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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (38)
2014.03.07 Fri
俺なんかが、いいかも、て思ったヤツなんて、きっとセンス的には全然ダメだろうから、逆を行くのはいい作戦かもしれない。
さすが蓮沼さん、頭いい!
「この、ピンクのにする!」
「早っ! 他にもあるの、よく見なくていいの? ゴールドとかもあるし、こっちはホラ、チェック柄のとかあるよ?」
「そんな…、蓮沼さん、そんな惑わせないでよ。えっと…、何かこっちのほうが大人ぽいね。こういうののほうがいいのかな? あ、でも俺がいいて思ったのは、ダメだよね」
「いや…、別にダメなわけじゃないと思うけど…」
蓮沼さんに言われてよく見れば、箱は他にも、無地のヤツとか、いろいろある。
あーもう、せっかく決まったと思ったのに、また迷ってきちゃった…。
「あのさ、俺が言い出したのに、今さらゴメンだけど、人にプレゼントするのに、自分が『これはないかも』て思ったヤツを選ぶのもどうかと思うんだけど」
「ちょっ、蓮沼さん、マジで今さらだし!」
「ゴメン! だって直央くんが、あんまりにも、センスが…て言うから」
「だって、そりゃそうでしょ」
俺なんかのセンスで選んじゃったら、大変なことになりそうだもん。
けど、自分でいまいちだと思ってるのを送るのも、確かにどうかとは思う。
「ねぇねぇ蓮沼さん。俺が選んだ変なヤツと、俺的には『これはないかも』て思うけど、ちゃんとしてるヤツ、どっちがいい? 一般的にはどっちが喜ばれるの?」
「難しいね…。でも今選ぶのはプレゼントの中身じゃなくてラッピングだから、直央くんがいいと思って選んだヤツでいいんじゃない? 直央くんだって別に、わざと変なヤツ選ぶわけじゃないでしょ?」
「わざとは選ばないけど、俺が選んだヤツなんて、絶対変に決まってるし」
「何そのネガティブ方向の自信」
蓮沼さんは何か呆れたような顔をするけど、でも俺には分かるもん。俺のことだから。
「ダメだ、直央くん、もっと真剣に選ぼう」
「ぅん?」
なぜか急に気合を入れる蓮沼さん。
えっと…、俺は最初からずっと真剣だったけど?
「直央くん、徳永さんの好きな色とか知らないんだし、直央くんの好みの色とか柄、選んでみたら?」
「俺のー?」
「そ。手作りチョコだしさ、こうなったら全部直央くん色で染めちゃうの」
「???」
んーと。
蓮沼さんの言うこと、よく分かんないんだけど…。
「この中だったら、直央くん、どの色がいいの?」
「俺の好きな色? んー……この中だったら、水色かな」
「じゃあ、これにしようよ」
そう言って蓮沼さんが手に取ったのは、水色の地に薄いピンクの柄が描いてある箱で(何柄ていうか、よく分かんない…)、ふたに白いリボンが付いてるヤツだ。
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さすが蓮沼さん、頭いい!
「この、ピンクのにする!」
「早っ! 他にもあるの、よく見なくていいの? ゴールドとかもあるし、こっちはホラ、チェック柄のとかあるよ?」
「そんな…、蓮沼さん、そんな惑わせないでよ。えっと…、何かこっちのほうが大人ぽいね。こういうののほうがいいのかな? あ、でも俺がいいて思ったのは、ダメだよね」
「いや…、別にダメなわけじゃないと思うけど…」
蓮沼さんに言われてよく見れば、箱は他にも、無地のヤツとか、いろいろある。
あーもう、せっかく決まったと思ったのに、また迷ってきちゃった…。
「あのさ、俺が言い出したのに、今さらゴメンだけど、人にプレゼントするのに、自分が『これはないかも』て思ったヤツを選ぶのもどうかと思うんだけど」
「ちょっ、蓮沼さん、マジで今さらだし!」
「ゴメン! だって直央くんが、あんまりにも、センスが…て言うから」
「だって、そりゃそうでしょ」
俺なんかのセンスで選んじゃったら、大変なことになりそうだもん。
けど、自分でいまいちだと思ってるのを送るのも、確かにどうかとは思う。
「ねぇねぇ蓮沼さん。俺が選んだ変なヤツと、俺的には『これはないかも』て思うけど、ちゃんとしてるヤツ、どっちがいい? 一般的にはどっちが喜ばれるの?」
「難しいね…。でも今選ぶのはプレゼントの中身じゃなくてラッピングだから、直央くんがいいと思って選んだヤツでいいんじゃない? 直央くんだって別に、わざと変なヤツ選ぶわけじゃないでしょ?」
「わざとは選ばないけど、俺が選んだヤツなんて、絶対変に決まってるし」
「何そのネガティブ方向の自信」
蓮沼さんは何か呆れたような顔をするけど、でも俺には分かるもん。俺のことだから。
「ダメだ、直央くん、もっと真剣に選ぼう」
「ぅん?」
なぜか急に気合を入れる蓮沼さん。
えっと…、俺は最初からずっと真剣だったけど?
「直央くん、徳永さんの好きな色とか知らないんだし、直央くんの好みの色とか柄、選んでみたら?」
「俺のー?」
「そ。手作りチョコだしさ、こうなったら全部直央くん色で染めちゃうの」
「???」
んーと。
蓮沼さんの言うこと、よく分かんないんだけど…。
「この中だったら、直央くん、どの色がいいの?」
「俺の好きな色? んー……この中だったら、水色かな」
「じゃあ、これにしようよ」
そう言って蓮沼さんが手に取ったのは、水色の地に薄いピンクの柄が描いてある箱で(何柄ていうか、よく分かんない…)、ふたに白いリボンが付いてるヤツだ。
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