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ビターチョコレートに込めた甘い愛 (13)
2014.02.10 Mon
「やっぱ、普通のにする…」
「うふふ、そうですか? 箱のヤツ?」
「うん。今回はさ、全部初めてなんだから、一番初歩的で基本的なヤツで行く! 慣れてきたら、いろいろすることにする」
「いいと思いますよ。箱に入れて、それを包装紙で包んで、リボンを掛けるとか……これはシールを貼るみたいですね。こんなふうに飾れば、すてきに仕上がりますよ」
リボンとかシールとか……ここは思いっ切り俺のセンスが出ちゃうわけか…。
大丈夫かな、俺。
徳永さんに合うようなラッピング、ちゃんと見つけないと。
「よし、本番までに、買ってくるね」
「直央さん、箱を買うとき、あんまり浅すぎるのはダメですよ? さっきバットに入れたチョコの厚さよりも深くないと、ふたが閉まりませんから」
「そっか…。大きさも考えないとなんだ…」
ただ箱を買えばいいわけじゃないんだ。
俺ホント、純子さんいないと、全部ダメダメだよ。
「ちょっと冷蔵庫、見てきますね。もう1時間過ぎましたから」
「あ、ホント!?」
どんなラッピングがいいかな、て思ってたら、純子さんが立ち上がって、キッチンに向かった。もうそんなに経ってたんだ。
俺も気になるから、純子さんの後に付いて行く。
「どう? ちゃんとなってる?」
「えぇ、ちゃんと固まってますよ。大丈夫です」
「やった!」
「後は、切って、ココアをまぶさないと」
「うん」
そうだよね、ここで終わりと思っちゃダメだ。
完成するまでは、気を抜けないぞ。
「直央さん、まずはここに出してください。引っ繰り返せば外れるはずですから」
「…ん」
引っ繰り返すだけ…て思っても、俺にしたらすごいドキドキなんだけど。ホントに外れるのかな。
純子さんが紙を敷いてくれたまな板の上に、生チョコの入ってる容器を引っ繰り返して…………取れた?
「このラップを引っ張れば、取れますよ?」
「そっか」
最初に容器の中に敷いてたラップの端を引っ張ると、出来上がった生チョコが容器から外れて取れた。
うわ、すっごい。この巨大な生チョコ、このまま噛り付いちゃいたい。切っちゃうのがもったいない気がするけど、やっぱ一口サイズに切らないとなんだよね。
「じゅる……あ、」
「うふふ、直央さん」
「えへ」
いかんいかん。
すっごいいい匂いだし、おいしそうだから、ついヨダレが…。
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「うふふ、そうですか? 箱のヤツ?」
「うん。今回はさ、全部初めてなんだから、一番初歩的で基本的なヤツで行く! 慣れてきたら、いろいろすることにする」
「いいと思いますよ。箱に入れて、それを包装紙で包んで、リボンを掛けるとか……これはシールを貼るみたいですね。こんなふうに飾れば、すてきに仕上がりますよ」
リボンとかシールとか……ここは思いっ切り俺のセンスが出ちゃうわけか…。
大丈夫かな、俺。
徳永さんに合うようなラッピング、ちゃんと見つけないと。
「よし、本番までに、買ってくるね」
「直央さん、箱を買うとき、あんまり浅すぎるのはダメですよ? さっきバットに入れたチョコの厚さよりも深くないと、ふたが閉まりませんから」
「そっか…。大きさも考えないとなんだ…」
ただ箱を買えばいいわけじゃないんだ。
俺ホント、純子さんいないと、全部ダメダメだよ。
「ちょっと冷蔵庫、見てきますね。もう1時間過ぎましたから」
「あ、ホント!?」
どんなラッピングがいいかな、て思ってたら、純子さんが立ち上がって、キッチンに向かった。もうそんなに経ってたんだ。
俺も気になるから、純子さんの後に付いて行く。
「どう? ちゃんとなってる?」
「えぇ、ちゃんと固まってますよ。大丈夫です」
「やった!」
「後は、切って、ココアをまぶさないと」
「うん」
そうだよね、ここで終わりと思っちゃダメだ。
完成するまでは、気を抜けないぞ。
「直央さん、まずはここに出してください。引っ繰り返せば外れるはずですから」
「…ん」
引っ繰り返すだけ…て思っても、俺にしたらすごいドキドキなんだけど。ホントに外れるのかな。
純子さんが紙を敷いてくれたまな板の上に、生チョコの入ってる容器を引っ繰り返して…………取れた?
「このラップを引っ張れば、取れますよ?」
「そっか」
最初に容器の中に敷いてたラップの端を引っ張ると、出来上がった生チョコが容器から外れて取れた。
うわ、すっごい。この巨大な生チョコ、このまま噛り付いちゃいたい。切っちゃうのがもったいない気がするけど、やっぱ一口サイズに切らないとなんだよね。
「じゅる……あ、」
「うふふ、直央さん」
「えへ」
いかんいかん。
すっごいいい匂いだし、おいしそうだから、ついヨダレが…。
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