「待ってよぉ」
つい数分前まで、寝起き丸出しで、絶対に絶対に遥希以外の人にそんな姿見せちゃダメ! ていう格好だったはずなのに、顔を洗って、着替えて、ちょっと髪を弄っただけで、遥希よりもビシッと格好よく決まった千尋が、さっさと部屋を出て行こうとしている。
遥希も琉によく思われたくて、一生懸命おしゃれがんばっているけれど、やっぱりもとの造作の違いとセンスのレベルには敵わない…。
「あーあ、ホントは早く帰って、琉の雑誌見るはずだったのにー」
「知らないよ。つかハルちゃん、何でわざわざ雑誌買うの?」
「そりゃ買うでしょ。琉の出てるのは、全部欲しいもん」
「嫌ってほど見てんでしょ? アイツの顔なんて」
「嫌ってほどじゃないよ。どんだけ見ても、嫌になんかなんないよ」
「………………」
幸せそうにホワホワと語る遥希を一睨みして、千尋はやって来たエレヴェータに乗り込んだ。
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それか、ノンケ同士の男女だったら、あるいは、と千尋に続けられて、遥希は素直に納得する。
お互いが、相手の裸に欲情するような性癖だったらともかく、どちらかにその気がなければ、いくら聖なる夜でも、何も起こらないらしい。
「じゃあ俺、1人で勘違いして、1人で慌ててたの?」
「そうなんじゃない?」
「何だぁ。俺、ちーちゃんがこの記事信じちゃって、傷付いてるだろうから、フォローして慰めなきゃ! て思ってたのに」
「いや、傷付かないし、そもそもこんなの見ないし。つか、俺がハルちゃんをフォローするならまだしも、ハルちゃんが俺のことを……なんて、絶対にないから」
「ちょっ!」
その言い方は、何気にひどい。
遥希だって、千尋のためにいろいろ一生懸命考えて、やってあげてるのに。
「ふぅん? じゃあ、これからメシ行こうよ、ハルちゃんの奢りで」
「何でそうなるの!?」
「だって、俺のこと慰めてくれるんでしょ?」
「何かそんなのいらないみたいなこと言ったじゃん、今!」
勝手なことを言って話を進める千尋は、本当にこれから食事に行く気になったのだろう、さっさと着替えて支度を始めている。
別に千尋と食事に行くことは全然構わないんだけれど、本当のところを言うと、今は出来れば早く、琉の出ている雑誌を読みたい、て思っているのに…。
しかし、千尋が言い出したら聞かない性格なのは知っているから、付き合うしかないだろう。そして、遥希が奢るというのも、冗談でなく現実のものと化すのだろう。
絶対に千尋のほうが稼いでいるんだから、遥希にたからないでよね、て思うけれど、これが千尋だ。
「俺、ちーちゃんのためにこの週刊誌買って、ちーちゃんにご飯奢ってあげて、何でこんなにちーちゃんに尽くしてるの…?」
「変な男に引っ掛かるよりいいじゃん。もっと尽くしていいよ?」
「尽くさないよー」
変な男、て……それって千尋のことなんじゃ…? なんて、遥希の頭を一瞬よぎらないでもなかったけれど、千尋相手にそんなこと、口が裂けても言えないことは、長い付き合いの中で、よく分かっている。
「ホラ、ハルちゃん、行くよー」
「待ってよぉ」
つい数分前まで、寝起き丸出しで、絶対に絶対に遥希以外の人にそんな姿見せちゃダメ! ていう格好だったはずなのに、顔を洗って、着替えて、ちょっと髪を弄っただけで、遥希よりもビシッと格好よく決まった千尋が、さっさと部屋を出て行こうとしている。
遥希も琉によく思われたくて、一生懸命おしゃれがんばっているけれど、やっぱりもとの造作の違いとセンスのレベルには敵わない…。
「あーあ、ホントは早く帰って、琉の雑誌見るはずだったのにー」
「知らないよ。つかハルちゃん、何でわざわざ雑誌買うの?」
「そりゃ買うでしょ。琉の出てるのは、全部欲しいもん」
「嫌ってほど見てんでしょ? アイツの顔なんて」
「嫌ってほどじゃないよ。どんだけ見ても、嫌になんかなんないよ」
「………………」
幸せそうにホワホワと語る遥希を一睨みして、千尋はやって来たエレヴェータに乗り込んだ。
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えーーー(゚□゚;)アワワ(;゚□゚)アワワ ⇒ すぎもと
ちーちゃんに恋心が芽生えてない?????
そ、そんな。。。まさか。。。いや、まだ本人も気づいてないだけ。。。よね?
タイトルが頭の中でリフレインしてる。。。(ρ_;)
大和!頑張ってーーーーーっ!
ハルちゃんの恋の病に、ちーちゃんも感染してくれたらいーのに。。。
ハルちゃん!うつしちゃえーーーっ!
そ、そんな。。。まさか。。。いや、まだ本人も気づいてないだけ。。。よね?
タイトルが頭の中でリフレインしてる。。。(ρ_;)
大和!頑張ってーーーーーっ!
ハルちゃんの恋の病に、ちーちゃんも感染してくれたらいーのに。。。
ハルちゃん!うつしちゃえーーーっ!
- |2014.05.15
- |Thu
- |13:40
- |URL
- |EDIT|
すぎもと ⇒ えーーー(゚□゚;)アワワ(;゚□゚)アワワ
ショックのあまり、名前とタイトルの記入欄を間違えちゃいました。
パスワードを設定してなかったので、削除・編集もできなくって。。。
ほんと、ごめんなさいです。
パスワードを設定してなかったので、削除・編集もできなくって。。。
ほんと、ごめんなさいです。
- |2014.05.15
- |Thu
- |13:45
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >すぎもとさん
名前とタイトルの乱を間違えちゃうほど、驚かせてしまいましたか!
いや、書きながら私も、ちーちゃん…(-_-) て思いましたが(笑)
すぎもとさんの応援の声、大和くんに届きますように!
…いや、大和くんより、ちーちゃんに届けたほうがいいかな。。。
コメントありがとうございました!
いや、書きながら私も、ちーちゃん…(-_-) て思いましたが(笑)
すぎもとさんの応援の声、大和くんに届きますように!
…いや、大和くんより、ちーちゃんに届けたほうがいいかな。。。
コメントありがとうございました!
- |2014.05.15
- |Thu
- |22:25
- |URL
- |EDIT|