スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋の女神は微笑まない (6)
2014.05.11 Sun
「………………。もしかしてちーちゃん、電話切った後、また寝てた?」
「あったり前じゃん」
変わらない寝起きのテンションといい、その格好といい、まさかと思って聞いてみたら、あっさりと肯定の返事が返ってきた。
11時起きでも十分遅いと思ったのに、その後また寝るなんて…。
「ちーちゃん、もう11時半だよ?」
「だから? 俺、ここんとこめっちゃ忙しくて、徹夜とかしまくってたんだから、休みの日くらい寝かせてよね」
「そ…そうだったんだ、ゴメンね…」
千尋は目力がすごいので、睨まれると、遥希でも結構怖い…。
しかも今は寝起きで機嫌も悪そうだから、余計に。
「で、何の用? わざわざこの俺様を叩き起こして、家まで押し掛けたってことは、それ相応の何かがあるってことだよね?」
「そうそう! ちーちゃんちょっと! 大変だよ、これ見て!」
凄む千尋に、遥希は慌てて紙袋から週刊誌を取り出して、千尋の目の前に突き付けた。
「…………わざわざ俺を叩き起こしてまで、水落のアップを見せに来たとかだったら、ぶっ飛ばすよ?」
「え? あっ、間違えた!」
ものすごく嫌そうな顔と声で言われて、遥希が手にしているものを確認したら、それは千尋に見せたかった週刊誌ではなく、遥希が読みたかった、琉が表紙の雑誌のほうだった。
もちろんこれだって千尋に見てほしいけれど、今はこっちじゃない。
「こっちこっち!」
今度こそ遥希は週刊誌を、千尋に見せ付けた。
「…何?」
「だから、これ! 大和くん!」
大和が新恋人と深夜デートをしたという見出しが表紙に躍る週刊誌。
記事によれば、その新恋人は前に共演したことのある女優さんなんだけれど、でもこの写真だって、加工されたものかもしれなくて、
「はぁ? ハルちゃんの彼氏は水落でしょ? 大和くんが誰とデートしようと、別に関係ないじゃん」
「いや、俺はいいけど、だってちーちゃん、え? だって…」
千尋の言うとおり、遥希的には大和が誰とデートしようといいんだけれど、大和と付き合っている千尋にしたら、たとえ記事がでたらめでもおもしろくないだろうし、もし信じちゃってたら大変だと思って、急いで伝えに来たのに…。
「あのね、ちーちゃん、こういうのの写真て、結構加工されててね、大和くんが2人きりで会ってたわけじゃ…」
「だろうね。本気で付き合ってんだったら、こんな顔丸出しで2人で歩かないだろうし」
問題の記事のページを開いて、写真の説明をしようとしたら、あっさり千尋に返された。
しかも、遥希よりも、何となく説得力ある…。
back next
「あったり前じゃん」
変わらない寝起きのテンションといい、その格好といい、まさかと思って聞いてみたら、あっさりと肯定の返事が返ってきた。
11時起きでも十分遅いと思ったのに、その後また寝るなんて…。
「ちーちゃん、もう11時半だよ?」
「だから? 俺、ここんとこめっちゃ忙しくて、徹夜とかしまくってたんだから、休みの日くらい寝かせてよね」
「そ…そうだったんだ、ゴメンね…」
千尋は目力がすごいので、睨まれると、遥希でも結構怖い…。
しかも今は寝起きで機嫌も悪そうだから、余計に。
「で、何の用? わざわざこの俺様を叩き起こして、家まで押し掛けたってことは、それ相応の何かがあるってことだよね?」
「そうそう! ちーちゃんちょっと! 大変だよ、これ見て!」
凄む千尋に、遥希は慌てて紙袋から週刊誌を取り出して、千尋の目の前に突き付けた。
「…………わざわざ俺を叩き起こしてまで、水落のアップを見せに来たとかだったら、ぶっ飛ばすよ?」
「え? あっ、間違えた!」
ものすごく嫌そうな顔と声で言われて、遥希が手にしているものを確認したら、それは千尋に見せたかった週刊誌ではなく、遥希が読みたかった、琉が表紙の雑誌のほうだった。
もちろんこれだって千尋に見てほしいけれど、今はこっちじゃない。
「こっちこっち!」
今度こそ遥希は週刊誌を、千尋に見せ付けた。
「…何?」
「だから、これ! 大和くん!」
大和が新恋人と深夜デートをしたという見出しが表紙に躍る週刊誌。
記事によれば、その新恋人は前に共演したことのある女優さんなんだけれど、でもこの写真だって、加工されたものかもしれなくて、
「はぁ? ハルちゃんの彼氏は水落でしょ? 大和くんが誰とデートしようと、別に関係ないじゃん」
「いや、俺はいいけど、だってちーちゃん、え? だって…」
千尋の言うとおり、遥希的には大和が誰とデートしようといいんだけれど、大和と付き合っている千尋にしたら、たとえ記事がでたらめでもおもしろくないだろうし、もし信じちゃってたら大変だと思って、急いで伝えに来たのに…。
「あのね、ちーちゃん、こういうのの写真て、結構加工されててね、大和くんが2人きりで会ってたわけじゃ…」
「だろうね。本気で付き合ってんだったら、こんな顔丸出しで2人で歩かないだろうし」
問題の記事のページを開いて、写真の説明をしようとしたら、あっさり千尋に返された。
しかも、遥希よりも、何となく説得力ある…。
back next
- 関連記事
-
- 恋の女神は微笑まない (7) (2014/05/12)
- 恋の女神は微笑まない (6) (2014/05/11)
- 恋の女神は微笑まない (5) (2014/05/10)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。