スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
ビターチョコレートに込めた甘い愛 (12)
2014.02.09 Sun
「じゃあ、本番もこれでいきますか? まぁ、完成して味を見てみないと決められないかとは思いますけど」
「でもこれより簡単なのはないでしょ? 最初に言ってた、融かして固めるヤツ?」
「どちらが簡単かと言ったら、今作ったヤツのほうが、断然簡単です」
「じゃあこっち! もし味がアレだったら、もっと練習する!」
今のだって、1回でもお菓子作りをしたことのある人だったら簡単かもしれないけど、全然何にも分かんない俺にしたら、結構アタフタだったもん。
これ以上のことを、バレンタインに間に合うようにどうにかするなんて無理だから、やっぱりこれで行こう。
「あ、あと直央さん、ラッピングどうしますか? ご自分で用意します? 私が買ったんじゃ、きっと若いかたのセンスには合わないかと…」
「そんなことないよ、絶対俺のセンスよりマシだし! でも、それまで純子さんに全部お任せじゃ悪いし……自分で買うね」
とか言いつつ、ラッピングなんて今まで1回もしたことないから、何をどうしたらいいか、さっぱりなんだけどね。
まず、何を用意したらいいかが分かんない……てか、どこに行ったら買えるのかも分かんないや。
「雑貨屋さんとか……今は100均でもかわいらしいの、売ってますけどね。まぁ、仁さんに、かわいらしいラッピングがいいかどうかは分かりませんが…」
「だよね。渡すの、徳永さんだった」
バレンタインのチョコだし、手作りだし! …て、俺も、何かかわいらしラッピングを想像してたけど、よく考えたら、渡す相手は徳永さんだった。
それも考慮に入れてラッピングしないと、おもしろいことになっちゃう…。
「固まるまでにはまだ時間がありますから、ちょっと調べましょうか。パソコン立ち上げますよ」
「パソコン…」
そっか、調べる…て、パソコンで調べるのか。パソコンなんて全然しない俺にしたら、まったく思い付かないことだ。
ホント、尊敬しちゃう!
キッチンからリビングに移動して、純子さんがパソコンを起動させた。
パソコンはね、徳永さんも持ってるから、物自体は見たことあるんだよ、俺も。バイト先のコンビニにもあるしね。でも怖いから、触ったことないの…。
「生チョコですから、やっぱり箱に入れるのが一般的ですかね?」
「そうなの? 何で?」
「さっき冷蔵庫に入れたの、固まったら切るんです。四角いですから、」
「あ、箱か!」
「えぇ。生チョコは崩れやすいですから、箱だったら、中であんまり動かなくて、いいんだと思います」
なるほど…。
生チョコ、奥が深い!
「カップに入れて、透明な袋に入れる、ていうのもありますね。これです」
「あ、かわいい!」
「崩れないように、渡すまで慎重に持ち運びしないといけないですね、これ」
「う…、何かそれ、生チョコ作るより、難しそう…」
何か俺の場合、慎重に運ばなきゃ! て意識しすぎて、最後、躓いちゃったりして、ダメにしちゃいそう…。
back next
「でもこれより簡単なのはないでしょ? 最初に言ってた、融かして固めるヤツ?」
「どちらが簡単かと言ったら、今作ったヤツのほうが、断然簡単です」
「じゃあこっち! もし味がアレだったら、もっと練習する!」
今のだって、1回でもお菓子作りをしたことのある人だったら簡単かもしれないけど、全然何にも分かんない俺にしたら、結構アタフタだったもん。
これ以上のことを、バレンタインに間に合うようにどうにかするなんて無理だから、やっぱりこれで行こう。
「あ、あと直央さん、ラッピングどうしますか? ご自分で用意します? 私が買ったんじゃ、きっと若いかたのセンスには合わないかと…」
「そんなことないよ、絶対俺のセンスよりマシだし! でも、それまで純子さんに全部お任せじゃ悪いし……自分で買うね」
とか言いつつ、ラッピングなんて今まで1回もしたことないから、何をどうしたらいいか、さっぱりなんだけどね。
まず、何を用意したらいいかが分かんない……てか、どこに行ったら買えるのかも分かんないや。
「雑貨屋さんとか……今は100均でもかわいらしいの、売ってますけどね。まぁ、仁さんに、かわいらしいラッピングがいいかどうかは分かりませんが…」
「だよね。渡すの、徳永さんだった」
バレンタインのチョコだし、手作りだし! …て、俺も、何かかわいらしラッピングを想像してたけど、よく考えたら、渡す相手は徳永さんだった。
それも考慮に入れてラッピングしないと、おもしろいことになっちゃう…。
「固まるまでにはまだ時間がありますから、ちょっと調べましょうか。パソコン立ち上げますよ」
「パソコン…」
そっか、調べる…て、パソコンで調べるのか。パソコンなんて全然しない俺にしたら、まったく思い付かないことだ。
ホント、尊敬しちゃう!
キッチンからリビングに移動して、純子さんがパソコンを起動させた。
パソコンはね、徳永さんも持ってるから、物自体は見たことあるんだよ、俺も。バイト先のコンビニにもあるしね。でも怖いから、触ったことないの…。
「生チョコですから、やっぱり箱に入れるのが一般的ですかね?」
「そうなの? 何で?」
「さっき冷蔵庫に入れたの、固まったら切るんです。四角いですから、」
「あ、箱か!」
「えぇ。生チョコは崩れやすいですから、箱だったら、中であんまり動かなくて、いいんだと思います」
なるほど…。
生チョコ、奥が深い!
「カップに入れて、透明な袋に入れる、ていうのもありますね。これです」
「あ、かわいい!」
「崩れないように、渡すまで慎重に持ち運びしないといけないですね、これ」
「う…、何かそれ、生チョコ作るより、難しそう…」
何か俺の場合、慎重に運ばなきゃ! て意識しすぎて、最後、躓いちゃったりして、ダメにしちゃいそう…。
back next
- 関連記事
-
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (13) (2014/02/10)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (12) (2014/02/09)
- ビターチョコレートに込めた甘い愛 (11) (2014/02/08)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:hello