スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
ビターチョコレートに込めた甘い愛 (26)
2014.02.23 Sun
「それじゃあ、私、これでおいとましますね」
「うん。もう暗くなってるけど、大丈夫? 駅まで送ってこっか?」
「いいえ、大丈夫ですよ。この通りは明るいですし。ありがとうございます、仁さん。じゃあ直央さん、メールの練習、がんばってくださいね」
「う、うんっ」
純子さんはそう言って、頭を下げて出て行った。
そっか、夢中になってた、ていうお喋りの内容、メールの練習だってことにしてくれたんだ。
「徳永さん、手洗いうがい!」
「はいはい、分かってますよ。でも、その前に」
「にゃっ!」
キッチンに戻ろうとした俺は、後ろからギュッと徳永さんに抱き締められた。
そ…そっか、いつもどおりなら、こういうことか。でも、ちょっと恥ずかしい…。てか、純子さんに、いつもお出迎えしてることがばれちゃった! それも恥ずかしい…!
「ん? 何?」
「じゅ…純子さんに、お出迎えしてるのが、ばれちゃった…」
「えー? いいじゃん。何かダメなこと、ある?」
「恥ずかしい…」
そんなことを知っても、きっと純子さんは全然気にしないで、いつもどおりなんだろうけど、やっぱり恥ずかしいよ。
「直央くん、かわいいっ」
「ちょっ! 徳永さん、早く手洗いうがい!」
後ろからほっぺにキスされて、恥ずかしいやら何やらで、俺は慌てて徳永さんの腕の中から抜け出した。
徳永さんが手洗いうがいをしに行ってる間にキッチンに戻れば、さっき純子さんに預けてった紙は、俺のカバンの外ポケットに入れてあった。一応、カバンの中にしまっておこう。
あ、メールの練習してた、てことにしたんだから、ケータイ出しておかないと! いつもの俺は、ケータイ出しっ放しだからね。
「ふぅっ…」
もう純子さんは帰ったんだから、さっきみたいにフォローしてくれる人はいない。
俺がしっかりしないとっ!
「うわわわわっ」
お箸とか出して、ご飯の準備だ! て思ったら、ケータイが音を立てて、すっごいビックリした。
純子さんからかと思ったら、蓮沼さんだ。
『直央くん、チョコ、ちょ~~~~~~~おいしいよ d(≧▽≦*)』
あ、そうだ。今日、蓮沼さんに試食のチョコ渡したんだった。
バイトの控え室で1個食べたときに感想を聞いてたから、まさかまたメールで感想を言われるとは思ってなかったから、ちょっとビックリ。でも、メールが来たからには、返事しないとかな。
でも、もう徳永さん、帰って来ちゃってるしな。昨日も、ご飯食べよう、てなったときに蓮沼さんからメールが来て、メールの返信したんだよなぁ…。
もー! 何でこのタイミング?
back next
「うん。もう暗くなってるけど、大丈夫? 駅まで送ってこっか?」
「いいえ、大丈夫ですよ。この通りは明るいですし。ありがとうございます、仁さん。じゃあ直央さん、メールの練習、がんばってくださいね」
「う、うんっ」
純子さんはそう言って、頭を下げて出て行った。
そっか、夢中になってた、ていうお喋りの内容、メールの練習だってことにしてくれたんだ。
「徳永さん、手洗いうがい!」
「はいはい、分かってますよ。でも、その前に」
「にゃっ!」
キッチンに戻ろうとした俺は、後ろからギュッと徳永さんに抱き締められた。
そ…そっか、いつもどおりなら、こういうことか。でも、ちょっと恥ずかしい…。てか、純子さんに、いつもお出迎えしてることがばれちゃった! それも恥ずかしい…!
「ん? 何?」
「じゅ…純子さんに、お出迎えしてるのが、ばれちゃった…」
「えー? いいじゃん。何かダメなこと、ある?」
「恥ずかしい…」
そんなことを知っても、きっと純子さんは全然気にしないで、いつもどおりなんだろうけど、やっぱり恥ずかしいよ。
「直央くん、かわいいっ」
「ちょっ! 徳永さん、早く手洗いうがい!」
後ろからほっぺにキスされて、恥ずかしいやら何やらで、俺は慌てて徳永さんの腕の中から抜け出した。
徳永さんが手洗いうがいをしに行ってる間にキッチンに戻れば、さっき純子さんに預けてった紙は、俺のカバンの外ポケットに入れてあった。一応、カバンの中にしまっておこう。
あ、メールの練習してた、てことにしたんだから、ケータイ出しておかないと! いつもの俺は、ケータイ出しっ放しだからね。
「ふぅっ…」
もう純子さんは帰ったんだから、さっきみたいにフォローしてくれる人はいない。
俺がしっかりしないとっ!
「うわわわわっ」
お箸とか出して、ご飯の準備だ! て思ったら、ケータイが音を立てて、すっごいビックリした。
純子さんからかと思ったら、蓮沼さんだ。
『直央くん、チョコ、ちょ~~~~~~~おいしいよ d(≧▽≦*)』
あ、そうだ。今日、蓮沼さんに試食のチョコ渡したんだった。
バイトの控え室で1個食べたときに感想を聞いてたから、まさかまたメールで感想を言われるとは思ってなかったから、ちょっとビックリ。でも、メールが来たからには、返事しないとかな。
でも、もう徳永さん、帰って来ちゃってるしな。昨日も、ご飯食べよう、てなったときに蓮沼さんからメールが来て、メールの返信したんだよなぁ…。
もー! 何でこのタイミング?
back next
- 関連記事
-
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (27) (2014/02/24)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (26) (2014/02/23)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (25) (2014/02/22)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:借金取りさん、こんにちは。