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恋の女神は微笑まない (4)
2014.05.09 Fri
chihiro & haruki
今日は琉が出てる雑誌の発売日!
遥希はデジタル苦手だけれど、情報入手のため、公式サイトなんかを覗いて、テレビの出演情報や雑誌やCDの発売日の情報をゲットしているのだ。
だって、琉が出ているものは、絶対に逃したくないから。
ちょうど出掛けようとしたところで、琉から『今何してるの?』てメールが来て、嬉しさのあまり浮かれた返信をして、遥希は本屋へと向かったのだ。
千尋には珍しがられるけれど、遥希は未だにネットではなく、直接店に出向いて何でも買うタイプなので。
しかし、その本屋で遥希は、大いなる衝撃に襲われることになる。
お目当ての雑誌を見つけ、立ち読みしたいけれど、もったいないから帰ってからじっくり読もう! とレジに向かおうとした遥希の目に留まったのは、1冊の週刊誌。
遥希は、琉のことが好きだからFATEのことは詳しいけれど、それ以外の芸能界のことには全然興味がないし、時々琉を悪く書いていることがあるので、こういう雑誌は見ないんだけれど、今日に限って気が付いたのは、見知った名前が踊っていたからだろうか。
遥希は急いで帰りたい気持ちも忘れて、その週刊誌を手に取る。
表紙には、『FATE 一ノ瀬大和 新恋人と深夜デート』の文字。逸る気持ちを抑えて目的のページを開けば、見開きで大和がデートをしている写真記事が載っていた。
しかし、その記事が伝えるところによると、大和のデートの相手は、遥希が思い描いていた人物――――千尋ではなく、かつて大和と共演したことのある女優さんだ。
「た…大変!」
こういう写真、殆ど加工だから、と琉だけでなく、南條からも教えてもらっている遥希でさえ、本当に大和がこの女優さんとデートしているように見える。
遥希でさえこんななのだから、何も知らない千尋がこれを見たら、どう思うだろう。
千尋を傷付けないためにも、何とかしてこの記事から千尋を遠ざけねば…! と遥希は考えるが、果たしてそんなこと、出来るだろうか…。
遥希と違って、千尋はわざわざ本屋に行かないだろうけれど、来週になって新しい号が出るまでの間とはいえ、千尋をずっと見張ってもいられないし。
それに、こういう週刊誌は、電車の中吊り広告とかもたくさん出ているし、きっとネットでも話題になっているだろうから、千尋に知られないようにするなんて、やっぱり無理…。
それだったら、千尋に知られないようにがんばるんじゃなくて、この週刊誌を千尋に見せて、遥希が直に、こういう写真は殆ど加工なんだよ、て教えてあげたらいいんじゃないだろうか。
大体、世間のみんなが知っているのに、千尋自身が知らないままでいるというのも、やっぱりおかしいと思う。
「よし」
これから千尋のところに行って、フォローしてあげよう。
遥希はそう意気込むと、普段は買わないその週刊誌も手に取って、レジへと向かった。
店を出ると、すぐに千尋に電話を掛ける。
千尋に会うための約束を取り付けるのだ。あ、でも仕事だったら、どうしよう…。ちょっとそこまで考えてなかった……と遥希は心配したものの、何度かのコールの後、電話は繋がった。
「もしもし、ちーちゃんっ!?」
『………………もし……』
異様に低い千尋のテンション。
もしかして、もうすでにこの記事のことを知っていて、ショックを受けているんじゃ…。だとしたら、一刻も早く、千尋のところに行かないと!
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今日は琉が出てる雑誌の発売日!
