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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (74)
2014.04.12 Sat
てか、今に限ったことじゃないけど、直央くんて今喋ってる内容に気を取られ過ぎてることがよくあって、今がまさにその状態だと思うんだよね。
絶対もう、何で俺にチョコ上げないことにしたとか、忘れてるよね? 究極の選択みたいになった2つの選択肢の、どっちを選ぶべきか、それしか考えてないよね?
「分かった、じゃあこうしよう」
「…何?」
困ってる直央くんに助け舟を出そうとしたのに、すごく訝しそうに見つめ返されてしまった。
まぁ、さっき俺が提案したことで、今の状況が生まれたんだもんね。多少は警戒するよね。
「もう1個、選択肢、追加してあげる。その中から選んでよ」
「…どんな?」
「直央くんと俺、2人で一緒にこれ食べるの」
「………………」
どう? と首を傾げれば、直央くんの中にそんな考えはまったく存在してなかったのか、ポカンとしてる。
3つになった選択肢のどれを選ぶか迷っているのか、それともビックリしすぎて思考が停止してるのか。
「直央くん、どうする?」
「…………さっ……」
「え?」
「3番でお願いしますっ!」
え、3番?
選択肢に特に番号は振ってなかったけど…………もしかして最後に言ったヤツが3番てことだろうか。
「えっと……一緒に食べる、てことで、いいの、かな…?」
念のため確認してみたら、直央くんが真剣な顔で頷いた。
迷ってるとか、観念したとか、そういうことじゃなくて。
「あのさ、直央くん…、そんな顔しなくても…。普通に食べようよ」
「そんな顔て! どうせ俺は徳永さんみたいにイケメンじゃないよっ! プン!」
「いや、そんなこと言ってなっ…」
俺は表情のことを言っただけで、別に直央くんの造作について言ったわけじゃない。てか、もしそうだとしたら、『かわいい』としか言いようがないし。
つか、『プン!』とか何それかわいい!
「…とりあえず。答えが出たところで、食べよっか、チョコ」
「えっ、今?」
言えば、直央くんは目をまん丸くする。
表情がクルクル変わって、もう何度目になるか分かんないけど、かわいいな、て思う。
「だって今食べなきゃ、バレンタイン終わっちゃうよ?」
「そっか。じゃあ食べよう」
チョコを渡すのがバレンタイン当日なら、食べるのは翌日以降だって構わないだろうに、言えば直央くんは何を疑うでもなく、素直に頷いた。
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絶対もう、何で俺にチョコ上げないことにしたとか、忘れてるよね? 究極の選択みたいになった2つの選択肢の、どっちを選ぶべきか、それしか考えてないよね?
「分かった、じゃあこうしよう」
「…何?」
困ってる直央くんに助け舟を出そうとしたのに、すごく訝しそうに見つめ返されてしまった。
まぁ、さっき俺が提案したことで、今の状況が生まれたんだもんね。多少は警戒するよね。
「もう1個、選択肢、追加してあげる。その中から選んでよ」
「…どんな?」
「直央くんと俺、2人で一緒にこれ食べるの」
「………………」
どう? と首を傾げれば、直央くんの中にそんな考えはまったく存在してなかったのか、ポカンとしてる。
3つになった選択肢のどれを選ぶか迷っているのか、それともビックリしすぎて思考が停止してるのか。
「直央くん、どうする?」
「…………さっ……」
「え?」
「3番でお願いしますっ!」
え、3番?
選択肢に特に番号は振ってなかったけど…………もしかして最後に言ったヤツが3番てことだろうか。
「えっと……一緒に食べる、てことで、いいの、かな…?」
念のため確認してみたら、直央くんが真剣な顔で頷いた。
迷ってるとか、観念したとか、そういうことじゃなくて。
「あのさ、直央くん…、そんな顔しなくても…。普通に食べようよ」
「そんな顔て! どうせ俺は徳永さんみたいにイケメンじゃないよっ! プン!」
「いや、そんなこと言ってなっ…」
俺は表情のことを言っただけで、別に直央くんの造作について言ったわけじゃない。てか、もしそうだとしたら、『かわいい』としか言いようがないし。
つか、『プン!』とか何それかわいい!
「…とりあえず。答えが出たところで、食べよっか、チョコ」
「えっ、今?」
言えば、直央くんは目をまん丸くする。
表情がクルクル変わって、もう何度目になるか分かんないけど、かわいいな、て思う。
「だって今食べなきゃ、バレンタイン終わっちゃうよ?」
「そっか。じゃあ食べよう」
チョコを渡すのがバレンタイン当日なら、食べるのは翌日以降だって構わないだろうに、言えば直央くんは何を疑うでもなく、素直に頷いた。
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