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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (71)
2014.04.09 Wed
深く深呼吸して、気持ちを落ち着けて…………俺の後を追って来た直央くんに、今日のバイトのことを尋ねた。ホントはバイトじゃなかったんでしょ? て。
そしたら直央くんは、ものすごくビックリした顔で固まった。
嘘がばれたにしては、ちょっと感じが違うかな、て思ったけど、実際、直央くんに嘘つかれて悲しかったのも事実だから、本当のことを打ち明けてしまった。
でも、我ながら、心も狭ければ、器も小さすぎるとすぐに気が付いて、直央くんに謝って話を打ち切った。
悲しいけれど、直央くんにだって、俺に言えないことくらいあるだろうから、そう思って。
そして、気まずい空気を打破すべく、俺はバレンタインのチョコを、直央くんに渡した。
渡そうか迷ってたチョコだけど、恋人同士のイベントには乗っかっておくべきだろうし、おいしいものを食べたら、直央くんの本当の笑顔も見れると思ったから。
案の定、チョコを食べた直央くんは、顔を輝かせて喜んでくれて、俺の心の中のモヤモヤも、少しだけ晴れた。
しかも、蓮沼からはチョコを貰ってないみたいで、それも内心ホッ。心の狭さは出来るだけ見せたくないが、蓮沼だけは隅に置けないから(だってちゃっかりお揃いのイヤーマフとか買ってるし!)。
ご飯の後、ウトウトし始めた直央くんを先に寝かせて、テレビで映画を見ながら、いろいろあったけど、直央くんが喜んでくれたし、まぁいっか、なんて、今日1日を振り返って。
でも、明日からも直央くんはあんな調子なんだろうか、なんて、またモヤモヤが心の中に広がっていくのを感じて。
いろいろと考えていたら、全然映画に集中できなくなって、キッチンに向かった。特別喉が渇いていたわけではなかったけれど、手持ち無沙汰だったから。
そして、冷蔵庫を開けて、俺は衝撃の事実に直面したのだ。
冷蔵庫の中に入っていた、見慣れないビニルバッグ。
さっき直央くんに上げたチョコの箱とも違うし、何かの食材という感じでもなくて。
俺に覚えがないなら直央くんのなんだろうけど、つい袋の中を覗いてしまった。人のを勝手に見るなんて…とは一瞬思ったけど、だって気になるし!
大体、見られて困るものなら、こんなところに置いておかないだろうし、自分ちの冷蔵庫に入ってるものを見たらいけない、なんてこともないはずだから(まぁ、言い訳だけど)。
覗いたビニルバッグの中には、プレゼント仕様の箱があって、その上に『Happy Valentine's Day』と書かれたカード。
やっぱりチョコ貰ったの? 蓮沼からは貰ってないって言ってたけど、誰か他の人から貰ったかどうかまでは聞いていない。義理チョコだよね? でも隠しておくなんて、まさかの本命!?
もう焦り過ぎて、思わずカードの中まで見ちゃった。ゴメン、このときはもう、人のを勝手に見ちゃ悪いとか、全然思い付かなかった。
でも、そのカードに書かれていたのは、『徳永さんへ』て宛名から始まるメッセージで。
なかなか言葉には出来ないけど、俺のことが好きなんだってことと、好きだから、その気持ちを込めてチョコを作ったんだってことが、直央くんの字で書かれてた。
それを見た瞬間の衝撃ったら!
だって、直央くんがチョコを用意してるとか、ましてや自分で作るとか、そんな発想まったくなかったから。
でも、このカードに書かれてる内容が直央くんの気持ちなんだとしたら、何で最近、あんな態度だったの? て思った。
何で今日、バイトて嘘ついたの? それより何より、何でもう寝たの!? …て、一気にいろんな疑問が湧いてきて、いても立ってもいられなくなって、寝室にダッシュした。
チョコのことを問い詰めれば、さらに衝撃的なことに、直央くんは、このチョコを俺に上げるつもりだったけど、もう上げるつもりはなくて、自分で食べるとか言い出す始末。
あぁもう意味が分かんない!
