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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (75)
2014.04.13 Sun
「俺が開けてもいい?」
「はい。あっ、でも気を付けて、徳永さん! このリボンね、箱にくっ付いててね、あの、飾りで、ふた開いちゃうから」
「…え?」
ビニルバックに入ってるリボンの掛かった箱を出そうとしたら、直央くんが何か一生懸命説明してくれる。
でも、一生懸命なわりに、何が言いたいのか、全然伝わって来ないんだけど。
「ふた?」
「このリボン、ふたにくっ付いてるの。縛ってるんじゃなくて。だからね、ふた開いちゃう」
「…………」
よく分かんないけど、とりあえず気を付けて開けなきゃいけないことだけは分かった。
…つか、開けた途端に何かが飛び出してくるとかないよね?
「…あぁ、」
袋から箱を取り出してみて、ようやく直央くんの言わんとしていたことの意味が分かった。
包装された箱にリボンが掛かっている……と見せかけて、実はただ上からふたが被せてあるだけで、そのふた部分にリボンが飾りとして付いているだけだった。
要は、リボンの部分とかふたの部分だけを持って持ち上げると、ふたが開いて、中身を落としかねないから気を付けろ、と直央くんは言いたかったのだ。
すごいな、こんな箱、どこで売ってんだ?
「おぉ、すごい、生チョコ?」
「うん」
ふたを開けて、上に被さっていた半透明の紙を開けば、現れたのは一口サイズで敷き詰められた生チョコだった。
直央くん、手作りて言ったよね? これ、自分で作ったの? すごい。
「食べていい?」
「…………」
「え、ダメ?」
「……ダメ、じゃない」
この期に及んで、やっぱりダメ、とか言われるのかと思ったけど、直央くんは小さい声で了承してくれた。
まだ心に迷いがある感じはするけど…。
「いただきまーす」
箱の中に入ってたプラスチックのピックで生チョコを1つ刺して、口へ運ぶ。
その様を、直央くんにめっちゃ見られてて、何かちょっと恥ずかしいんだけど…。
「………………おいしい! 直央くん、すごいね。すっごいおいしいよ」
直央くんは普段から料理をするから、その腕を疑ってはいないけど、直央くんがあんまり、貰っても俺が喜ばないとか言うから、ひどい出来だったのかとも思ったけど、全然そんなことない。
俺はあんまり甘いものは食べないけど、これは甘すぎなくて、すごくおいしい。
「純子さん」
「え?」
「純子さんが」
「…純ちゃんが作ったの? 直央くんじゃなくて?」
んん??
もしかして、本当は純ちゃんが作ったけど、カードに自分で作ったって書いたから、俺に上げるのやめようとしたとか?
いや、たとえ純ちゃんが作ったんだとしても、直央くんが上げたいって思って用意してくれたなら、十分嬉しいけど…。
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「はい。あっ、でも気を付けて、徳永さん! このリボンね、箱にくっ付いててね、あの、飾りで、ふた開いちゃうから」
「…え?」
ビニルバックに入ってるリボンの掛かった箱を出そうとしたら、直央くんが何か一生懸命説明してくれる。
でも、一生懸命なわりに、何が言いたいのか、全然伝わって来ないんだけど。
「ふた?」
「このリボン、ふたにくっ付いてるの。縛ってるんじゃなくて。だからね、ふた開いちゃう」
「…………」
よく分かんないけど、とりあえず気を付けて開けなきゃいけないことだけは分かった。
…つか、開けた途端に何かが飛び出してくるとかないよね?
「…あぁ、」
袋から箱を取り出してみて、ようやく直央くんの言わんとしていたことの意味が分かった。
包装された箱にリボンが掛かっている……と見せかけて、実はただ上からふたが被せてあるだけで、そのふた部分にリボンが飾りとして付いているだけだった。
要は、リボンの部分とかふたの部分だけを持って持ち上げると、ふたが開いて、中身を落としかねないから気を付けろ、と直央くんは言いたかったのだ。
すごいな、こんな箱、どこで売ってんだ?
「おぉ、すごい、生チョコ?」
「うん」
ふたを開けて、上に被さっていた半透明の紙を開けば、現れたのは一口サイズで敷き詰められた生チョコだった。
直央くん、手作りて言ったよね? これ、自分で作ったの? すごい。
「食べていい?」
「…………」
「え、ダメ?」
「……ダメ、じゃない」
この期に及んで、やっぱりダメ、とか言われるのかと思ったけど、直央くんは小さい声で了承してくれた。
まだ心に迷いがある感じはするけど…。
「いただきまーす」
箱の中に入ってたプラスチックのピックで生チョコを1つ刺して、口へ運ぶ。
その様を、直央くんにめっちゃ見られてて、何かちょっと恥ずかしいんだけど…。
「………………おいしい! 直央くん、すごいね。すっごいおいしいよ」
直央くんは普段から料理をするから、その腕を疑ってはいないけど、直央くんがあんまり、貰っても俺が喜ばないとか言うから、ひどい出来だったのかとも思ったけど、全然そんなことない。
俺はあんまり甘いものは食べないけど、これは甘すぎなくて、すごくおいしい。
「純子さん」
「え?」
「純子さんが」
「…純ちゃんが作ったの? 直央くんじゃなくて?」
んん??
もしかして、本当は純ちゃんが作ったけど、カードに自分で作ったって書いたから、俺に上げるのやめようとしたとか?
いや、たとえ純ちゃんが作ったんだとしても、直央くんが上げたいって思って用意してくれたなら、十分嬉しいけど…。
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けいったん ⇒
v(≧∇≦)v やったぁ~♪
やっと 直央くん手作りチョコが、徳永の口に!
生チョコですから もう あのまま 融けて無くなってしまうんじゃないかと、心配してました(笑)
徳永は大喜びしているのに どうも まだ 直央くんは、納得してない御様子?
ジグソーパズルのような直央くんの言葉は、徳永を悩ませていますが、もうすぐ それも解決しますよねー(o´・ω-)b ネッ♪
ドゥゾ (〃ω〃*)⊃三 【本命チョコ】o(`・ω・〃) ドモ...byebye☆
やっと 直央くん手作りチョコが、徳永の口に!
生チョコですから もう あのまま 融けて無くなってしまうんじゃないかと、心配してました(笑)
徳永は大喜びしているのに どうも まだ 直央くんは、納得してない御様子?
ジグソーパズルのような直央くんの言葉は、徳永を悩ませていますが、もうすぐ それも解決しますよねー(o´・ω-)b ネッ♪
ドゥゾ (〃ω〃*)⊃三 【本命チョコ】o(`・ω・〃) ドモ...byebye☆
- |2014.04.13
- |Sun
- |09:58
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
お出かけしていたもので……お返事遅くなって、すみません(>_<)
バレンタインから2か月経って、ようやくチョコが徳永さんのお口の中に…(^_^;)
それにしても、貰ったほうはこんなに喜んでるのに、作った本人はなぜか不本意そうという……直央くん、なかなか難しい子です(笑)
でも、そんな直央くんのことが、かわいくてしょうがないんでしょうね。
徳永さん!
コメントありがとうございました!
バレンタインから2か月経って、ようやくチョコが徳永さんのお口の中に…(^_^;)
それにしても、貰ったほうはこんなに喜んでるのに、作った本人はなぜか不本意そうという……直央くん、なかなか難しい子です(笑)
でも、そんな直央くんのことが、かわいくてしょうがないんでしょうね。
徳永さん!
コメントありがとうございました!
- |2014.04.14
- |Mon
- |22:08
- |URL
- |EDIT|