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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (37)
2014.03.06 Thu
「迷子になったら困る、て言ったの、直央くんじゃん」
「蓮沼さんがさっさと行かなかったら大丈夫だもん」
「もぉー」
ホントに大丈夫かどうかはちょっと不安だけど、俺がそう主張したら、蓮沼さんは手を引っ込めてくれた。
「ラッピングの、あっちみたいだよ、行こ?」
「うん」
あっちってどっち? て感じだけど、蓮沼さんはもうラッピングのが売ってる場所を見つけたらしく、先に進んでくから、俺はその後に付いて行く。
よかった、蓮沼さんが一緒に来てくれて。
どんなのがいいか、アドバイスを聞けるのもそうだけど、俺1人でここに来てたら、ラッピングのが売ってる場所、一生見つけらんないよ。
「はわぁー…いっぱいあるねぇ」
純子さんに見せてもらった紙にも、結構いっぱいいろいろ載ってたけど、実際にお店に来てみたら、いろんな種類のがいっぱいあった。
どうしよう、俺、この中から見つけ出せるかな…。
「これとか、ふたにリボンが付いてるから、ふた閉めちゃえばラッピング完成するよ?」
蓮沼さんが見せてくれた箱は、十字にリボンが掛かってるように見えるけど、それはふたに付いてるだけの飾りで、リボンを解かなくても、ふたが開けられちゃうんだ。
これなら、包む紙とかリボンとかの組み合わせを悩まなくていいから、いいかも。俺のセンスが入り込む隙がないのがいい。
「でも、ピンクでいいかな?」
「水色とかもあるけど。直央くん、徳永さんの好きな色とか知らないの?」
「知らない」
「即答しないで、ちょっとは考えてよ」
そんなこと言われたって、知らないものは知らないよ。
今までに徳永さんと、好きな色について話したことないし。
「や…例えば、徳永さんがよく身に着けてるのとか」
「えー? んー…」
そう言われて、普段の徳永さんを思い出してみるけど、ちょっとピンと来ないなぁ。
仕事に行くときはスーツだし、お休みの日は、何か……おしゃれな格好してる…。
「あー……分かんないのね。分かった分かった」
まだ何も答えてないのに、蓮沼さんはそう結論付けてしまった。
まぁ実際、分かんないんだけどさ。
だって徳永さん、何着ても似合うし。
「でもさ、こっちのピンクの箱、直央くん的には『これでいいかな?』て思ったわけでしょ? てことは、これは『なし』なんじゃない? そういうふうに選んでこうよ」
「んー…、でも俺のセンスだし? 当てになんないじゃん?」
「じゃあ、逆に直央くんが『これはないかも』て思ったヤツ選ぶ? あえて」
「なるほど。それがいいかも」
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「蓮沼さんがさっさと行かなかったら大丈夫だもん」
「もぉー」
ホントに大丈夫かどうかはちょっと不安だけど、俺がそう主張したら、蓮沼さんは手を引っ込めてくれた。
「ラッピングの、あっちみたいだよ、行こ?」
「うん」
あっちってどっち? て感じだけど、蓮沼さんはもうラッピングのが売ってる場所を見つけたらしく、先に進んでくから、俺はその後に付いて行く。
よかった、蓮沼さんが一緒に来てくれて。
どんなのがいいか、アドバイスを聞けるのもそうだけど、俺1人でここに来てたら、ラッピングのが売ってる場所、一生見つけらんないよ。
「はわぁー…いっぱいあるねぇ」
純子さんに見せてもらった紙にも、結構いっぱいいろいろ載ってたけど、実際にお店に来てみたら、いろんな種類のがいっぱいあった。
どうしよう、俺、この中から見つけ出せるかな…。
「これとか、ふたにリボンが付いてるから、ふた閉めちゃえばラッピング完成するよ?」
蓮沼さんが見せてくれた箱は、十字にリボンが掛かってるように見えるけど、それはふたに付いてるだけの飾りで、リボンを解かなくても、ふたが開けられちゃうんだ。
これなら、包む紙とかリボンとかの組み合わせを悩まなくていいから、いいかも。俺のセンスが入り込む隙がないのがいい。
「でも、ピンクでいいかな?」
「水色とかもあるけど。直央くん、徳永さんの好きな色とか知らないの?」
「知らない」
「即答しないで、ちょっとは考えてよ」
そんなこと言われたって、知らないものは知らないよ。
今までに徳永さんと、好きな色について話したことないし。
「や…例えば、徳永さんがよく身に着けてるのとか」
「えー? んー…」
そう言われて、普段の徳永さんを思い出してみるけど、ちょっとピンと来ないなぁ。
仕事に行くときはスーツだし、お休みの日は、何か……おしゃれな格好してる…。
「あー……分かんないのね。分かった分かった」
まだ何も答えてないのに、蓮沼さんはそう結論付けてしまった。
まぁ実際、分かんないんだけどさ。
だって徳永さん、何着ても似合うし。
「でもさ、こっちのピンクの箱、直央くん的には『これでいいかな?』て思ったわけでしょ? てことは、これは『なし』なんじゃない? そういうふうに選んでこうよ」
「んー…、でも俺のセンスだし? 当てになんないじゃん?」
「じゃあ、逆に直央くんが『これはないかも』て思ったヤツ選ぶ? あえて」
「なるほど。それがいいかも」
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