遥希はデジタル苦手だけれど、情報入手のため、公式サイトなんかを覗いて、テレビの出演情報や雑誌やCDの発売日の情報をゲットしているのだ。
だって、琉が出ているものは、絶対に逃したくないから。
ちょうど出掛けようとしたところで、琉から『今何してるの?』てメールが来て、嬉しさのあまり浮かれた返信をして、遥希は本屋へと向かったのだ。
千尋には珍しがられるけれど、遥希は未だにネットではなく、直接店に出向いて何でも買うタイプなので。
しかし、その本屋で遥希は、大いなる衝撃に襲われることになる。
お目当ての雑誌を見つけ、立ち読みしたいけれど、もったいないから帰ってからじっくり読もう! とレジに向かおうとした遥希の目に留まったのは、1冊の週刊誌。
遥希は、琉のことが好きだからFATEのことは詳しいけれど、それ以外の芸能界のことには全然興味がないし、時々琉を悪く書いていることがあるので、こういう雑誌は見ないんだけれど、今日に限って気が付いたのは、見知った名前が踊っていたからだろうか。
遥希は急いで帰りたい気持ちも忘れて、その週刊誌を手に取る。
表紙には、『FATE 一ノ瀬大和 新恋人と深夜デート』の文字。逸る気持ちを抑えて目的のページを開けば、見開きで大和がデートをしている写真記事が載っていた。
しかし、その記事が伝えるところによると、大和のデートの相手は、遥希が思い描いていた人物――――千尋ではなく、かつて大和と共演したことのある女優さんだ。
「た…大変!」
こういう写真、殆ど加工だから、と琉だけでなく、南條からも教えてもらっている遥希でさえ、本当に大和がこの女優さんとデートしているように見える。
遥希でさえこんななのだから、何も知らない千尋がこれを見たら、どう思うだろう。
千尋を傷付けないためにも、何とかしてこの記事から千尋を遠ざけねば…! と遥希は考えるが、果たしてそんなこと、出来るだろうか…。
遥希と違って、千尋はわざわざ本屋に行かないだろうけれど、来週になって新しい号が出るまでの間とはいえ、千尋をずっと見張ってもいられないし。
それに、こういう週刊誌は、電車の中吊り広告とかもたくさん出ているし、きっとネットでも話題になっているだろうから、千尋に知られないようにするなんて、やっぱり無理…。
それだったら、千尋に知られないようにがんばるんじゃなくて、この週刊誌を千尋に見せて、遥希が直に、こういう写真は殆ど加工なんだよ、て教えてあげたらいいんじゃないだろうか。
大体、世間のみんなが知っているのに、千尋自身が知らないままでいるというのも、やっぱりおかしいと思う。
「よし」
これから千尋のところに行って、フォローしてあげよう。
遥希はそう意気込むと、普段は買わないその週刊誌も手に取って、レジへと向かった。
店を出ると、すぐに千尋に電話を掛ける。
千尋に会うための約束を取り付けるのだ。あ、でも仕事だったら、どうしよう…。ちょっとそこまで考えてなかった……と遥希は心配したものの、何度かのコールの後、電話は繋がった。
「もしもし、ちーちゃんっ!?」
『………………もし……』
異様に低い千尋のテンション。
もしかして、もうすでにこの記事のことを知っていて、ショックを受けているんじゃ…。だとしたら、一刻も早く、千尋のところに行かないと!
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けいったん ⇒
ハルちゃーん、それはー 止めた方がいいってーー!
その行動は 親切というより 要らぬお節介!?
あぁ~話しが すっごく ヤヤコシクなりそうな予感…
ネェ( ; ´Ω`)(´Ω` ;)ゥ、ウン...byebye☆
その行動は 親切というより 要らぬお節介!?
あぁ~話しが すっごく ヤヤコシクなりそうな予感…
ネェ( ; ´Ω`)(´Ω` ;)ゥ、ウン...byebye☆
- |2014.05.09
- |Fri
- |11:13
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
ハルちゃんが張り切ると、ロクなことがない…(笑)
というか、ハルちゃんがよかれと思ってやったことは、大体裏目に出ちゃうんですよね。。。
ホント今、ハルちゃん以外のみんなが、こんな→「( ; ´Ω`)(´Ω` ;)」顔してると思う…。
コメントありがとうございました!
というか、ハルちゃんがよかれと思ってやったことは、大体裏目に出ちゃうんですよね。。。
ホント今、ハルちゃん以外のみんなが、こんな→「( ; ´Ω`)(´Ω` ;)」顔してると思う…。
コメントありがとうございました!
- |2014.05.09
- |Fri
- |22:01
- |URL
- |EDIT|