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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (72)
2014.04.10 Thu
ちゃんとラッピングして、カードまで付けたんだから、失敗したわけじゃないだろうに、何でせっかく作ったチョコを渡さないわけ?
初めから自分で食べるために作った、ていうなら分かるけど、最初は俺に上げるつもりだったわけでしょ? なのに何で! …て、しつこく理由を尋ねたら、3度目の衝撃波が俺を襲った。
チョコを貰っても、俺が喜ばないと思ったから。
さらには、件のバイトのことで俺が嫌な思いをしたから、今さらチョコを上げると言い出しづらかったから。
とか…!!!
そんな理由で直央くんは、せっかく作ったチョコを上げないことに決めたらしい。
本気でそんなこと思ってるのか、直央くんなりのジョークなのか、俺にはさっぱり分からなかったけど、何回聞いても直央くんの答えは同じだったから、本気のほうだった。
わざわざ純ちゃんちで練習までしたのにもかかわらず、だ。
俺の想像を遥か超える次元で物事を考える直央くん。
嫌いじゃないぜ。
ちなみに、ここ最近様子が変だったのは、チョコの準備が俺にばれないようにするためで、今日バイトだと嘘ついて行ってた先は、純ちゃんちだったというオチ。
しかも、様子がおかしいと思っていた俺に対して、直央くんは、ただチョコ作りがばれないために『いつもどおり作戦』をがんばっていただけだし、今日のバイトの件も、結果、嘘をついたみたいになったけど、本人にその自覚はまったくなかったという…。
もー何! 俺が1人で勝手にいろいろ思い込んで、ヤキモキしてただけ!? 恥ずかしい!
でも、直央くん無自覚だけど、かなりの小悪魔じゃね!?
「あの…、徳永さん、大丈夫…?」
冷蔵庫の中にチョコを見つけた瞬間から混乱気味だったけど、いろいろと分かった今、かえってパニック状態に陥っていた俺は、直央くんの声に、ようやく我に返った。
いや、大丈夫ではありません。
「も~何なの、直央くん!」
「えっ…、あの、ゴメンなさ…」
「好きっ!」
「えぇっ!?」
俺のことを想ってチョコを作ってくれたことも、それを、直央くんなりの考えがあって俺に渡さないと決めたことも、いろいろがんばってたらしい何とか作戦とかも、みんなみんな愛おしい。
こんなに俺のこと虜にするくせに、何で俺が直央くんのチョコ喜ばないとか思っちゃうわけ!?
「えっと…、あの…?」
「好き。好き。チョコ超嬉しい。ありがとう、直央くん」
「え、あ、うん…」
ホントに嬉しくてお礼を言ったら、直央くんが顔を赤くして、目を逸らした。
あ、かわいい。
「チョコ、食べてもいい?」
「えっ…」
「え、ダメ?」
直央くんの顔を覗き込んで尋ねたら、直央くんはすごく困った顔で固まってしまった。
もう俺には上げないつもりになっていたから、やっぱり俺が貰うのは嫌なんだろうか。でも食べたいな、直央くんが作ったチョコ。
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初めから自分で食べるために作った、ていうなら分かるけど、最初は俺に上げるつもりだったわけでしょ? なのに何で! …て、しつこく理由を尋ねたら、3度目の衝撃波が俺を襲った。
チョコを貰っても、俺が喜ばないと思ったから。
さらには、件のバイトのことで俺が嫌な思いをしたから、今さらチョコを上げると言い出しづらかったから。
とか…!!!
そんな理由で直央くんは、せっかく作ったチョコを上げないことに決めたらしい。
本気でそんなこと思ってるのか、直央くんなりのジョークなのか、俺にはさっぱり分からなかったけど、何回聞いても直央くんの答えは同じだったから、本気のほうだった。
わざわざ純ちゃんちで練習までしたのにもかかわらず、だ。
俺の想像を遥か超える次元で物事を考える直央くん。
嫌いじゃないぜ。
ちなみに、ここ最近様子が変だったのは、チョコの準備が俺にばれないようにするためで、今日バイトだと嘘ついて行ってた先は、純ちゃんちだったというオチ。
しかも、様子がおかしいと思っていた俺に対して、直央くんは、ただチョコ作りがばれないために『いつもどおり作戦』をがんばっていただけだし、今日のバイトの件も、結果、嘘をついたみたいになったけど、本人にその自覚はまったくなかったという…。
もー何! 俺が1人で勝手にいろいろ思い込んで、ヤキモキしてただけ!? 恥ずかしい!
でも、直央くん無自覚だけど、かなりの小悪魔じゃね!?
「あの…、徳永さん、大丈夫…?」
冷蔵庫の中にチョコを見つけた瞬間から混乱気味だったけど、いろいろと分かった今、かえってパニック状態に陥っていた俺は、直央くんの声に、ようやく我に返った。
いや、大丈夫ではありません。
「も~何なの、直央くん!」
「えっ…、あの、ゴメンなさ…」
「好きっ!」
「えぇっ!?」
俺のことを想ってチョコを作ってくれたことも、それを、直央くんなりの考えがあって俺に渡さないと決めたことも、いろいろがんばってたらしい何とか作戦とかも、みんなみんな愛おしい。
こんなに俺のこと虜にするくせに、何で俺が直央くんのチョコ喜ばないとか思っちゃうわけ!?
「えっと…、あの…?」
「好き。好き。チョコ超嬉しい。ありがとう、直央くん」
「え、あ、うん…」
ホントに嬉しくてお礼を言ったら、直央くんが顔を赤くして、目を逸らした。
あ、かわいい。
「チョコ、食べてもいい?」
「えっ…」
「え、ダメ?」
直央くんの顔を覗き込んで尋ねたら、直央くんはすごく困った顔で固まってしまった。
もう俺には上げないつもりになっていたから、やっぱり俺が貰うのは嫌なんだろうか。でも食べたいな、直央くんが作ったチョコ。
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