俺が鈍感なだけ? そうなの? 俺がバカなの?
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そしたら直央くんは、ものすごくビックリした顔で固まった。
嘘がばれたにしては、ちょっと感じが違うかな、て思ったけど、実際、直央くんに嘘つかれて悲しかったのも事実だから、本当のことを打ち明けてしまった。
でも、我ながら、心も狭ければ、器も小さすぎるとすぐに気が付いて、直央くんに謝って話を打ち切った。
悲しいけれど、直央くんにだって、俺に言えないことくらいあるだろうから、そう思って。
そして、気まずい空気を打破すべく、俺はバレンタインのチョコを、直央くんに渡した。
渡そうか迷ってたチョコだけど、恋人同士のイベントには乗っかっておくべきだろうし、おいしいものを食べたら、直央くんの本当の笑顔も見れると思ったから。
案の定、チョコを食べた直央くんは、顔を輝かせて喜んでくれて、俺の心の中のモヤモヤも、少しだけ晴れた。
しかも、蓮沼からはチョコを貰ってないみたいで、それも内心ホッ。心の狭さは出来るだけ見せたくないが、蓮沼だけは隅に置けないから(だってちゃっかりお揃いのイヤーマフとか買ってるし!)。
ご飯の後、ウトウトし始めた直央くんを先に寝かせて、テレビで映画を見ながら、いろいろあったけど、直央くんが喜んでくれたし、まぁいっか、なんて、今日1日を振り返って。
でも、明日からも直央くんはあんな調子なんだろうか、なんて、またモヤモヤが心の中に広がっていくのを感じて。
いろいろと考えていたら、全然映画に集中できなくなって、キッチンに向かった。特別喉が渇いていたわけではなかったけれど、手持ち無沙汰だったから。
そして、冷蔵庫を開けて、俺は衝撃の事実に直面したのだ。
冷蔵庫の中に入っていた、見慣れないビニルバッグ。
さっき直央くんに上げたチョコの箱とも違うし、何かの食材という感じでもなくて。
俺に覚えがないなら直央くんのなんだろうけど、つい袋の中を覗いてしまった。人のを勝手に見るなんて…とは一瞬思ったけど、だって気になるし!
大体、見られて困るものなら、こんなところに置いておかないだろうし、自分ちの冷蔵庫に入ってるものを見たらいけない、なんてこともないはずだから(まぁ、言い訳だけど)。
覗いたビニルバッグの中には、プレゼント仕様の箱があって、その上に『Happy Valentine's Day』と書かれたカード。
やっぱりチョコ貰ったの? 蓮沼からは貰ってないって言ってたけど、誰か他の人から貰ったかどうかまでは聞いていない。義理チョコだよね? でも隠しておくなんて、まさかの本命!?
もう焦り過ぎて、思わずカードの中まで見ちゃった。ゴメン、このときはもう、人のを勝手に見ちゃ悪いとか、全然思い付かなかった。
でも、そのカードに書かれていたのは、『徳永さんへ』て宛名から始まるメッセージで。
なかなか言葉には出来ないけど、俺のことが好きなんだってことと、好きだから、その気持ちを込めてチョコを作ったんだってことが、直央くんの字で書かれてた。
それを見た瞬間の衝撃ったら!
だって、直央くんがチョコを用意してるとか、ましてや自分で作るとか、そんな発想まったくなかったから。
でも、このカードに書かれてる内容が直央くんの気持ちなんだとしたら、何で最近、あんな態度だったの? て思った。
何で今日、バイトて嘘ついたの? それより何より、何でもう寝たの!? …て、一気にいろんな疑問が湧いてきて、いても立ってもいられなくなって、寝室にダッシュした。
チョコのことを問い詰めれば、さらに衝撃的なことに、直央くんは、このチョコを俺に上げるつもりだったけど、もう上げるつもりはなくて、自分で食べるとか言い出す始末。
あぁもう意味が分かんない!
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