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恋の女神は微笑まない (7)
2014.05.12 Mon
「じゃあちーちゃん、この記事、信じてない…?」
「信じるも信じないも…、つか、大和くんだって彼女の1人や2人くらいいるでしょ。こんだけイケメンなんだから」
「そんな!」
FATEの人気は衰え知らずで、大和の彼女になりたいと思っている女の子はたくさんいるだろうけど、2人同時に彼女になってもらっては困る。
というか、千尋がいるのに、他にもう1人彼女がいるのだって、大問題なのに。
「何でちーちゃん、そんなに落ち着いてられんの!?」
「え、むしろ何で俺が慌てないといけないの?」
「だって大和くんに彼女が、とか言われてんだよ!」
「いや、だから何で、大和くんに彼女がいて、俺がどうこうしないといけないわけ?」
「だって…」
遥希がこんなに心配しているのに、どうも何だか千尋と噛み合っていない気がする。
付き合っている相手について、こんな記事が書かれて、全然嫌じゃないんだろうか。それとも、それだけ大和のことを信じているということなのだろうか。
「ちーちゃん、すごいな…。俺、もし琉がこんなこと書かれたら、琉のこと信じてるけど、すごいショック受けちゃうと思う…」
琉のことは信じているし、こういう写真は加工されていることが殆どだし、と分かっていても、絶対にショックを受けると思うのに、千尋は実際に記事を目の当たりにしても、こんなに冷静でいられるのだ。
「いや、それはハルちゃんが水落と付き合ってるからでしょ? 俺だってもし彼氏の浮気現場とか目撃したら、それなりにショック受けるよ?」
「え…? …………??? ……………………え?」
千尋の言葉に引っ掛かりを覚えて、遥希は頭の中で、何度もその言葉を繰り返す。
今の千尋の言い方だと、まるで千尋と大和が付き合っていないみたいな感じがするんだけど…。
「えっと…、ちーちゃんて、あの…」
「何」
「あの、ちーちゃんてその…、大和くんと付き合ってるんじゃないの…?」
「は? 付き合ってないけど? つか、何で俺が大和くんと付き合うの?」
ごまかすとかでも何でもなく、千尋ははっきりキッパリとそう言った。
「え…?」
「ん?」
「えっ…、ちーちゃん、大和くんと付き合ってないのっ!?」
「付き合ってないよ」
信じられなくて、もう1度聞き返しても、千尋の答えは同じだ。
驚きのあまり、遥希はあんぐりと口を開けてしまう。
「え…、ハルちゃん、俺と大和くんが付き合ってると思ってたの? 何で?」
遥希のあんまりにも驚いているのがおかしかったのか、とうとう千尋は笑い出した。
機嫌が悪い千尋は扱いにくいから、笑ってくれてよかったんだけど…………え、ここ、遥希が笑われるところ?
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「信じるも信じないも…、つか、大和くんだって彼女の1人や2人くらいいるでしょ。こんだけイケメンなんだから」
「そんな!」
FATEの人気は衰え知らずで、大和の彼女になりたいと思っている女の子はたくさんいるだろうけど、2人同時に彼女になってもらっては困る。
というか、千尋がいるのに、他にもう1人彼女がいるのだって、大問題なのに。
「何でちーちゃん、そんなに落ち着いてられんの!?」
「え、むしろ何で俺が慌てないといけないの?」
「だって大和くんに彼女が、とか言われてんだよ!」
「いや、だから何で、大和くんに彼女がいて、俺がどうこうしないといけないわけ?」
「だって…」
遥希がこんなに心配しているのに、どうも何だか千尋と噛み合っていない気がする。
付き合っている相手について、こんな記事が書かれて、全然嫌じゃないんだろうか。それとも、それだけ大和のことを信じているということなのだろうか。
「ちーちゃん、すごいな…。俺、もし琉がこんなこと書かれたら、琉のこと信じてるけど、すごいショック受けちゃうと思う…」
琉のことは信じているし、こういう写真は加工されていることが殆どだし、と分かっていても、絶対にショックを受けると思うのに、千尋は実際に記事を目の当たりにしても、こんなに冷静でいられるのだ。
「いや、それはハルちゃんが水落と付き合ってるからでしょ? 俺だってもし彼氏の浮気現場とか目撃したら、それなりにショック受けるよ?」
「え…? …………??? ……………………え?」
千尋の言葉に引っ掛かりを覚えて、遥希は頭の中で、何度もその言葉を繰り返す。
今の千尋の言い方だと、まるで千尋と大和が付き合っていないみたいな感じがするんだけど…。
「えっと…、ちーちゃんて、あの…」
「何」
「あの、ちーちゃんてその…、大和くんと付き合ってるんじゃないの…?」
「は? 付き合ってないけど? つか、何で俺が大和くんと付き合うの?」
ごまかすとかでも何でもなく、千尋ははっきりキッパリとそう言った。
「え…?」
「ん?」
「えっ…、ちーちゃん、大和くんと付き合ってないのっ!?」
「付き合ってないよ」
信じられなくて、もう1度聞き返しても、千尋の答えは同じだ。
驚きのあまり、遥希はあんぐりと口を開けてしまう。
「え…、ハルちゃん、俺と大和くんが付き合ってると思ってたの? 何で?」
遥希のあんまりにも驚いているのがおかしかったのか、とうとう千尋は笑い出した。
機嫌が悪い千尋は扱いにくいから、笑ってくれてよかったんだけど…………え、ここ、遥希が笑われるところ?
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