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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (48)
2014.03.17 Mon
「どうしたの、直央くん」
「えっ…、えっと…、徳永さんお見送りしたら出ようと思ったのに…」
「直央くんも出掛けんの? あぁ、バイト?」
「え? あ、うん」
「じゃあ今日は俺が直央くんのこと、お見送りしよっかな」
あわわわ。
徳永さんに内緒で、こっそり純子さんちに行こうと思ったのに、出掛けること言っちゃった…。
しかも、徳永さんはホントにお見送りしてくれる気なのか、玄関に向かう俺の後に付いて来た。
俺、これからバイト行くわけじゃないんだけど…。でも、バイトじゃないなら何なんだ、て話になるから、そこは黙っておいたほうがいいかな。てか、勢いで『うん』とか言っちゃったし。
「じゃ、直央くん、お仕事がんばってね」
「…ん、はい…。何か…」
「何?」
「恥ずかしい…」
こないだ、純子さんちに寄ってからバイト行くときも早く家を出たけど、あのときは徳永さんと一緒の時間に出たから、お見送りされたわけじゃなくて。
こんなふうにお見送りされるのは初めてだけど、何かちょっと恥ずかしいていうか、照れ臭いていうか…。
「んふふ、こういうときは、行ってきますのキスとかしたほうがいいのかな」
「はっ!? な何言って…」
ビックリしてる間もなく、徳永さんが俺の頬にキスして来た。
ちょっちょっちょっ!
「今度からは、直央くんもお見送りのときに、してね?」
「なっ…、しなっ…、はぅっ…!」
驚いた拍子に、『しない』て言っちゃいそうになったけど、そんなにキッパリ断るのもどうなの? て思って、言葉が続かなくなった。
とはいえ、分かった、と了承するのも恥ずかしい。大体からして、徳永さんは冗談で言ってるだろうから、真面目に答えたら、何言ってんだ? て思われちゃうかもしれない。
「ホラ、直央くん、遅刻しちゃうよ」
「あ、うん」
「行ってらっしゃい、直央くん」
「は、はーい…」
恥ずかしくて、ソワソワしながら家を出た。
そういえば、徳永さんより先に家を出るなんて、これもいつもと違うことじゃん! いつもどおり作戦で行くはずが、当日の今日までこんな調子じゃ、ダメダメすぎる…。
「はぁ~…、もうっ…」
えっと……今日はまず、蓮沼さんちに行って、それからスーパー行って、そんで純子さんち。
蓮沼さんちには、こないだ1回行ったけど、念のため地図も送ってもらってるんだよね。見方は、前に純子さんに地図送ってもらったのと同じだから、大丈夫。
最初からコケてたら、チョコ作り失敗しそうだから、迷わないように蓮沼さんちに行かないと。
「よしっ、がんばるぞっ!」
俺は気合を入れ直して、マンションを出た。
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「えっ…、えっと…、徳永さんお見送りしたら出ようと思ったのに…」
「直央くんも出掛けんの? あぁ、バイト?」
「え? あ、うん」
「じゃあ今日は俺が直央くんのこと、お見送りしよっかな」
あわわわ。
徳永さんに内緒で、こっそり純子さんちに行こうと思ったのに、出掛けること言っちゃった…。
しかも、徳永さんはホントにお見送りしてくれる気なのか、玄関に向かう俺の後に付いて来た。
俺、これからバイト行くわけじゃないんだけど…。でも、バイトじゃないなら何なんだ、て話になるから、そこは黙っておいたほうがいいかな。てか、勢いで『うん』とか言っちゃったし。
「じゃ、直央くん、お仕事がんばってね」
「…ん、はい…。何か…」
「何?」
「恥ずかしい…」
こないだ、純子さんちに寄ってからバイト行くときも早く家を出たけど、あのときは徳永さんと一緒の時間に出たから、お見送りされたわけじゃなくて。
こんなふうにお見送りされるのは初めてだけど、何かちょっと恥ずかしいていうか、照れ臭いていうか…。
「んふふ、こういうときは、行ってきますのキスとかしたほうがいいのかな」
「はっ!? な何言って…」
ビックリしてる間もなく、徳永さんが俺の頬にキスして来た。
ちょっちょっちょっ!
「今度からは、直央くんもお見送りのときに、してね?」
「なっ…、しなっ…、はぅっ…!」
驚いた拍子に、『しない』て言っちゃいそうになったけど、そんなにキッパリ断るのもどうなの? て思って、言葉が続かなくなった。
とはいえ、分かった、と了承するのも恥ずかしい。大体からして、徳永さんは冗談で言ってるだろうから、真面目に答えたら、何言ってんだ? て思われちゃうかもしれない。
「ホラ、直央くん、遅刻しちゃうよ」
「あ、うん」
「行ってらっしゃい、直央くん」
「は、はーい…」
恥ずかしくて、ソワソワしながら家を出た。
そういえば、徳永さんより先に家を出るなんて、これもいつもと違うことじゃん! いつもどおり作戦で行くはずが、当日の今日までこんな調子じゃ、ダメダメすぎる…。
「はぁ~…、もうっ…」
えっと……今日はまず、蓮沼さんちに行って、それからスーパー行って、そんで純子さんち。
蓮沼さんちには、こないだ1回行ったけど、念のため地図も送ってもらってるんだよね。見方は、前に純子さんに地図送ってもらったのと同じだから、大丈夫。
最初からコケてたら、チョコ作り失敗しそうだから、迷わないように蓮沼さんちに行かないと。
「よしっ、がんばるぞっ!」
俺は気合を入れ直して、マンションを出た。
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