スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
ビターチョコレートに込めた甘い愛 (36)
2014.03.05 Wed
何か蓮沼さんのこと怒らせちゃったみたい、て思って、謝ろうとしたら、蓮沼さんが、また意味分かんないことを言い出した。もうホント、どこまでが本気なのか、全然分かんない。
でも何かこれ以上何か言うと、余計に面倒くさいことになりそうだから、今日のところは蓮沼さんの言うことを、素直に聞いておこう。
100均で買うにしろ、他の店で買うにしろ、蓮沼さんがいなかったら、どこでラッピングのを買ったらいいか、俺1人じゃどうにもなんないからね。
「じゃ、100均行ってみる。これね、純子さんが調べてくれたの。100均にこういうの、売ってるんでしょ? 俺が徳永さんに上げるには、ちょっとかわいすぎるかな、て気もするけど…」
「うーん…、確かにピンクとか、て感じはしないよね」
こないだ純子さんが調べてくれた、ラッピングのが載ってる紙を、蓮沼さんに見せてあげる。
徳永さんに見つからないよう、カバンの中にしまいっ放しなんだよね。
「蓮沼さん、一緒に来るからには、適切なアドバイスしてね!」
「何、適切なアドバイス、て」
「これぞ! てものを見つけたら、すかさず俺に教えて」
「えー…。だからぁ、直央くんが選ばないと意味ない、つったでしょ? ホントに話聞いてたの?」
「聞いてたよ! 最後は俺がちゃんと選ぶから! つか、アドバイスしてくんないなら、別に蓮沼さんが来る意味ないじゃん。俺1人で行くのと何が違うの?」
そりゃ、買い物は1人で行くより2人のほうが楽しいけれど、今日は、そんな楽しいだけのショッピングじゃダメなんだから。
「分かったよ! ちゃんとアドバイスするから、一緒に行かせてください!」
蓮沼さんが会計の伝票を手に席を立ったから、俺も立ち上がって、すかさずその伝票を奪い取った。
*****
蓮沼さんに連れて来てもらった100均は、確かにすごくおっきかった。
どうしよう、迷子になっちゃったら…。
「ラッピングの売ってるコーナー、どこかな――――て、どうしたの? 直央くん」
「蓮沼さん、先に行かないでよ! 迷子になったら帰れなくなっちゃうじゃん」
「いや、迷子には…………あ、じゃあ」
スタスタと先に行っちゃう蓮沼さんを慌てて追いかけたら、なぜか蓮沼さんは俺のほうに手を差し伸べてた。
意味分かんない、て思って蓮沼さんの顔を見れば、蓮沼さんは笑顔で、ますます意味が分かんない。
「…何?」
「手、繋ごうよ。迷子になんないように」
「なんないよ、子どもじゃないんだからっ!」
いや、たった今、迷子になったらどうしよう、とは思ったけど。
でもそんな、迷子になると困るから手を繋ぐとか、そんなの子どもみたいじゃん、恥ずかしい! 俺、もう24歳なのに!
back next
でも何かこれ以上何か言うと、余計に面倒くさいことになりそうだから、今日のところは蓮沼さんの言うことを、素直に聞いておこう。
100均で買うにしろ、他の店で買うにしろ、蓮沼さんがいなかったら、どこでラッピングのを買ったらいいか、俺1人じゃどうにもなんないからね。
「じゃ、100均行ってみる。これね、純子さんが調べてくれたの。100均にこういうの、売ってるんでしょ? 俺が徳永さんに上げるには、ちょっとかわいすぎるかな、て気もするけど…」
「うーん…、確かにピンクとか、て感じはしないよね」
こないだ純子さんが調べてくれた、ラッピングのが載ってる紙を、蓮沼さんに見せてあげる。
徳永さんに見つからないよう、カバンの中にしまいっ放しなんだよね。
「蓮沼さん、一緒に来るからには、適切なアドバイスしてね!」
「何、適切なアドバイス、て」
「これぞ! てものを見つけたら、すかさず俺に教えて」
「えー…。だからぁ、直央くんが選ばないと意味ない、つったでしょ? ホントに話聞いてたの?」
「聞いてたよ! 最後は俺がちゃんと選ぶから! つか、アドバイスしてくんないなら、別に蓮沼さんが来る意味ないじゃん。俺1人で行くのと何が違うの?」
そりゃ、買い物は1人で行くより2人のほうが楽しいけれど、今日は、そんな楽しいだけのショッピングじゃダメなんだから。
「分かったよ! ちゃんとアドバイスするから、一緒に行かせてください!」
蓮沼さんが会計の伝票を手に席を立ったから、俺も立ち上がって、すかさずその伝票を奪い取った。
*****
蓮沼さんに連れて来てもらった100均は、確かにすごくおっきかった。
どうしよう、迷子になっちゃったら…。
「ラッピングの売ってるコーナー、どこかな――――て、どうしたの? 直央くん」
「蓮沼さん、先に行かないでよ! 迷子になったら帰れなくなっちゃうじゃん」
「いや、迷子には…………あ、じゃあ」
スタスタと先に行っちゃう蓮沼さんを慌てて追いかけたら、なぜか蓮沼さんは俺のほうに手を差し伸べてた。
意味分かんない、て思って蓮沼さんの顔を見れば、蓮沼さんは笑顔で、ますます意味が分かんない。
「…何?」
「手、繋ごうよ。迷子になんないように」
「なんないよ、子どもじゃないんだからっ!」
いや、たった今、迷子になったらどうしよう、とは思ったけど。
でもそんな、迷子になると困るから手を繋ぐとか、そんなの子どもみたいじゃん、恥ずかしい! 俺、もう24歳なのに!
back next
- 関連記事
-
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (37) (2014/03/06)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (36) (2014/03/05)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (35) (2014/03/04)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:借金取りさん、こんにちは。