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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (49)
2014.03.18 Tue
蓮沼さんちでラッピングのを受け取って(家に引っ張り上げられそうになったけど、何とか逃げた)、スーパーで生チョコの材料買って、純子さんちに行く。
買い物もね、ササッと出来たから、結構早く着いたと思うんだよね。
「いらっしゃい、直央さん」
「よろしくお願いしまっす!」
こないだは純子さんのおかげで、何とか生チョコうまく出来たけど、本番は今日だからね。
今日失敗しちゃったら、何にもなんないからね。
「これがラッピングの。で、こっちが材料……チョコ5枚でしょー、あと生クリーム!」
「あら直央さん、まだ何か入ってますけど」
「あ、」
「お大福…」
「えへへ」
余計なものは買いません! て思ってたけど、何かすっごくおいしそうで、つい…。
あ、でもちゃんと純子さんの分も買って来たからね!
「これからチョコ作るのに、お大福、いつ食べるんですか?」
「後でー。1個、純子さんのだから」
「ふふ」
「お大福は後にして、さっそくチョコ作りましょうか」
「はーい」
手を洗ってうがいして、キッチンに立つ。
この間もやったから、何となくは覚えてるけど、出来るかな。
「まずは……チョコ切るんだっけ?」
「チョコ切って、生クリームを温めた中に入れる。それをバットに入れて、冷やして固めたら、切ってココアをまぶす。後はラッピングしたら完成です」
「ラッピングはねぇ、箱にもうリボンとか付いてるヤツにしたの」
チョコを刻みながら、こないだ蓮沼さんと一緒に買って来たラッピングのことを説明する。
まぁ、俺の下手くそな説明より、実物を見てもらったほうが早いんだけど。
「でね、俺のセンスで選んだら大変なことになる、て思って、バイトの人と一緒に買いに行ったんだけどね、結局水色のにしちゃったの」
「水色じゃダメなんですか? 仁さんて、水色お嫌いでしたっけ?」
「徳永さんが嫌いかどうかはよく分かんないけど、水色は、俺の好きな色なの。だからきっと、ダメだろうなぁ、と思って」
「その理由…」
なぜか純子さんがポカンとした顔をするけど、俺、水色の箱買っちゃったの、実は今でもちょっと心配してるんだよね。水色がダメてことじゃなくて、俺が選んだことがね。
蓮沼さんの言うとおり、自分が納得してないものを贈るのはどうかとは思うけど、俺が選んだのだし…。
もう買っちゃったから、今さらだけど、ホント、俺が選んだ変なヤツと、俺的には『これはないかも』て思うけど、ちゃんとしてるヤツ、どっちがいいんだろ。
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買い物もね、ササッと出来たから、結構早く着いたと思うんだよね。
「いらっしゃい、直央さん」
「よろしくお願いしまっす!」
こないだは純子さんのおかげで、何とか生チョコうまく出来たけど、本番は今日だからね。
今日失敗しちゃったら、何にもなんないからね。
「これがラッピングの。で、こっちが材料……チョコ5枚でしょー、あと生クリーム!」
「あら直央さん、まだ何か入ってますけど」
「あ、」
「お大福…」
「えへへ」
余計なものは買いません! て思ってたけど、何かすっごくおいしそうで、つい…。
あ、でもちゃんと純子さんの分も買って来たからね!
「これからチョコ作るのに、お大福、いつ食べるんですか?」
「後でー。1個、純子さんのだから」
「ふふ」
「お大福は後にして、さっそくチョコ作りましょうか」
「はーい」
手を洗ってうがいして、キッチンに立つ。
この間もやったから、何となくは覚えてるけど、出来るかな。
「まずは……チョコ切るんだっけ?」
「チョコ切って、生クリームを温めた中に入れる。それをバットに入れて、冷やして固めたら、切ってココアをまぶす。後はラッピングしたら完成です」
「ラッピングはねぇ、箱にもうリボンとか付いてるヤツにしたの」
チョコを刻みながら、こないだ蓮沼さんと一緒に買って来たラッピングのことを説明する。
まぁ、俺の下手くそな説明より、実物を見てもらったほうが早いんだけど。
「でね、俺のセンスで選んだら大変なことになる、て思って、バイトの人と一緒に買いに行ったんだけどね、結局水色のにしちゃったの」
「水色じゃダメなんですか? 仁さんて、水色お嫌いでしたっけ?」
「徳永さんが嫌いかどうかはよく分かんないけど、水色は、俺の好きな色なの。だからきっと、ダメだろうなぁ、と思って」
「その理由…」
なぜか純子さんがポカンとした顔をするけど、俺、水色の箱買っちゃったの、実は今でもちょっと心配してるんだよね。水色がダメてことじゃなくて、俺が選んだことがね。
蓮沼さんの言うとおり、自分が納得してないものを贈るのはどうかとは思うけど、俺が選んだのだし…。
もう買っちゃったから、今さらだけど、ホント、俺が選んだ変なヤツと、俺的には『これはないかも』て思うけど、ちゃんとしてるヤツ、どっちがいいんだろ。
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