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恋の女神は微笑まない (8)
2014.05.13 Tue
「だってちーちゃん…、え…?」
「え?」
だって、千尋は大和のことが好きだったはずだし、前にコンサートの後の楽屋に呼ばれたときの感じからして、大和だって千尋のことを好きそうな感じだった。
そんな2人がクリスマスイブの一夜を一緒に過ごしたのだ。普通、それをきっかけに付き合い始めた、と思うに決まっている。
そもそも千尋は、彼氏が出来ただの、別れただのをいちいち報告してくる人ではないから、相手が大和だとしても、単に遥希に言わないでいるだけなのかと思っていた。
「だって、イブの夜…」
ハッ、もしかして、あのイブの夜、千尋は告白したけれど、フラれてしまったとか!?
だから2人は付き合ってない…。
ああぁっ、それなのに、付き合ってると思い込んでいろいろ話しちゃって、千尋の傷を深くしてしまったかもしれない…!
「ハルちゃん、何おもしろい顔してんの?」
「あわわわわ、ゴメン、ちーちゃん!」
「は? 何が?」
「俺、てっきり、あの、イブの、あの、」
あのイブの夜をきっかけに、千尋と大和が付き合い始めたと思い込んでいたけれど、実はフラれてたんだね…………とは、さすがに言えず、かといって何を行ったらいいかも分からず、遥希は、ただただアワアワしてしまう。
「イブ? あぁ、ハルちゃんに誑かされて、FATEのコンサートに連れて行かされたときのこと?」
「ごごごゴメンっ!」
「別にいいけど。めっちゃ高そうなシャンパン飲んだし、大和くんの裸もめっちゃ見れたから」
「え、うん。あれ?」
「ん?」
イブに大和にフラれたわりに、そのときのこと、あんまり悪い思い出になっていないようなんだけれど…。
もしかして、千尋が大和にフラれた、というのも、遥希の思い込み?
「ちーちゃん、あのイブのとき、大和くんと…」
「え? うん、シャンパン飲んで、大和くんの裸、見せてもらったってば」
「………………それだけ?」
フラれたことを隠しているんだろうか、と思って、念を押すように尋ねれば、千尋が訝しむような顔をする。
「それだけ、て…、それ以外に何があんの? 俺、もともと、大和くんの裸見るために、FATEのコンサートに付き合ってやったんだけど?」
「いや、そうじゃなくて…。その、告白的な…」
「告白? 何の?」
千尋がフラれてないんだとすれば、もしかして千尋のほうが大和をフッてしまったんだろうか……なんて思った矢先、千尋から、さらに思い掛けない言葉が発せられる。
え? とぼけてるわけじゃないよね?
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「え?」
だって、千尋は大和のことが好きだったはずだし、前にコンサートの後の楽屋に呼ばれたときの感じからして、大和だって千尋のことを好きそうな感じだった。
そんな2人がクリスマスイブの一夜を一緒に過ごしたのだ。普通、それをきっかけに付き合い始めた、と思うに決まっている。
そもそも千尋は、彼氏が出来ただの、別れただのをいちいち報告してくる人ではないから、相手が大和だとしても、単に遥希に言わないでいるだけなのかと思っていた。
「だって、イブの夜…」
ハッ、もしかして、あのイブの夜、千尋は告白したけれど、フラれてしまったとか!?
だから2人は付き合ってない…。
ああぁっ、それなのに、付き合ってると思い込んでいろいろ話しちゃって、千尋の傷を深くしてしまったかもしれない…!
「ハルちゃん、何おもしろい顔してんの?」
「あわわわわ、ゴメン、ちーちゃん!」
「は? 何が?」
「俺、てっきり、あの、イブの、あの、」
あのイブの夜をきっかけに、千尋と大和が付き合い始めたと思い込んでいたけれど、実はフラれてたんだね…………とは、さすがに言えず、かといって何を行ったらいいかも分からず、遥希は、ただただアワアワしてしまう。
「イブ? あぁ、ハルちゃんに誑かされて、FATEのコンサートに連れて行かされたときのこと?」
「ごごごゴメンっ!」
「別にいいけど。めっちゃ高そうなシャンパン飲んだし、大和くんの裸もめっちゃ見れたから」
「え、うん。あれ?」
「ん?」
イブに大和にフラれたわりに、そのときのこと、あんまり悪い思い出になっていないようなんだけれど…。
もしかして、千尋が大和にフラれた、というのも、遥希の思い込み?
「ちーちゃん、あのイブのとき、大和くんと…」
「え? うん、シャンパン飲んで、大和くんの裸、見せてもらったってば」
「………………それだけ?」
フラれたことを隠しているんだろうか、と思って、念を押すように尋ねれば、千尋が訝しむような顔をする。
「それだけ、て…、それ以外に何があんの? 俺、もともと、大和くんの裸見るために、FATEのコンサートに付き合ってやったんだけど?」
「いや、そうじゃなくて…。その、告白的な…」
「告白? 何の?」
千尋がフラれてないんだとすれば、もしかして千尋のほうが大和をフッてしまったんだろうか……なんて思った矢先、千尋から、さらに思い掛けない言葉が発せられる。
え? とぼけてるわけじゃないよね?
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