スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
ビターチョコレートに込めた甘い愛 (18)
2014.02.15 Sat
ヤバイヤバイヤバイ。
生チョコ作ったり、純子さんといろいろ計画を立てたりするのが楽しくて、すっかり時間忘れてた!
昔と違って、今は遅い時間にバイトにシフト入れてないから、徳永さんより帰りが遅くなるなんてことないのに、このままじゃ、絶対徳永さんのほうが先に帰ってる…!
「あうぅ…」
バイトが終わったらまっすぐ帰れ、ていう決まりはないし、今までにも、徳永さんより帰りが遅くなったことだってある。でもそのときは、遅くなる、てちゃんと連絡してたんだよね…。
なのに今日は、帰る途中で、駅前にある時計見て気が付いちゃったんだよね。もうこんな時間…! て。
「た…ただいま…」
徳永さん、残業でまだ帰って来てないとかないかなぁ…なんて思いながらドアを開けたら、そんなことはなくて、電気も点いてるし、人の気配もある。
やっぱり、徳永さんのほうが先に帰ってんだ…。
「直央くん、お帰り」
「ゴメンなさいっ!」
「え、」
どうやら徳永さんはキッチンにいるみたいだったから、急いでキッチンに駆け込むと、すぐに徳永さんに頭を下げた。
「え? え? 直央くん、どうしたの??」
徳永さんがそばにやって来て、俺の頭を上げさせた。
もう部屋着になってる徳永さんは、右手に菜箸を持ってて…………てことは、やっぱり…! ガーン、徳永さんがご飯作ってる…。
どうしよう、いつも俺のほうが先に帰ってるから、純子さんがいない日は俺がご飯作ってるのに、今日はそれ、徳永さんにやらせちゃった…。
「何、何、どうした? 直央くん?」
「ゴメンなさい、ご飯…」
「ん?」
「徳永さんに作らせ……俺、こんな時間になっちゃって…」
チョコ作りに夢中になりすぎちゃった…!
きっと純子さんとか、お菓子作るのに慣れてる人なら、もっとテキパキやって早く終わったんだろうし、そもそも、純子さんち行くのに道に迷って遅れてった分、終わるのも遅くなったんだから…………あうぅ…、全部俺のせいじゃん…。
「いや、こんな時間つっても、まだこんな時間だし。そんなに謝らなくなって」
「でも徳永さん、ご飯…」
「や…、俺だってご飯くらい作れるよ? 別にご飯作るのは直央くんの仕事、て決まってるわけじゃないんだし、そんな顔しないでよ」
徳永さんはそう言ってくれるけど、何だかすごく申し訳ない…。
だって徳永さんは、俺なんかよりもずっと大変な仕事を遅くまでしてるんだから、純子さんがいないときのご飯くらい、俺がしなきゃ、て思うのに。
back next
生チョコ作ったり、純子さんといろいろ計画を立てたりするのが楽しくて、すっかり時間忘れてた!
昔と違って、今は遅い時間にバイトにシフト入れてないから、徳永さんより帰りが遅くなるなんてことないのに、このままじゃ、絶対徳永さんのほうが先に帰ってる…!
「あうぅ…」
バイトが終わったらまっすぐ帰れ、ていう決まりはないし、今までにも、徳永さんより帰りが遅くなったことだってある。でもそのときは、遅くなる、てちゃんと連絡してたんだよね…。
なのに今日は、帰る途中で、駅前にある時計見て気が付いちゃったんだよね。もうこんな時間…! て。
「た…ただいま…」
徳永さん、残業でまだ帰って来てないとかないかなぁ…なんて思いながらドアを開けたら、そんなことはなくて、電気も点いてるし、人の気配もある。
やっぱり、徳永さんのほうが先に帰ってんだ…。
「直央くん、お帰り」
「ゴメンなさいっ!」
「え、」
どうやら徳永さんはキッチンにいるみたいだったから、急いでキッチンに駆け込むと、すぐに徳永さんに頭を下げた。
「え? え? 直央くん、どうしたの??」
徳永さんがそばにやって来て、俺の頭を上げさせた。
もう部屋着になってる徳永さんは、右手に菜箸を持ってて…………てことは、やっぱり…! ガーン、徳永さんがご飯作ってる…。
どうしよう、いつも俺のほうが先に帰ってるから、純子さんがいない日は俺がご飯作ってるのに、今日はそれ、徳永さんにやらせちゃった…。
「何、何、どうした? 直央くん?」
「ゴメンなさい、ご飯…」
「ん?」
「徳永さんに作らせ……俺、こんな時間になっちゃって…」
チョコ作りに夢中になりすぎちゃった…!
きっと純子さんとか、お菓子作るのに慣れてる人なら、もっとテキパキやって早く終わったんだろうし、そもそも、純子さんち行くのに道に迷って遅れてった分、終わるのも遅くなったんだから…………あうぅ…、全部俺のせいじゃん…。
「いや、こんな時間つっても、まだこんな時間だし。そんなに謝らなくなって」
「でも徳永さん、ご飯…」
「や…、俺だってご飯くらい作れるよ? 別にご飯作るのは直央くんの仕事、て決まってるわけじゃないんだし、そんな顔しないでよ」
徳永さんはそう言ってくれるけど、何だかすごく申し訳ない…。
だって徳永さんは、俺なんかよりもずっと大変な仕事を遅くまでしてるんだから、純子さんがいないときのご飯くらい、俺がしなきゃ、て思うのに。
back next
- 関連記事
-
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (19) (2014/02/16)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (18) (2014/02/15)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (17) (2014/02/14)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:hello