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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (35)
2014.03.04 Tue
うんとお高いチョコと、徳永さんが作ったチョコかー。
チョコの高いのて、どんくらいするのかなぁ。何千円とか? 何万円とか? どんな味がするんだろー。でも、チョコはチョコだから、そんなに変わんないのかな。
「…じゅる…」
「直央くん、直央くん」
「あ、えへへ」
想像したら、何かすごい食べたくなっちゃって、じゅる、てなっちゃった。
えっと、それと、徳永さんが作ったチョコだよね。
うーん…、徳永さん、チョコなんか作るかなぁ。俺が純子さんとしたみたいなことするてことでしょ? 徳永さん、料理はするけど、チョコ作るなんて、ちょっと想像できない…。
「徳永さんはチョコなんか作んないと思うよ?」
「いや、俺もそうだとは思うけど! でもそんな、作んないはずの徳永さんが、直央くんのためだから、つって、作ってくれたらどう!? 嬉しくないっ!?」
「う、うん…」
蓮沼さんが、あんまり力入れて聞いてくるから、思わず頷いちゃった。
でもまぁ確かに、徳永さんがわざわざ俺にために作ってくれたら、嬉しい…ていうか、恐れ多い気がする。
「でしょ!? どんなに高いチョコよりも、好きな人が作ってくれたチョコのほうが嬉しいの! 分かった!?」
「分かったけど……徳永さん、めっちゃセレブだよ? セレブでも、それって同じ?」
「同じに決まってんじゃん! 直央くんの手作りチョコを喜ばないなら、徳永さんに直央くんを愛する資格なんてないねっ!」
「…………」
やっぱり蓮沼さんて、変な人だなぁ。
ホントに蓮沼さんの言うこと、信用していいか、不安になって来ちゃった…。
でも、手作りチョコは、純子さんが提案してくれたことだもんね。
そう思えば、俺が作ったチョコを徳永さんに上げるのだって、大丈夫な気がする。それに、作るときは純子さんがいるから、もし俺が何か仕出かしそうになっても、どうにかなりそうだし。
「分かった。ちゃんと自分で作ったチョコ上げる。で、ラッピングは、100均ので大丈夫?」
「…………」
そういえば、そもそも聞きたかったのは、このことだったんだ。
つい話が逸れちゃってた。
「もー! 直央くん、さっきまでの俺の話、何聞いてたの!?」
「え…、何、て……全部ちゃんと聞いてたよ?」
突然声を大きくした蓮沼さんに、ギョッとなる。
そんなに怒らなくたって、ちゃんと蓮沼さんの話は聞いてたってば。だからチョコは、自分で作ったヤツにする、て決めたじゃない。
「値段じゃないの! 直央くんが作ってくれたり、選んでくれたりしたヤツが、嬉しいのっ! もぉ~、何で分かんないかなぁ、直央くんは。鈍感なんだから! ホントに――――」
「蓮沼さん、ゴメ…」
「ますます好きになっちゃうじゃん!」
「…は?」
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チョコの高いのて、どんくらいするのかなぁ。何千円とか? 何万円とか? どんな味がするんだろー。でも、チョコはチョコだから、そんなに変わんないのかな。
「…じゅる…」
「直央くん、直央くん」
「あ、えへへ」
想像したら、何かすごい食べたくなっちゃって、じゅる、てなっちゃった。
えっと、それと、徳永さんが作ったチョコだよね。
うーん…、徳永さん、チョコなんか作るかなぁ。俺が純子さんとしたみたいなことするてことでしょ? 徳永さん、料理はするけど、チョコ作るなんて、ちょっと想像できない…。
「徳永さんはチョコなんか作んないと思うよ?」
「いや、俺もそうだとは思うけど! でもそんな、作んないはずの徳永さんが、直央くんのためだから、つって、作ってくれたらどう!? 嬉しくないっ!?」
「う、うん…」
蓮沼さんが、あんまり力入れて聞いてくるから、思わず頷いちゃった。
でもまぁ確かに、徳永さんがわざわざ俺にために作ってくれたら、嬉しい…ていうか、恐れ多い気がする。
「でしょ!? どんなに高いチョコよりも、好きな人が作ってくれたチョコのほうが嬉しいの! 分かった!?」
「分かったけど……徳永さん、めっちゃセレブだよ? セレブでも、それって同じ?」
「同じに決まってんじゃん! 直央くんの手作りチョコを喜ばないなら、徳永さんに直央くんを愛する資格なんてないねっ!」
「…………」
やっぱり蓮沼さんて、変な人だなぁ。
ホントに蓮沼さんの言うこと、信用していいか、不安になって来ちゃった…。
でも、手作りチョコは、純子さんが提案してくれたことだもんね。
そう思えば、俺が作ったチョコを徳永さんに上げるのだって、大丈夫な気がする。それに、作るときは純子さんがいるから、もし俺が何か仕出かしそうになっても、どうにかなりそうだし。
「分かった。ちゃんと自分で作ったチョコ上げる。で、ラッピングは、100均ので大丈夫?」
「…………」
そういえば、そもそも聞きたかったのは、このことだったんだ。
つい話が逸れちゃってた。
「もー! 直央くん、さっきまでの俺の話、何聞いてたの!?」
「え…、何、て……全部ちゃんと聞いてたよ?」
突然声を大きくした蓮沼さんに、ギョッとなる。
そんなに怒らなくたって、ちゃんと蓮沼さんの話は聞いてたってば。だからチョコは、自分で作ったヤツにする、て決めたじゃない。
「値段じゃないの! 直央くんが作ってくれたり、選んでくれたりしたヤツが、嬉しいのっ! もぉ~、何で分かんないかなぁ、直央くんは。鈍感なんだから! ホントに――――」
「蓮沼さん、ゴメ…」
「ますます好きになっちゃうじゃん!」
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