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恋の女神は微笑まない (5)
2014.05.10 Sat
「もしもし!? もしもし!? ちーちゃん、今お家?」
『……だけど…?』
「大丈夫、すぐ行くからね!」
『ぅん…? 何ハルちゃん、声デカいてば…。朝っぱらから、うっさい…』
「あ、あれ??」
遥希はてっきり、千尋がこの週刊誌を目にして、落ち込んでテンションが下がっているのかと思っていたのだけれど、どちらかというと、これは寝起きのテンション…?
「ねぇちーちゃん、もしかしてちーちゃん、今起きたトコ?」
『当たり前でしょ…。今何時だと思ってんの…』
「何時、て…」
もう11時ですけど…。
念のために時刻を確認してみても、それは間違いない。
なのに、寝起き? もう全然朝っぱらじゃないよね?
「とっ…とにかく! 今からちーちゃんち行くからね!」
『はぁ~…??』
今この電話で目を覚ましたのなら、今日はこれからすぐに仕事ということはないはずだ。とにかく千尋のもとへ急がないと!
寝惚け調子の千尋にそう宣言すると、遥希は電話を切って、千尋の家へと向かった。
遥希と千尋は親友だけれど、遥希が大学生なのに対して千尋はもう社会人だから、千尋は、遥希が住んでいるアパートよりも随分立派なマンション暮らしだ。
遥希もこういうところで生活したいなぁ…と夢見ることはあるけれど、そういうところにお金を掛けるなら、FATEのCDや琉のグッズを買いたいとか思ってしまう遥希は、だいぶ重症だ。
「ちーちゃん、ちーちゃ~ん!」
『…………うるさい……』
エントランスのところでインターフォンを慣らすと、少しして先ほどとまったく変わらないテンションの千尋が応答した。
先ほどの電話から30分くらい経っているけれど、まだ寝起き状態? 千尋は遥希よりも寝起きがいいはずなんだけど…。
とりあえず、千尋が鍵を開けてくれたので、遥希は急いで千尋の部屋へと向かった。
「ちーちゃ~ん!」
「…ったくもぉ~、うるさいなぁ~」
遥希が千尋の部屋のドアを叩くと、非常に面倒くさそうな顔をした千尋が、ドアを開けてくれた。
けれど、そこにいた千尋は、およそこれから人と会うような格好などしておらず、部屋着もいいところ、もしかしたらパジャマ代わりに着ている服? という姿だ。
別に会うのは遥希だから、その格好でもいいけれど、仮にも千尋は、メンズファッションのショップで働いていて、自分でもデザインを手掛けるほどの人なのに。
遥希が来るまでの30分の間に、どうして着替えなかったんだろう…。
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『……だけど…?』
「大丈夫、すぐ行くからね!」
『ぅん…? 何ハルちゃん、声デカいてば…。朝っぱらから、うっさい…』
「あ、あれ??」
遥希はてっきり、千尋がこの週刊誌を目にして、落ち込んでテンションが下がっているのかと思っていたのだけれど、どちらかというと、これは寝起きのテンション…?
「ねぇちーちゃん、もしかしてちーちゃん、今起きたトコ?」
『当たり前でしょ…。今何時だと思ってんの…』
「何時、て…」
もう11時ですけど…。
念のために時刻を確認してみても、それは間違いない。
なのに、寝起き? もう全然朝っぱらじゃないよね?
「とっ…とにかく! 今からちーちゃんち行くからね!」
『はぁ~…??』
今この電話で目を覚ましたのなら、今日はこれからすぐに仕事ということはないはずだ。とにかく千尋のもとへ急がないと!
寝惚け調子の千尋にそう宣言すると、遥希は電話を切って、千尋の家へと向かった。
遥希と千尋は親友だけれど、遥希が大学生なのに対して千尋はもう社会人だから、千尋は、遥希が住んでいるアパートよりも随分立派なマンション暮らしだ。
遥希もこういうところで生活したいなぁ…と夢見ることはあるけれど、そういうところにお金を掛けるなら、FATEのCDや琉のグッズを買いたいとか思ってしまう遥希は、だいぶ重症だ。
「ちーちゃん、ちーちゃ~ん!」
『…………うるさい……』
エントランスのところでインターフォンを慣らすと、少しして先ほどとまったく変わらないテンションの千尋が応答した。
先ほどの電話から30分くらい経っているけれど、まだ寝起き状態? 千尋は遥希よりも寝起きがいいはずなんだけど…。
とりあえず、千尋が鍵を開けてくれたので、遥希は急いで千尋の部屋へと向かった。
「ちーちゃ~ん!」
「…ったくもぉ~、うるさいなぁ~」
遥希が千尋の部屋のドアを叩くと、非常に面倒くさそうな顔をした千尋が、ドアを開けてくれた。
けれど、そこにいた千尋は、およそこれから人と会うような格好などしておらず、部屋着もいいところ、もしかしたらパジャマ代わりに着ている服? という姿だ。
別に会うのは遥希だから、その格好でもいいけれど、仮にも千尋は、メンズファッションのショップで働いていて、自分でもデザインを手掛けるほどの人なのに。
遥希が来るまでの30分の間に、どうして着替えなかったんだろう…。
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