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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (23)
2014.02.20 Thu
「や…、だって蓮沼さん、メールで俺が変換とか間違えてても、何も言ってくんないじゃん。だから、そういうの、あんまホントのこと言わないのかな、て思って」
「いや…、メールの変換ミスなんて、みんな、いちいち指摘しないよ? さっきのメールで、どこどこ間違えてたよー、とか言わないから」
「でも俺はメールの練習してるんだから、言ってくんなきゃダメ! ちゃんと厳しくして!」
「う、うん…。今度からそうする…。てか直央くん…、ホントにメール、練習なんだね…」
そうだよ。
俺はメールマスターになるんだから!
「分かった。今日からメールは厳しく添削する」
「絶対だからね!」
蓮沼さんにそう念を押して、控え室を出た。
*****
昨日の約束どおり、今日はちゃんと徳永さんにメールしたから、あとは徳永さんより早く帰れば完璧だ。バレンタインのことが、徳永さんにばれる要素がない。
なのに。
「…え?」
昨日より全然早く帰って来たはずなのに、家の中に誰かいるんだけど。
…徳永さん?
早く帰って来たつもりだったのに、また遅くなっちゃった?? て思ったけど、時間に間違いはなくて、やっぱり徳永さんの帰って来る時間じゃない。
じゃあ誰? 泥棒さん??
そうだよね、俺には全然価値とか分かんないけど、すごいのいっぱいあるもんね。泥棒さんだって、盗みに入りたくなるよね。
でもその代わり、防犯装置? 防犯設備? とか、何かそういうのもすごいから、そう簡単に入れないはずなんだけど…。
それなのに、誰かいる室内。
怖いから、足音を忍ばせて、中に進んでく。見つかっちゃったら大変だからね。…いや、見つかんないようにソッと中に入って、それでどうするつもりだ、俺。
泥棒だ、て確認して、またこっそり外に出る?
だったら最初から中になんか入んないで、110番すればよかったんじゃ…。俺、1人で泥棒さんに太刀打ちできる自信なんかない…!
「うー…………」
今からでも遅くない。
見つかる前に、もっかい外に…………
「あら、お帰りなさい、直央さん」
「ひゃあっ!!」
「えっ?」
「あ、純子さん…」
泥棒さんに見つからないように逃げなきゃ、て思って、静かに回れ右をして、1歩踏み出そうとしたら、後ろから声を掛けられて、ビックリしてすごい声を出しちゃった。
でも、振り返ったそこにいたのは、純子さんだった。
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「いや…、メールの変換ミスなんて、みんな、いちいち指摘しないよ? さっきのメールで、どこどこ間違えてたよー、とか言わないから」
「でも俺はメールの練習してるんだから、言ってくんなきゃダメ! ちゃんと厳しくして!」
「う、うん…。今度からそうする…。てか直央くん…、ホントにメール、練習なんだね…」
そうだよ。
俺はメールマスターになるんだから!
「分かった。今日からメールは厳しく添削する」
「絶対だからね!」
蓮沼さんにそう念を押して、控え室を出た。
*****
昨日の約束どおり、今日はちゃんと徳永さんにメールしたから、あとは徳永さんより早く帰れば完璧だ。バレンタインのことが、徳永さんにばれる要素がない。
なのに。
「…え?」
昨日より全然早く帰って来たはずなのに、家の中に誰かいるんだけど。
…徳永さん?
早く帰って来たつもりだったのに、また遅くなっちゃった?? て思ったけど、時間に間違いはなくて、やっぱり徳永さんの帰って来る時間じゃない。
じゃあ誰? 泥棒さん??
そうだよね、俺には全然価値とか分かんないけど、すごいのいっぱいあるもんね。泥棒さんだって、盗みに入りたくなるよね。
でもその代わり、防犯装置? 防犯設備? とか、何かそういうのもすごいから、そう簡単に入れないはずなんだけど…。
それなのに、誰かいる室内。
怖いから、足音を忍ばせて、中に進んでく。見つかっちゃったら大変だからね。…いや、見つかんないようにソッと中に入って、それでどうするつもりだ、俺。
泥棒だ、て確認して、またこっそり外に出る?
だったら最初から中になんか入んないで、110番すればよかったんじゃ…。俺、1人で泥棒さんに太刀打ちできる自信なんかない…!
「うー…………」
今からでも遅くない。
見つかる前に、もっかい外に…………
「あら、お帰りなさい、直央さん」
「ひゃあっ!!」
「えっ?」
「あ、純子さん…」
泥棒さんに見つからないように逃げなきゃ、て思って、静かに回れ右をして、1歩踏み出そうとしたら、後ろから声を掛けられて、ビックリしてすごい声を出しちゃった。
でも、振り返ったそこにいたのは、純子さんだった。
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