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恋の女神は微笑まない (9)
2014.05.14 Wed
「………………。あのさ、さっきからのハルちゃんの言動から推察し得るに、ハルちゃん、イブに俺が大和くんに告ってフラれたとか思ってない? で、そのせいで、今俺は大和くんと付き合ってないんだ、とか、そういう壮大なストーリーを思い描いてない?」
「…思い描いてる」
最初は、千尋と大和が付き合っていると思っていたから、大和が新恋人とデート、なんて記事を見つけて、慌てて千尋のところに来たんだけれど、千尋と大和は付き合っていないとか言うから、今千尋が言ったとおりのことを思っていたのだ。
「バッカだねぇ、ハルちゃんは」
「何でっ」
「何で俺が大和くんに告んなきゃなんないの?」
「だってちーちゃん、大和くんのこと好きでしょ?」
「いや、好きていうか……FATEの2人でどっちが好きかっていえば、水落より大和くんのほうがいい、て言うだけで、別に、付き合いたいとかじゃないから」
「そうなの!?」
遥希は、てっきり千尋は、そういう意味で大和のことが好きなんだと思っていた…。
「え? え? じゃあ、大和くんからは?」
「何が?」
「大和くんから告られたりしなかったの?」
千尋と大和が一緒にいるところは、あのイブの夜を入れても2回しかないけれど、大和だって千尋のこと、だいぶ好きそうだった…。
「何で大和くんが俺に告んの。ハルちゃん、夢見過ぎ」
「だってぇ」
「大和くんが俺のこと好きになるわけないでしょ。あ、でも、腹筋は褒められたけどね!」
フフン、と自慢げに笑う千尋に、冗談やごまかしは一切見えなくて。
本当に千尋と大和の間には、何もなかったようだ。
「つか、ハルちゃんの妄想力、すごいよね。最初は、俺と大和くんが付き合ってると思ってたんでしょ? で、付き合ってないて分かったら、告ったのにフラれたんだ、て思っちゃうとか」
「だって、絶対2人、付き合ってると思ってたもん。普通、イブの夜を一緒に過ごしたら、そこから始まるでしょ。なのに付き合ってないとか言うからー」
明確な恋心でなく、ちょっと気になっている相手だったとしても、イブの夜を、あんなすてきなホテルの一室でともに過ごしたら、そこから恋が始まると思うのは、遥希が夢見がちな男の子だからだろうか。
「そういうのは、下心がなかったら、始まんないの」
「えー、でも、ちーちゃんに下心なかったの? 全然?」
「ないよ。まぁ、裸は見たいと思ってたけど」
「イブの夜に、裸見せ合ったのに、何もなかったなんて…」
大和に腹筋を褒められたということは、千尋も大和に裸を見せたということだろう。
一体どんな状況でそんなことになるのかは、遥希には分かりかねるが、とりあえず2人で服を脱ぐまでしていて、何もなかったなんて…!
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「…思い描いてる」
最初は、千尋と大和が付き合っていると思っていたから、大和が新恋人とデート、なんて記事を見つけて、慌てて千尋のところに来たんだけれど、千尋と大和は付き合っていないとか言うから、今千尋が言ったとおりのことを思っていたのだ。
「バッカだねぇ、ハルちゃんは」
「何でっ」
「何で俺が大和くんに告んなきゃなんないの?」
「だってちーちゃん、大和くんのこと好きでしょ?」
「いや、好きていうか……FATEの2人でどっちが好きかっていえば、水落より大和くんのほうがいい、て言うだけで、別に、付き合いたいとかじゃないから」
「そうなの!?」
遥希は、てっきり千尋は、そういう意味で大和のことが好きなんだと思っていた…。
「え? え? じゃあ、大和くんからは?」
「何が?」
「大和くんから告られたりしなかったの?」
千尋と大和が一緒にいるところは、あのイブの夜を入れても2回しかないけれど、大和だって千尋のこと、だいぶ好きそうだった…。
「何で大和くんが俺に告んの。ハルちゃん、夢見過ぎ」
「だってぇ」
「大和くんが俺のこと好きになるわけないでしょ。あ、でも、腹筋は褒められたけどね!」
フフン、と自慢げに笑う千尋に、冗談やごまかしは一切見えなくて。
本当に千尋と大和の間には、何もなかったようだ。
「つか、ハルちゃんの妄想力、すごいよね。最初は、俺と大和くんが付き合ってると思ってたんでしょ? で、付き合ってないて分かったら、告ったのにフラれたんだ、て思っちゃうとか」
「だって、絶対2人、付き合ってると思ってたもん。普通、イブの夜を一緒に過ごしたら、そこから始まるでしょ。なのに付き合ってないとか言うからー」
明確な恋心でなく、ちょっと気になっている相手だったとしても、イブの夜を、あんなすてきなホテルの一室でともに過ごしたら、そこから恋が始まると思うのは、遥希が夢見がちな男の子だからだろうか。
「そういうのは、下心がなかったら、始まんないの」
「えー、でも、ちーちゃんに下心なかったの? 全然?」
「ないよ。まぁ、裸は見たいと思ってたけど」
「イブの夜に、裸見せ合ったのに、何もなかったなんて…」
大和に腹筋を褒められたということは、千尋も大和に裸を見せたということだろう。
一体どんな状況でそんなことになるのかは、遥希には分かりかねるが、とりあえず2人で服を脱ぐまでしていて、何もなかったなんて…!
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