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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (25)
2014.02.22 Sat
「大丈夫です、仁さんのことを思って選べば」
「うん…」
心配だけど、悩んでたって仕方ないもんね。
俺のなけなしのセンスで、一生懸命選ばないと!
「あら、仁さん、帰って来たんじゃありません?」
「えっ嘘っ!」
純子さんに言われて玄関のほうに耳を澄ませば、確かに物音。
いつもどおりなら…………お出迎えしなきゃっ!
「直央さん、紙、紙…!」
「あっ」
玄関に向かおうとした俺は、手にまだ純子さんから受け取った紙を持ったままで、こんなの持ってったら徳永さんに思いっ切りバレンタインのことがばれるって!
慌ててその紙を純子さんに渡して、俺は急いで玄関に向かう。
「徳永さん、お帰りっ!」
「う、うん…、ただいま…」
ダッシュで玄関に行ってお出迎えしたら、徳永さんがビックリしたような顔をした。
え、何で?
徳永さんが帰って来たときは、いつもお出迎えするでしょ? 何でビックリするの? 何かいつもと違った?
「徳永さん? どうしたの?」
「いや、何かめっちゃ慌てて出て来たから。どうしたのかと思って…」
「えっ!? そう?」
あわわわわわ、ただ単に徳永さんが玄関にいるうちに出ていけばいいってもんじゃなかったんだ。
そうだよね、いつもはこんなに慌てて出てかないよね。しまった…!
「お帰りなさい、仁さん」
「純ちゃん!」
どうしよう、どうしよう、て俺が焦ってたら、純子さんがキッチンから出て来て、徳永さんがますます驚いた顔をする。
そうだ、いつもは、徳永さんが帰って来るときにはもう、純子さんはお家に帰っちゃってるから、ここにはいないんだ…!
「直央さんとお喋りしてたら、こんな時間になっちゃって。すみません、長々と」
「いや、それはいいんだけど…」
「お喋りに夢中になってたら、仁さん帰って来たのに気が付いて、直央さん、慌てて玄関に行くんですもの。いつもそうやってお出迎えしてらっしゃるんですか?」
焦って何も出来なかった俺と違って、純子さんは落ち着いて、いつものように、お上品に笑う。
純子さんの言うことは、何も間違ってない。
単にお喋りしてたわけじゃないけど、話に夢中になって時間が過ぎるのを忘れてたのは事実だし、徳永さんが帰って来たのに気付いて、慌ててお出迎えに行ったのも本当のことだ。
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「うん…」
心配だけど、悩んでたって仕方ないもんね。
俺のなけなしのセンスで、一生懸命選ばないと!
「あら、仁さん、帰って来たんじゃありません?」
「えっ嘘っ!」
純子さんに言われて玄関のほうに耳を澄ませば、確かに物音。
いつもどおりなら…………お出迎えしなきゃっ!
「直央さん、紙、紙…!」
「あっ」
玄関に向かおうとした俺は、手にまだ純子さんから受け取った紙を持ったままで、こんなの持ってったら徳永さんに思いっ切りバレンタインのことがばれるって!
慌ててその紙を純子さんに渡して、俺は急いで玄関に向かう。
「徳永さん、お帰りっ!」
「う、うん…、ただいま…」
ダッシュで玄関に行ってお出迎えしたら、徳永さんがビックリしたような顔をした。
え、何で?
徳永さんが帰って来たときは、いつもお出迎えするでしょ? 何でビックリするの? 何かいつもと違った?
「徳永さん? どうしたの?」
「いや、何かめっちゃ慌てて出て来たから。どうしたのかと思って…」
「えっ!? そう?」
あわわわわわ、ただ単に徳永さんが玄関にいるうちに出ていけばいいってもんじゃなかったんだ。
そうだよね、いつもはこんなに慌てて出てかないよね。しまった…!
「お帰りなさい、仁さん」
「純ちゃん!」
どうしよう、どうしよう、て俺が焦ってたら、純子さんがキッチンから出て来て、徳永さんがますます驚いた顔をする。
そうだ、いつもは、徳永さんが帰って来るときにはもう、純子さんはお家に帰っちゃってるから、ここにはいないんだ…!
「直央さんとお喋りしてたら、こんな時間になっちゃって。すみません、長々と」
「いや、それはいいんだけど…」
「お喋りに夢中になってたら、仁さん帰って来たのに気が付いて、直央さん、慌てて玄関に行くんですもの。いつもそうやってお出迎えしてらっしゃるんですか?」
焦って何も出来なかった俺と違って、純子さんは落ち着いて、いつものように、お上品に笑う。
純子さんの言うことは、何も間違ってない。
単にお喋りしてたわけじゃないけど、話に夢中になって時間が過ぎるのを忘れてたのは事実だし、徳永さんが帰って来たのに気付いて、慌ててお出迎えに行ったのも本当のことだ。
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けいったん ⇒
純子さん、( ≧▽≦)b ナイス、フォロー♪
チョコ作りには、優しく丁寧に教えるわで 純子さんの好感度が 今まで以上に ずっと上昇です!
∑(〃゚ o ゚〃) ハッ!もしかして!
今は 嫋(たお)やかで穏やかな純子さんだけど、
その昔は 男を手玉に取る 小悪魔だったのかしら~~(笑)
きっと そうに違いないわ!
純子さん、恐るべし!
御見それしましたーー(シ_ _)シ ハハァーー...byebye☆
チョコ作りには、優しく丁寧に教えるわで 純子さんの好感度が 今まで以上に ずっと上昇です!
∑(〃゚ o ゚〃) ハッ!もしかして!
今は 嫋(たお)やかで穏やかな純子さんだけど、
その昔は 男を手玉に取る 小悪魔だったのかしら~~(笑)
きっと そうに違いないわ!
純子さん、恐るべし!
御見それしましたーー(シ_ _)シ ハハァーー...byebye☆
- |2014.02.22
- |Sat
- |15:21
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >けいったんさん
純子さん、70歳を超えているとは思えない、スーパーおばあちゃんですよね。
好感度上昇、嬉しいです(*^_^*)
でも、小悪魔純子さん…。
今の純子さんからは想像がつかないけれど、年齢相応にいろいろな経験をしているんでしょうかね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
> 御見それしましたーー(シ_ _)シ ハハァーー
↑ 私もこんな気持ちです!!
コメントありがとうございました!
好感度上昇、嬉しいです(*^_^*)
でも、小悪魔純子さん…。
今の純子さんからは想像がつかないけれど、年齢相応にいろいろな経験をしているんでしょうかね\(゜ロ\)(/ロ゜)/
> 御見それしましたーー(シ_ _)シ ハハァーー
↑ 私もこんな気持ちです!!
コメントありがとうございました!
- |2014.02.22
- |Sat
- |21:15
- |URL
- |EDIT|