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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (17)
2014.02.14 Fri
「ハチミツとかブランデーはウチにあるのを使ってください。ちょっとの量ですし」
「ココアは? さっき零しちゃった…」
「まだ残ってますから、大丈夫ですよ」
「じゃあ、チョコと生クリームだけ買ってくればいい?」
すごいな、それだけの材料で、こんなおいしい生チョコが作れるなんて。
まぁ、すごいのは俺じゃなくて、このレシピを考えた人と、純子さんだけど。
「ねぇ純子さん、この生チョコね、バイトの人がね、試食したい、て言ってるの。持ってってもいい? 明日バイトで渡すの」
「えぇ、私たちだけで今から食べ切るには、ちょっと多いですから。入れ物、タッパーでいいかしら。今詰めますね」
徳永さんより先に蓮沼さんに食べさせるのが、ちょっとどうかと思うけど…………まぁ、試食だから仕方ないか。
「でも直央さん、これ、今日お家に持って帰って大丈夫ですか?」
「ぅ? 大丈夫だよ、崩さないように、慎重に持ってく!」
「いえ、そういうことでなくて。冷蔵庫の中にこれが入ってるの、仁さんに見つかったら…」
「あっ」
そうだ。メモが見つかるとか、そんなレベルでなくバレバレじゃん!
バカか、俺は。
「冷蔵庫の中に入れておかないとダメ……だよね?」
「うんと涼しいところだったら大丈夫かもしれませんけど、お家の中にそんな場所あります? 仁さんに見つからない場所で」
「ないと思う…」
そもそもからして、徳永さんちに、冷蔵庫の中以外で『うんと涼しいところ』があるとは思えない。
だって、徳永さんち、どこ行ってもめっちゃあったかいもん!
これがエアコンの力というものか…! て俺が驚いてたら、徳永さんは『エアコンの力だけじゃないけど…』て笑ってたから、何かもっといろんなのがあるんだろうけど、よく分かんない。
「直央さん、明日バイトに行く前に、ここに寄れます?」
「大丈夫と思う」
「じゃあ、ウチの冷蔵庫に入れておきますから、明日バイトに行く前に、取りに寄ってください」
「いいの!? 何かもう、全部純子さん頼み…」
「乗り掛かった船ですもの。最高のバレンタインにしましょうね」
「はいっ!」
これだけ純子さんのお世話になるんだもん。
おいしいチョコを作って徳永さんに渡して、最高のバレンタインにすることが恩返しだよね。
俺、がんばる!
俺と純子さんは手を取り合って、気合を入れ直した。
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「ココアは? さっき零しちゃった…」
「まだ残ってますから、大丈夫ですよ」
「じゃあ、チョコと生クリームだけ買ってくればいい?」
すごいな、それだけの材料で、こんなおいしい生チョコが作れるなんて。
まぁ、すごいのは俺じゃなくて、このレシピを考えた人と、純子さんだけど。
「ねぇ純子さん、この生チョコね、バイトの人がね、試食したい、て言ってるの。持ってってもいい? 明日バイトで渡すの」
「えぇ、私たちだけで今から食べ切るには、ちょっと多いですから。入れ物、タッパーでいいかしら。今詰めますね」
徳永さんより先に蓮沼さんに食べさせるのが、ちょっとどうかと思うけど…………まぁ、試食だから仕方ないか。
「でも直央さん、これ、今日お家に持って帰って大丈夫ですか?」
「ぅ? 大丈夫だよ、崩さないように、慎重に持ってく!」
「いえ、そういうことでなくて。冷蔵庫の中にこれが入ってるの、仁さんに見つかったら…」
「あっ」
そうだ。メモが見つかるとか、そんなレベルでなくバレバレじゃん!
バカか、俺は。
「冷蔵庫の中に入れておかないとダメ……だよね?」
「うんと涼しいところだったら大丈夫かもしれませんけど、お家の中にそんな場所あります? 仁さんに見つからない場所で」
「ないと思う…」
そもそもからして、徳永さんちに、冷蔵庫の中以外で『うんと涼しいところ』があるとは思えない。
だって、徳永さんち、どこ行ってもめっちゃあったかいもん!
これがエアコンの力というものか…! て俺が驚いてたら、徳永さんは『エアコンの力だけじゃないけど…』て笑ってたから、何かもっといろんなのがあるんだろうけど、よく分かんない。
「直央さん、明日バイトに行く前に、ここに寄れます?」
「大丈夫と思う」
「じゃあ、ウチの冷蔵庫に入れておきますから、明日バイトに行く前に、取りに寄ってください」
「いいの!? 何かもう、全部純子さん頼み…」
「乗り掛かった船ですもの。最高のバレンタインにしましょうね」
「はいっ!」
これだけ純子さんのお世話になるんだもん。
おいしいチョコを作って徳永さんに渡して、最高のバレンタインにすることが恩返しだよね。
俺、がんばる!
俺と純子さんは手を取り合って、気合を入れ直した。
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