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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (69)
2014.04.07 Mon
「だって、俺が嘘ついちゃったから……そんなつもりじゃなかったけど、結果そうなっちゃって、で、徳永さん、嫌な思いしちゃったでしょ? なのに今さらチョコ上げるとか言いづらいな、て思って」
いくら俺がバカで鈍感でも、そのくらいの空気は読めると思ったんだけど、かえってダメだったんだろうか。
俺のすることだもんね、裏目に出ても、不思議ではない。
「そりゃ、直央くんに嘘つかれたら悲しいけど…………じゃあ直央くん、今日バイトじゃなくて、どこ行ってたの?」
「純子さんち」
チョコを上げないことにしたから、チョコ作ったこと内緒にしとかなきゃ、て思って、さっきは何も言えなかったけど、チョコが見つかった今となっては、隠しておいても仕方ないから、正直に答えた。
「純ちゃんち!? 何で!?」
「チョコ作りに」
「チョコ…」
徳永さんが、またすごくビックリしてる。
もしかして徳永さん、純子さんち行ったことないのかな。えへへ、俺のほうが先に行っちゃった――――じゃなくて。
「チョコ、て…………このチョコ?」
「うん。何かいつの間にか、徳永さんに内緒で作って渡すことになってたから。だから、練習のときも、純子さんち行って…」
「練習!? 練習までしてくれたの!?」
「え、そりゃだって、徳永さんに上げるのに、何も練習しないでいきなり本番とか、無謀すぎるでしょ?」
普段からお菓子作りしてる人ならいいけど、俺、経験ゼロだもん。それなのに、いきなり生チョコ作るとか、いくら純子さんの助けがあったって、無茶だもん。
それに、ラッピングとかだって、全然分かんないから、いきなりなんて無理だし。
「直央くん…、そこまでしてくれたのに、このチョコ、俺に渡さないつもりだったの?」
「いや、いらないかな、て思って」
俺、このセリフ、何回言ってんだろ。
なかなか分かってくれない徳永さんが変なの? それとも俺が頭おかしいの? じゃなくて、ただ単に俺の説明が下手くそなだけ?
でも、そういえば蓮沼さんも、俺がこういうこと言うと、微妙な顔してたっけ。てことは、徳永さんじゃなくて、俺が変だってことか…。
「つか、練習してたとか……、もしかしてここ最近、何か様子変だったのって、もしかしてそういうことがあったせい?」
「かなぁ? 俺は、いつもどおり作戦、がんばってたんだけど…」
「作戦…」
「だって、徳永さんにばれちゃいけなかったから、いつもどおりにしてないと、ばれちゃうでしょ? まぁ結局バレバレだったけど…」
俺が全然いつもどおりに出来てなかったせいで、徳永さんはきっとずっとモヤモヤしてたんだろうな。
徳永さんを喜ばせるどころか、嫌な思いさせちゃって…………はぁ、思うたびに凹む…。
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いくら俺がバカで鈍感でも、そのくらいの空気は読めると思ったんだけど、かえってダメだったんだろうか。
俺のすることだもんね、裏目に出ても、不思議ではない。
「そりゃ、直央くんに嘘つかれたら悲しいけど…………じゃあ直央くん、今日バイトじゃなくて、どこ行ってたの?」
「純子さんち」
チョコを上げないことにしたから、チョコ作ったこと内緒にしとかなきゃ、て思って、さっきは何も言えなかったけど、チョコが見つかった今となっては、隠しておいても仕方ないから、正直に答えた。
「純ちゃんち!? 何で!?」
「チョコ作りに」
「チョコ…」
徳永さんが、またすごくビックリしてる。
もしかして徳永さん、純子さんち行ったことないのかな。えへへ、俺のほうが先に行っちゃった――――じゃなくて。
「チョコ、て…………このチョコ?」
「うん。何かいつの間にか、徳永さんに内緒で作って渡すことになってたから。だから、練習のときも、純子さんち行って…」
「練習!? 練習までしてくれたの!?」
「え、そりゃだって、徳永さんに上げるのに、何も練習しないでいきなり本番とか、無謀すぎるでしょ?」
普段からお菓子作りしてる人ならいいけど、俺、経験ゼロだもん。それなのに、いきなり生チョコ作るとか、いくら純子さんの助けがあったって、無茶だもん。
それに、ラッピングとかだって、全然分かんないから、いきなりなんて無理だし。
「直央くん…、そこまでしてくれたのに、このチョコ、俺に渡さないつもりだったの?」
「いや、いらないかな、て思って」
俺、このセリフ、何回言ってんだろ。
なかなか分かってくれない徳永さんが変なの? それとも俺が頭おかしいの? じゃなくて、ただ単に俺の説明が下手くそなだけ?
でも、そういえば蓮沼さんも、俺がこういうこと言うと、微妙な顔してたっけ。てことは、徳永さんじゃなくて、俺が変だってことか…。
「つか、練習してたとか……、もしかしてここ最近、何か様子変だったのって、もしかしてそういうことがあったせい?」
「かなぁ? 俺は、いつもどおり作戦、がんばってたんだけど…」
「作戦…」
「だって、徳永さんにばれちゃいけなかったから、いつもどおりにしてないと、ばれちゃうでしょ? まぁ結局バレバレだったけど…」
俺が全然いつもどおりに出来てなかったせいで、徳永さんはきっとずっとモヤモヤしてたんだろうな。
徳永さんを喜ばせるどころか、嫌な思いさせちゃって…………はぁ、思うたびに凹む…。
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