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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (70)
2014.04.08 Tue
もう、いろんなことが衝撃的すぎて、何に驚いたらいいか分からないんですが、どうしたらいいのですか、神様…!
何か変だな、て最初に思ったのは、直央くんが俺の前で送信メールを開かなかったとき。
メールの変換ミスを確認したくて、俺に送信メールの開き方を聞いて来たのに、メールの一覧を出した後、そこからメール開かなかった、直央くん。
俺が送ったメールを、選んで開こうとしたの。
他人宛てのメールを見られたくないのは普通の感覚だけど、直央くんの場合、誰宛てのメールでも俺に平気で見せる人だったから、その行動が、すっごい違和感あったんだよね。
それから、最近、帰りが遅かったり、朝出掛けるのが早かったりしたこと。
それ自体は、別に何とも思ってなかったんだけど(直央くん、バイトのシフト、入れるところはみんな入るから)、直央くんが妙にそれを隠そうとしてるから、かえって気になっちゃって。
そんな些細なことの積み重ねが、俺の中のモヤモヤを増やしていって。
そこに来て、今日の出来事。
俺も、気まぐれ起こして、直央くんのバイト先になんか行かなきゃよかったんだけど、ちょうどそっちのほうに行ったから、つい寄ってみたくなっちゃったんだよね。
なのに、いないし。
たまたま奥に下がってるだけか、もう勤務時間が終わってしまったのか、レジカウンターの中にいた店員に聞いてみたら、今日はバイトの日じゃないって言われて。
直央くんは、さっぱり嘘のつけない子だと思ってたから、嘘つかれた、て思った瞬間の絶望感は半端なかった。
実際は、直央くんに嘘つく気なんてまったくなくて、むしろ、自分が嘘をついた形になってしまっていたことすら、気付いてなかったんだけど。
それから俺は、ショックを受けたまま、会社に戻って。
桜子お姉さんに何も怒られなかったから、仕事上のミスはなかったんだと思うけど、アポ先で自分が何を喋って、どんな仕事をしたのか、さっぱり覚えてなかった。
直央くんのことは、俺にとっては見過ごせない重大な出来事だけど、それを持ち込むわけにはいかない。いや、アポ先で何やったか覚えてない時点でダメだけど、だからこそ、会社に戻って来てからは仕事に集中した。
そして定時。
残業はしないのがモットーのうちの会社でも、普段は残ってる社員がチラホラいる中、今日はほぼ全員がさっさと席を立つから、何かと思えば、バレンタインデートだと言われた。
そりゃそうだ。
俺だって、昼間のコンビニの件がなかったら、即行で帰って、直央くんにチョコ渡してるところだ。
…いや、正直、直央くんにチョコを上げようかどうしようかは、昼間のことがなくても、迷ってたけど。
お菓子大好きな直央くんは、チョコを上げたら喜ぶのは分かってたけど、直央くんは案外頭が固いから、男同士でバレンタインなんて、意味分かんなくて首を傾げそうだったから。
チョコのことと、直央くんのついた嘘のことで、モヤモヤした気持ちのまま帰って来れば、直央くんが『いつもどおり』の笑顔で飛び出して来た。
直央くんが、仕事から帰って来た俺をお出迎えしてくれるのは、もうずっと前から。
でもここ最近、その様子も何だかおかしかったから、今日の出来事も相まって、直央くんの笑顔のお出迎えを素直に受け止めることが出来なかった。
いつもは直央くんをハグして、直央くんから『手洗いとうがい!』て言われて、やっと洗面所に向かうんだけど、今日はさっさと直央くんの横をすり抜けた。
手を洗って、うがいをしたついでに、頭を冷やすつもりで、顔も洗った。
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