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愛情と花粉の量は比例しません (4)
2014.04.21 Mon
「んんんん~~~~!」
ちょっと待て。
吸血させてくれる、て言ったよな?
いや、侑仁は『試させてやる』と言ったけれど、話の流れからしてそれは、唇から吸血するのを試させてやることに違いなくて、だったらどうして、口の中に舌まで入れちゃうようなキスしてんだコノヤロウ。
「ふあっ…!」
バシバシと侑仁の背中を叩いていたら、ようやくキスから解放されて、一伽は大きく息をついた。
ふざけるな、と怒鳴ってやろうと思ったが、侑仁はちっとも悪びれた様子がない。ということは、こんな目に遭わされても、不利なのは一伽ということなのだろう。
「侑仁の、バカ…」
腕力だとか身体能力でなら侑仁に勝つ自信は十分あるが、頭の回転では若干(と一伽は信じている)侑仁のほうが上回っているから、これ以上、四の五の言わないほうが得策だろう。
一伽だって、バカではない。
「と…とりあえず、鼻…」
キスされて、息苦しくてもがいている間も、鼻水は止まってはくれないのだ。
デリカシーのないことこの上ないが、こればかりは仕方がない。
「はぁっ…、もう死ぬ…。つか分かった、今ので」
「何が」
「花粉症中はキスしちゃダメだ、て。てことで、花粉症が治まるまで、侑仁とキスしないね」
「はぁっ!? ちょ待て、何でそういうことにっ…」
「今、侑仁が気付かせてくれた。ありがとう侑仁。大好き」
「………………」
言っていることはかわいいが、その意味を考えると、非常にかわいくない。
やられっ放しでは終わらない一伽を前に、侑仁は言葉をなくした。
そしてここに、地球上の花粉の消滅を願う人間が、新たに1人誕生したのであった…。
*END*
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ちょっと待て。
吸血させてくれる、て言ったよな?
いや、侑仁は『試させてやる』と言ったけれど、話の流れからしてそれは、唇から吸血するのを試させてやることに違いなくて、だったらどうして、口の中に舌まで入れちゃうようなキスしてんだコノヤロウ。
「ふあっ…!」
バシバシと侑仁の背中を叩いていたら、ようやくキスから解放されて、一伽は大きく息をついた。
ふざけるな、と怒鳴ってやろうと思ったが、侑仁はちっとも悪びれた様子がない。ということは、こんな目に遭わされても、不利なのは一伽ということなのだろう。
「侑仁の、バカ…」
腕力だとか身体能力でなら侑仁に勝つ自信は十分あるが、頭の回転では若干(と一伽は信じている)侑仁のほうが上回っているから、これ以上、四の五の言わないほうが得策だろう。
一伽だって、バカではない。
「と…とりあえず、鼻…」
キスされて、息苦しくてもがいている間も、鼻水は止まってはくれないのだ。
デリカシーのないことこの上ないが、こればかりは仕方がない。
「はぁっ…、もう死ぬ…。つか分かった、今ので」
「何が」
「花粉症中はキスしちゃダメだ、て。てことで、花粉症が治まるまで、侑仁とキスしないね」
「はぁっ!? ちょ待て、何でそういうことにっ…」
「今、侑仁が気付かせてくれた。ありがとう侑仁。大好き」
「………………」
言っていることはかわいいが、その意味を考えると、非常にかわいくない。
やられっ放しでは終わらない一伽を前に、侑仁は言葉をなくした。
そしてここに、地球上の花粉の消滅を願う人間が、新たに1人誕生したのであった…。
*END*
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