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ベイビーネイビーブルー (2)
2014.04.26 Sat
睦月はそう言って、ふとんの中に潜り込んだ。
風邪引いた! と思って、外の様子なんかまったく窺ってはいないけれど、再びふとんに戻ってから気が付いた、窓を叩く雨と風の音。今日の天気は最悪のようだ。
こんなときに、外になんか絶対に出たくない。今、寒くて仕方ないのに、こんな悪天候に曝されたら、確実に風邪が悪化する。
大体、立っただけでフラフラなのに、どうやって病院まで行けばいいと言うのだ。
ここから一番近い病院てどこだっけ? さっきまでは風邪を引いていないという体でがんばろうとしたけれど、実際に立ち上がってみて分かった、そこまで歩いて行ける自信がない。
「むっちゃん、病院」
「…亮が負ぶってってくれるなら行く」
「うっ…」
ふとんを被ったまま睦月が反論したら、亮はやっと、睦月が病院に行きたがらない理由に気が付いたようだ。
「分かった。でも、このままてわけにはいかないから、薬は飲も?」
「…………ん」
本当は薬もあんまり好きじゃないけれど、そうは言っていられない体調だと自分でも分かるので、睦月は素直に返事をして、ふとんから顔を出した。
「けど、薬飲むなら、何かちょっと食べないとだよな。お粥とか食べれそう?」
「分かんない…」
はっきり言って、食欲などまったくないのだが、薬を飲むなら何か食べなければと言うなら、仕方がないけれど食べるし、料理の出来ない睦月にしたら、亮が作ってくれるんだったら、何でもいい。
「すぐ作るから、待っててね」
「…ん」
「あ、熱も測んないと!」
亮は睦月に体温計を渡すと、急いで簡易キッチンに向かった。
お粥が出来るまですることもないし、熱を測ったら、もう一眠りしていていいかな。もしかして、寝て起きたら治ってたりして。てか、今風邪引いてるの、夢とか?
…て、そこまで現実逃避する気はないけれど。
「はぁ…」
なーんで風邪なんか引いたかなぁ…と睦月は、風邪引きなりの頭で考えてみるが、それは考えるまでもないことで。
風呂上がり、いつもどおりのだらしない格好でベッドに入り、寝てからは無意識だから仕方ないけれど、ふとんを蹴っ飛ばして、お腹丸出しで寝ていたのだから、風邪を引かないほうが不思議だ。
ピピッという電子音がして、脇に挟んでいた体温計を取り出した。
…37.9度。
平熱よりは十分に高いけれど、高熱というには微妙な温度。でも、実感する体調の悪さは確実だから、体温計の示す温度に惑わされず、大人しくしていよう…。
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風邪引いた! と思って、外の様子なんかまったく窺ってはいないけれど、再びふとんに戻ってから気が付いた、窓を叩く雨と風の音。今日の天気は最悪のようだ。
こんなときに、外になんか絶対に出たくない。今、寒くて仕方ないのに、こんな悪天候に曝されたら、確実に風邪が悪化する。
大体、立っただけでフラフラなのに、どうやって病院まで行けばいいと言うのだ。
ここから一番近い病院てどこだっけ? さっきまでは風邪を引いていないという体でがんばろうとしたけれど、実際に立ち上がってみて分かった、そこまで歩いて行ける自信がない。
「むっちゃん、病院」
「…亮が負ぶってってくれるなら行く」
「うっ…」
ふとんを被ったまま睦月が反論したら、亮はやっと、睦月が病院に行きたがらない理由に気が付いたようだ。
「分かった。でも、このままてわけにはいかないから、薬は飲も?」
「…………ん」
本当は薬もあんまり好きじゃないけれど、そうは言っていられない体調だと自分でも分かるので、睦月は素直に返事をして、ふとんから顔を出した。
「けど、薬飲むなら、何かちょっと食べないとだよな。お粥とか食べれそう?」
「分かんない…」
はっきり言って、食欲などまったくないのだが、薬を飲むなら何か食べなければと言うなら、仕方がないけれど食べるし、料理の出来ない睦月にしたら、亮が作ってくれるんだったら、何でもいい。
「すぐ作るから、待っててね」
「…ん」
「あ、熱も測んないと!」
亮は睦月に体温計を渡すと、急いで簡易キッチンに向かった。
お粥が出来るまですることもないし、熱を測ったら、もう一眠りしていていいかな。もしかして、寝て起きたら治ってたりして。てか、今風邪引いてるの、夢とか?
…て、そこまで現実逃避する気はないけれど。
「はぁ…」
なーんで風邪なんか引いたかなぁ…と睦月は、風邪引きなりの頭で考えてみるが、それは考えるまでもないことで。
風呂上がり、いつもどおりのだらしない格好でベッドに入り、寝てからは無意識だから仕方ないけれど、ふとんを蹴っ飛ばして、お腹丸出しで寝ていたのだから、風邪を引かないほうが不思議だ。
ピピッという電子音がして、脇に挟んでいた体温計を取り出した。
…37.9度。
平熱よりは十分に高いけれど、高熱というには微妙な温度。でも、実感する体調の悪さは確実だから、体温計の示す温度に惑わされず、大人しくしていよう…。
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